アイカツ10周年記念映画「未来へのSTARWAY」を観てきた。
正確には実際に観たのは1ヶ月前なんだけど、感情の昂ぶりを残しておきたいのでブログとして書き記すことにする。
・鑑賞前
アイカツが基本的に女児向けアニメであることは当然理解しているが、一方でアイカツおじさんなるワードがあるのもまた事実で、映画館の客層は正直後者寄りだろうと思っていた。
けど違った。8割ぐらい女子。30歳のアイカツおじさんは完全に場違いである。
妙にソワソワしてしまいつつも、当時アイカツを見て育ったぐらいの子も結構いそうでその時点で胸が熱くなっていた。
・本編感想
アニメ本編ではお馴染み、開幕の「熱いアイドル活動・アイカツ、始まります!フフッヒ」で早くも涙腺が緩む…自分でも驚いたんだけど、初代アイカツをリアルタイムで追えなかったので、初代アイカツの新作が生まれたこの瞬間に立ち会えていることに昂ってしまった。
そこからのOP↓も激エモで、"いつか思い出す始まりの日々"にあかり断髪・初LIVE参戦という全ての始まりを重ねて来て涙が止まらない。いちごからあかりへの戴冠シーンはラストの感動がフラッシュバックしてくるしで、映画本編始まっていないのにボロボロだった。
ちなみに本作を見終わった後はいちご自身がいちごを見送るシーンに込められたメッセージにまた涙してしまうんだけどそれはまた後で。
前半、アニメでは描かれなかったコスモスのステージに大興奮。
フォトカツの民だったので曲自体は知っていたが、憧れの存在と共にステージで立派に並び立つあかりの姿を見てると涙腺が緩んでしまった。
そして本作一番の特徴であり衝撃でもある、大人になったいちご達の描写へ移る。
これはもうまさかまさかで、お酒で酔っぱらうユリカ様、好青年に成長したらいち、仲良く晩酌を交わすいちご&蘭等々刺激の連続で面白かった。
更に素晴らしいのはこの展開がただの突飛なファンサービスで終わってないところで、スターライト学園を卒業したソレイユの3人はそれぞれ異なる道を進むんだけど、その道の根本は繋がっていて、今まで共に歩んできた思い出を力にして歩んでいく。時を経たソレイユの3人がこれまでの経験を糧にして頑張る姿を見せてくれることで、本作が伝えたいメッセージである"過去の自分が今の自分の背中を押す"にこれ以上ないくらい説得力が生まれていた。
アイカツが始まってからの10年間はそれぞれに色んなことがあって、良いことばかりじゃなかったかもしれないけど、劇中の言葉を借りれば"ここまでは来られた"わけで。
その思い出はきっと君の背中を押してくれる、だから大丈夫だよと。そう優しく包み込んでくれるのだ。今の自分は過去の自分が、未来の自分は今の自分が背中を押してくれる…途切れることなく押し寄せるエールのループを思うと無限に力が湧いてくる。
10周年映画の"10年"という数字をただの記念で終わらせず積み重ねという観点でメッセージを込めてくる脚本力の高さには開いた口が塞がらなかった。
他にも劇中で「これからどうなるかは分からないけど、頑張ることだけは決めてる」といういちごの台詞があったけど、とにかく頑張るってのもシンプルだけど大切だよなと思う。歳食ってくると楽をしようとしがちだけど、今頑張ることが未来の自分の力になる精神は忘れないようにしたい。
それにしても映画見終わった後だと主題歌『MY STARWAY』の"この道の先ならきっと大丈夫"というフレーズが刺さり過ぎてそれだけで涙出るんだよな…過去の自身のアイカツ総括感想↓
アイカツ全178話を見て(統括感想) | mixiユーザー(id:42317362)の日記
でもアイカツの魅力は過程を大切にするところだと書いたけど、本作はそれが遺憾なく発揮されていて観終わった後の充足感が半端なかった。
更に歌詞に関するところでは言わずもがな、ラストの「今わたしが歩いている"かけがえない"きらめくライン」という自分自身の歩みもまた受け継がれていくSHINING*LINEであることを教えてくれるのが強過ぎて初めて聴いた時は鳥肌立った。
あとソレイユの3人が今まで支えてくれた皆に感謝を述べるシーンがあるんだけど、それが作品の垣根を越えて制作陣からアイカツファンへ贈られる感謝そのもので…10年間の想いが詰まってて号泣。自分がリアルタイムでアイカツを追い始めたのは2作目のスターズからだから全然古参とは呼べないんだけど、それでも込み上げてくるものがあった。締めのSHINING*LINEも余韻たっぷりで最後まで涙腺緩みまくり。
・本編視聴後
受け取ったメッセージの巨大さにしばらくは呆然としていた。が、前を向いて進まなければとパンフレット↓を読み耽る。
これ本当に読み応え抜群で素晴らしくて、監督・脚本・声優は勿論、歌唱担当やキャラデザetc、果ては音響監督までとアイカツに関わるあらゆる人々のアイカツエピソードや想いが詰め込まれていて幸せな気持ちで満たされた。ファン必携だと思う。
あとパンフレットの中で脚本の加藤さんがアイカツ新作構想があると言われていて飛び跳ねてしまった。
劇中でいちごが目指す"また会いたくなるアイドル" はファンがまた会えるその日まで頑張れるような存在だったけど、自分にとってはアイカツが正にそれで。今回の劇場版もそうだし、また新たなアイカツに会えると思うと活力がみなぎってくるんだよな…つくづくアイカツに生かされている。
そして本当に今更ながら、初代アイカツのBlu-ray BOXを購入した。
自分は1度見た作品を何度も見返すタイプではなくて円盤も普段は購入しないんだけど、あまりの感動に何かの形で還元したいと思ったら自然と手が動いていた。
うーむ、良きかな。見てるだけで幸せ。
というか全178話+劇場版3作が入って3万5千円はお得ってレベルじゃない。実質タダ。
少し話逸れたけど、感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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最後に。
最高に素敵な作品を生み出してくれた、アイカツに携わる全ての人々に感謝を。
これからもアイカツを胸に日々を全力で生きていきます。
それではまた。