2025年夏アニメ 総括感想

皆様、お久し振りでございます。
気付いたらすっかり年の瀬になってしまいましたが、元気でお過ごしでしょうか?
最近はというと、前回記載した通り8月に引越をしまして、しばらくは落ち着かない生活をしていました。恥ずかしながらこれまでの人生で自炊をしたことがない人間だったので、外食頼みになる可能性も考えていたのですが、思った以上に料理が楽しく、意外にも毎食自炊をしています。料理本なんかも買っちゃって、次は何を作ろうかとワクワクしながら毎日を過ごせているのは嬉しい限り(最初の内だけかもしれませんが…w)。
ただ一方で、まだ慣れていないことも相まって、買い出しから後片付けまで含めると時間がかかってしまうのは避けられず、アニメ視聴は思うように捗らずといったところでした。ある程度の種類の料理を作り終えたら、スピードメニューの習得にシフトしていくことを考えている今日この頃。
閑話休題。
とそんなこんなで遅まきながら夏アニメを全て見終わったので、感想をまとめていきたいと思います。
…書き間違いではありません。夏と言ったら夏なんです。あー暑い暑い。
視聴本数が多くなっていつも以上に分量あるので、年末年始の暇潰しにでも読んでもらえると嬉しいです!
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。
それでは早速振り返っていきましょう。
※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。
【目次】
6.わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
8.Dr.STONE SCIENCE FUTURE(4期2クール目)
1. うたごえはミルフィーユ

歌うことは大好きだが極度の人見知り・嬉歌が、部長の愛莉から勧誘されてアカペラ部に入部するところから始まるオリジナルアニメ。
本作の魅力はまず題材となっているアカペラ。美しいハーモニーに聞き惚れてしまうのは勿論のこと、メンバー同士で声を合わせることの難しさや楽しさといったアカペラの醍醐味が、初心者である嬉歌を通じて伝わってくるのが良かった。また"歌と歌で手を繋ぐ"、"誰かが少しズレでも合わせてあげたらハーモニーになる"とあった通り、アカペラにとって大切な考えはそのまま部員同士の関わり方にも表れていて、相手に寄り添い調和していく様は心が温まった。その姿勢が特に顕著だったのは主人公の嬉歌で、自分の好きじゃないところを褒められても嬉しくないとか、簡単にわかるって言って欲しくないとか、全然できてないものに拍手を貰いたくない等々…相手が内に秘めた想いを、まるで自分のことのように真剣に考えて、考え抜いて、その上で歩み寄ってくれる。結が「一挙手一投足を見守って理解しようとしてくれてた」と嬉歌の声を評していたけれど、それは嬉歌の在り方そのもので、真摯に向き合ってくれる姿には何度も心を打たれた。変化を恐れる愛莉と変化しようとしている玲音の問題についても1年組全員でどうすべきか話し合っていたりと、仲間のことを本気で想ってくれている温かさが好きだった。
キャラで言うと熊ちゃんは外せなくて、低音ボイスが好きになれなくて自分のことが嫌いだった彼女が、アカペラでは武器になると受け入れられて涙を流すシーンにはこちらも涙を禁じ得なかった。上手くライブができなかった悔しさをバネに一緒に変わろうと潤に告げるところもお気に入りで、髪型を潤のようにデコ出しスタイルにすることで"一緒に"感が増しているのと、普段隠している片目も合わせて正面から潤を捉えることで、"ちゃんと宮崎さんのこと見てたよ"に説得力&意志の強さを感じられるのがまた良い。他にも大人ぶってる玲音に対して、「伝わらないです…言葉にしないと」「ぶつかって傷付けたらごめんで良いじゃないですか…!」と、涙ながらに思いの丈をぶつけるシーンもウルウルきてしまったし、熊ちゃん絡みは涙腺緩みまくり。
自分の下手さに気付き、ちゃんと反省して諦めずに泥臭く藻掻く潤はカッコ良くて好きだし、ストイックでありながらも自身の歪みに自覚的な結も不器用なだけで良い子だし、キャラに愛着を持てたのが大きかったように思う。ペアで見ても、単体でも笑える超ド級ネガティブな嬉歌と基本語気が強い結の組み合わせは面白さが加速していたし、ネガティブコンビの嬉歌と熊ちゃんは、2人のやり取りからしか得られない栄養があったように思う。
ストーリー的な面では学校でのライブステージを軸にしっかりと山谷を作ってカタルシスを得られた点が良かった。ラストも地域のクリスマスイベントでのライブで締めと、決して華やかではない結末だったけれど、そこがまた良い味を出してるというか、部活として記録に残るような活動ではなくても、6人の記憶にはきっと残り続けて、年を重ねて素敵な思い出話になるんだろうなと思えた。この瞬間しかない煌めきでもあり、ずっと紡がれていく輝きでもあり…そんな等身大の青春を描き切ってくれて感動。
惜しかった点を敢えてあげるのであれば、映像面での見せ場はほぼ無かったところ。アカペラなんだから歌で勝負と言われればそうだけど、アニメーション的な見映えは抑えめだったかなと。あと+1話して玲音の掘り下げがもうちょっと追加されるとより良かったと思う。
全10話と短いながらも完成度が高く、丁寧な人間ドラマには心を動かされまくりだった。前期の前橋ウィッチーズと似た魅力を感じる作品で、こちらも自分の好みド真ん中。どちらか片方しか見てない人にはもう片方をオススメしたい。
2. タコピーの原罪

本作の魅力は、可愛らしいタコピーの見た目とは裏腹にショッキングな展開の数々。イジメを受けたしずかが自殺してしまうところから始まり、間髪入れずに加害者側のまりなを殺してしまうのは衝撃的で、苦しいんだけど先が気になって食い入るように見ていた。メイン3人の家庭環境がどれも劣悪で、思わず息が詰まるような心の痛みが伝わってくる凄みがあったし、イジメ描写とかもそうなんだけど、純粋なタコピーという存在がいることによって、凄惨さがより強く浮き彫りになっていたように思う(イジメ描写は迫力重視でややリアルさが欠けていた気もするが)。
また精神が壊れてしまったしまったしずかと、手を貸してしまう東くんが共に取り返しのつかない破滅の道へと進んでいく緊張感が半端なくて、もうハラハラしっぱなし。
そして物語は進み、「原罪」とは何だったのかが言及されるわけだけれど、あまりにも救いの無い結末に、「どうすればよかったの」と、どうしようも無かったじゃないかというしずかの悲痛な叫びには胸が張り裂けそうになった。あとそれに対するタコピーの回答が「わかんないッピ…」だったのが結構凄いというか、純粋無垢にハッピーを連呼していたタコピーはもういなくて、皆の置かれた状況を経験して理解した結果、どうすればいいかわからなくなってしまう。簡単に明確な正解を出して解決できるような問題ではないという結論は真摯に向き合っているように感じたし、ただそれじゃあどうしようもないのかと言うとそんな絶望的な終わりではなくて、タコピーの善意が最終的には二人を結ぶのが良かったと思う。ご都合主義と言われればそうだけど、タコピーが幸福を願っていたのは本当だし、願う方も願われる方も、希望を捨てないで欲しいというメッセージにも感じた。あと本作は毒親揃いだったこともあり。今後もし親になることがあれば、当たり前だけど子供のことをちゃんと見て愛情を注いであげないといけないなとも思ったり。
全6話と短いながらも、圧倒的な内容の濃さで鮮烈に記憶に残る作品だった。
3. よふかしのうた(2期)

2期の見所は、まず謎に包まれていたナズナの過去を掘り下げていくところ。人間だった頃の記憶が無いというナズナが忘れているものは何なのか?という軸があり、興味を引き続けてくれたのがグッド。特に唐突に別れを告げられた挙句、自分の恋した相手の子供を託されたカブラの脳が焼き切れるような絶望は本当に辛かった。自分を置いていったハルやナズナに対する憎悪もありながら、ナズナに対して芽生えた愛情もあるという複雑過ぎるキャラ造形が秀逸で、感情移入しまくりだった。ハルを真似してタバコを吸ってもやっぱりハルの気持ちはわからないというビターな締めも美しく、5話はお気に入り。
そしてもう1つの見所は餡子とのドラマで、吸血鬼を容赦なく殺しかねない冷徹さから常に緊張感を漂わせてくれていたのが良かったのは勿論のこと、特筆すべきは執念じみた行動に隠された背景。何故あそこまで吸血鬼を恨むようになったのかが語られるわけだけど、餡子が抱える寂しさにはクるものがあったし、それが解消されたかと思った瞬間に急転直下のショッキングな展開は衝撃的で、こんなの見たらもう餡子のことを狂人とは思えないよっていう。キャラのイメージを180度変えてきたのは凄い。何が辛いって、父の弱点がライターになっていた(=人間時代に思い入れのあるものだった)のと、そんな父の眼鏡とライターを今も肌身離さず持っていて、お互いに愛情があったはずなのに壊されてしまったのがあまりにも悲劇的でさ…だからこそ、そんな餡子のことを殺したくないと涙を流すナズナにも共感できて切なかった。事が決着してからは酔いどれ姿を曝け出したり、子供のように泣きじゃくったり(無言で子供をあやすように背中を優しく叩いてあげるコウくんがまたイケメン)と色んな顔を見せてくれて、今シーズンの主役だった。種々の感情を見事に表現してくれたCV:沢城みゆきにも感謝したい。
あと救いが無いかと思われた状況でも、ナズナを泣かせまい、笑っていて欲しいと助けに来るコウくんのヒーローっぷりがバチバチに決まっててカッコ良かったのと、感謝と愛おしさが溢れ出したかのように衝動的なキスをしちゃうのがまたたまらなくて。「…あんがと」ってはにかみ笑顔を見せるところまで完璧でお気に入りのワンシーン。
1期とは若干テイストが変わってシリアスなシーズンだったけど、カブラと餡子の両名共に壮絶な過去で見応え抜群だった。完結まで放送してくれることに期待したい。
4. 瑠璃の宝石

キラキラしたものが好きなJK・瑠璃が、鉱物学を専攻する大学院生・凪と出会い、一緒に鉱物採集をすることになるところから始まる物語。
本作の魅力は、まず鉱石採集という新鮮な題材。様々な石がどこでどのように出来るのか、それをどう辿っていくのかを丁寧に解説してくれるんだけど、どれも知識欲を掻き立ててくるから蘊蓄を聞くのが楽しかった。瑠璃という知識ゼロのキャラが主人公に配置されることで、色々なことがどんどんわかっていく楽しさを共有できたのも良かったと思う。
また自然の広大さを感じさせてくれるのも魅力で、一見何の変哲もないように見える石だったとしても、姿を変え、場所を変え、何千・何万年もの時を経て今目の前にあるという壮大な語り口には熱くなったし、得られた事実からその先へと想いを馳せることでどこまでも世界が広がっていくのは興奮した。雄大さや高揚を感じさせてくれる劇伴も良い仕事をしていて、スタジオバインド印の美麗な作画も相まって聴覚と視覚の両面から満足感を与えてくれていた。
あと本作は研究に対する描きがめちゃくちゃ良くて、効率化はしても手抜きはせず地道に事実を積み重ねていくところとか、「何故?」と疑問を抱き仮説を立てて検証していくところとか、得られた結果に満足せず要因となる"その先"を追求することで更なる結果を得るところとか、どれも研究者にとって非常に重要なマインドで、キラキラした宝石にただ喜んでいただけの瑠璃が、一歩ずつ成長して研究者になっていくのは感慨深かった。自分自身も現在は研究開発職に就いてるから、仕事に置き換えても通ずるものがありまくりで、研究者たるものかくあるべきと感心してしまう程。なんなら瑠璃ちゃん部下に欲しいぐらい、可愛いし(事案)。
最終話も、1つの楽しいが終わっても次の楽しいに目を向けることで、新たな世界が拡がっていくという、これまでの瑠璃の経験でもあり、本作のテーマである時の経過と共に形を変えていく石とも繋がるようなメッセージで締めてくれたのが納得感あって良かった。目には見えないはずの無数の流れ星が瑠璃には見えるようになった演出がまた素晴らしくて、"知る"ことの楽しさを表現するのにこれ以上のものはないと思う。見た目は可愛い美少女揃いだけど内容的には「チ。」に近いところもあり、そりゃ好きになるわけだなと。
想定よりも着地が美しく、ビシッと締めてくれたので後味の良さも申し分なかった。完成度が高くてクセもないので、今期だとこれが一番オススメ。
5. ぷにるはかわいいスライム(2期)

2期になってもタイトル通り本当に可愛いぷにるが、色んな姿に変身してわちゃわちゃしてるのは相変わらず楽しくて、ぷにるの「ぷにゃー!」とか「プニシシシ」といったリアクションも好き過ぎてニマニマしながら観ていた。ギャグ的には21話の芸術回が全体的にキレキレで笑えて好き。
2期の変化点としては新たに投入された新キャラ・ジュレ。コタローを巡ってぷにると対立する立ち位置のキャラで恋愛バトル的な面白さがあるのは勿論のこと、特筆すべきは人工スライムでありながらもホビーを子供騙しの偽物と称して人間になろうとしている点。ホビーであることを受け入れていたぷにるとは対照的で、この関係を軸に「ホビーであるぷにるが人間であるコタローと共にいられるのか」が掘り下げられるのが2期の見所。
ホビーは人が年を経るに従って新しく取って変えられ、最後には卒業して捨てられる…そんな身に覚えがあり過ぎるホビー観には思わず「確かに」と頷いてしまったし、だからこそ自分もそうなるのではないかと不安になってしまうぷにるの気持ちには痛いほど共感できた。そんな絶望の未来に対して、「ずっとコタローと一緒にいたい」という純粋な想いを涙ながらに叫ぶぷにるには涙が止まらなかったし、コタローはコタローでずっと一緒にいてくれたぷにるを想って涙を流すもんだから、あまりにも最高の友達過ぎてこっちも涙腺緩みまくり。かと思えば感動的なはずのコタローに付着したスライムカスからの復活シーンでは「過去最高最悪に汚いボクでーす!!」で笑わせてくれるのも本作らしくて大好き。
結果的には盲目的なごっこ遊びになっていたジュレについては若さ故の過ちで、「人間だって一生かけても完璧な人間になることはないというのに」と、失敗と成長を肯定してくれる描きだったのも素敵。…いやホントにこの作品コロコロで連載されてるの?アイデンティティの描きもそうだけど深過ぎない?
そしてラストは皆大好き変身バンクからの懐かしな1期OP+これまでの回想で締めと、完璧過ぎる出来映えに自然と拍手していた。良い作品見るとこうなる。
今のところ続編発表はないけど、本当に好きな作品だからまたいつか続きを見れたら嬉しいな。
6. わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

本作の魅力はまず主人公・れな子のキャラクター。必死に高校デビューをして陽キャのフリをしているんだけど、中身は自己肯定感が低過ぎる陰キャなのが面白くて、「紫陽花さんと比べたら、私の信頼度なんて置き引き常習犯並だよね」とか「(自分が入ったら)写真の平均点が下がる」とか屈折した自信の無さからくるキレのある台詞には笑わせてもらった。そんな感じのキャラだから押しの強いヒロイン達に振り回されて動揺しまくってるのも見てて楽しかったし、「性の匂いが凄いもん!!」とかもそうなんだけど、いちいち発言が面白いんだよね。
もう一つの大きな魅力は、無自覚天然タラシな主人公・れな子を中心としたガールズラブ。あくまで「友達」であろうとするれな子に対して、恋人になろうとして猛アタックを仕掛けてくる真唯を筆頭に、真唯に一矢報いるべく期間限定で恋人関係になろうとしてくる紗月、純粋にれな子に惹かれていく乙女な紫陽花さんと周囲が友達のままではいさせてくれないドタバタコメディ的な面白さがあった。また一生懸命に良い友達であろうとするれな子の優しさが、無自覚にもヒロイン達の心を射止めていくのがニヤけ度高くて、れな子が悪いんだよと言われてもおかしくない主人公ムーブが楽しかった。
あと基本的にはコメディなんだけど、紫陽花さんの恋心については丁寧に描かれていたのが印象的で、れな子に天使と呼ばれていた紫陽花さんが逆にれな子のことを天使のように感じていたところはグッときたし、ずっと自分の気持ちを出さないようにしてきたからこその葛藤には胸が締め付けられたし、真唯に背中を押されて(恋のライバル以上に友人としてそう出来る真唯も素敵)れな子へ想いを打ち明けるシーンは感動的だった。ただの良い子じゃない側面を沢山見せてくれた二人旅は紫陽花さんに魅了されまくりで、誘惑したり甘えたりしてくるところはニヤけ過ぎて顔の形変わってた。
そして最後はまさかまさかの紫陽花さんの告白にOKで返すれな子で締めと、衝撃的な展開で先が気になり過ぎる。意外ではあったものの、確かにこうなる方が絶対面白いよなと感心してしまった。このままだと生殺しだけど、映画で続編が製作されているようで一安心。期待して配信を待ちたいと思います。
7. CITY

あらゐけいいち×京アニの「日常」コンビが帰って来たということで。
本作の魅力はCITYの個性的な住人達が絡み合うギャグで、シンプルに愉快なことをしでかしてくれるのが面白いのは勿論のこと、それらが同時進行的に発生したりして、連鎖していくことで収集のつかないカオスな空間になっていくのが楽しかった。なんというかもうCITY全体が笑いに包まれているような、日常を描いているのにお祭りのようなアニメだったように思う。全員参加のCITYレースとか、最終話のミュージカルとかが楽しく感じられたのもそうなんだけど、CITY住人に愛着が湧いていたんだろうな。
キャラで言うと、ちゃんみおの魂を受け継いだかのようなツッコミっぷりを見せてくれたにーくらが好き。あははははーとマイペースに笑ってるわこも好き。息ぴったりなノリだけの適当会話を繰り広げるまつり&えっちゃんコンビも大好き。つまるところ皆好き。
最後までバカをやり続けて笑わせてくれたことに加え、どこか温かさも感じられる素敵な作品だった。
8. Dr.STONE SCIENCE FUTURE(4期)

猛追跡をかけてくるスタンリーとの攻防がメインの今シーズン。
船を壊してバイクをその場でクラフトしたり、石化装置を活かしてステルス感を作ったりなサバイバル感がまず良かったのと、相変わらず敵味方共に一歩も譲らないハイレベルな駆け引きを繰り広げてくれるから退屈しなかった。また全ての始まりでもある石化装置の謎に迫るシーズンだったわけだけど、想像以上に大規模な石化装置の山はそれだけで唆るものがあったし、Dr.STONEというタイトルにも絡めた、全人類をもう一度石化してから復活するという大胆な作戦には大興奮。
そして何より特筆すべきは、全てを託されたスイカの孤軍奮闘。誰にも頼ることが出来ない孤独からくる慟哭や切ない台詞の数々には胸が張り裂ける想いだったし、そんな絶望的な状況でも、かつて一人で生き抜いてみせた千空を思い出し、何度失敗しても諦めず懸命に挑戦し続ける姿には涙が零れた。で復活した千空の台詞がまたさ…「お役に立つじゃねーか、スイカ」「たった七年か…早かったな」と、一切驚かずに信頼と賞賛の言葉で返してくれるのが男前過ぎるし、スイカの辛さをわかってくれているからこそのめちゃくちゃ優しい声色にボロボロと涙が零れてしまった。
最終シーズンも2026年に放送決定ということで楽しみ。次の舞台は月といよいよくるところまできた本作だけど、もう何も心配していないので首を長くして待っています。
9. 薫る花は凛と咲く

本作の魅力はまず天真爛漫なメインヒロイン・薫子。美味しそうにケーキを頬張る姿から始まり、朗らかな笑顔、包み込んでくれるような優しさ、照れてしまう女の子の一面とどれも魅力的で、凛太郎が惹かれていくのに共感できたのが良かった。
登場人物達の純粋さも魅力で、どのキャラも優しさと温かさに満ちていて、友情方面然り、恋愛方面然り、自身の想いを素直に伝える姿には心が洗われた。たまに見ててこっぱずかしくなる時もあるんだけど、それぐらいピュアなところが本作の味だと思う。
あと特筆すべきは凛太郎と薫子の恋愛模様。相手のことをもっと知りたい、笑った顔が見ていたい、一緒にいる時間が終わって欲しくない…そんな肥大化していく恋心には共感できたし、何より素晴らしかったのは12話の告白シーン。想いが溢れて思わず漏れ出てしまった「好きです」がたまらなくて、自身を制御できない衝動的な感情の発露はこれぞまさしく恋だよなと。こういうの大好き侍。
そして畳み掛けるように13話で薫子視点が掘り下げられ、どのようにして凛太郎に惹かれていったのかを見せてくれたのが最高で、恋する乙女の胸の高鳴りがこちらにまで伝わってきてキュンキュンしまくりだった。こういうの大好き侍。侍のバーゲンセール。
最終話までは薫子が惚れる理由付けがちょっと弱く感じてたんだけど、ちゃんとそこも開示されたという点でも満足度が高くて、非常に後味の良い締め方だったと思う。
序盤の底辺男子校とお嬢様学校の対立話は正直内容薄くて、ずっとこれが軸になるならしんどいかもと思ってたんだけど、恋愛方面に舵を切り出してからは安定感抜群でした。面白かったです。
10. 彼女、お借りします(4期)

舞台をハワイアンズに移した今シーズンの魅力は、秘密を知る者と知らない者が入り乱れる旅行というカオスな状況で、特に遂に牙を剥き始めた麻美ちゃんの猛攻には何度「ひぇっ…」となったかわからない。悠木碧の底冷えするような低音ボイスがまた合ってるんだよな。完全にヒールと化していて感情移入はできないんだけど、物語の進行上の刺激としては悪くなかったかなと。嘘から始まった関係性が終わりを迎えてしまうのかという緊張感が常にあって、フックとして効いていたのはグッド。
恋愛面でいうと、嘘を本当にしようと告白を決意してどんどんアタックを仕掛ける和也は漢気あって良かったと思うんだけど、水原がそれを察しつつ避け続けるのが、応えると物語が終わってしまうという作為的な理由にしか感じられないのがマイナス。いやまぁ大人の事情なのはわかるんだけど、そこに納得感を持たせて欲しいというか、流石にそろそろ引き延ばし感が強くなってきて厳しくなっているようには思う。
続編が2026年に放送決定ということでひとまず続きが見られることには安心しつつ、好きな作品故に有終の美を飾って欲しい(原作はまだ続いてるみたいだから望み薄だけど…)。
11. フードコートで、また明日

見た目だけは清楚なお嬢様だけどお喋りな和田と、見た目は完全にギャルだけどダウナー気味な山本の、何でもない日常を描くアニメ。
本作の魅力は二人の会話で、本当にただフードコートで駄弁っているだけなんだけど、「聞いて聞いて!」と矢継ぎ早に話題を展開していく和田と、それを適当なノリで流す山本の空気感が心地良くて、不思議と見れてしまう。「(乳首の読み方が)なんでちちくびじゃないの!?」「おー今日も元気じゃん」みたいな。
あと和田が結構嫉妬深かったり、山本は山本で素っ気ない感じなのに時折ストレートに想いを伝えてきたりと、お互いがお互いのことを大好きなのが伝わってくるのが百合ポイント高くて、ニヤニヤしながら見れたのが良かった。
全6話と短いながらも、別れが名残惜しくなる素敵な作品でした。
12. キミとアイドルプリキュア(3クール目)

3クール目で印象的なのはまずうたとお婆ちゃんとの思い出回。決め台詞の「キラッキランラン」が、お婆ちゃんがショボッボボンボンな気持ちになった時は歌で元気づけてあげるという素敵な由来だったことに胸が温かくなったし、お婆ちゃんがいつか悲しむことになるうたにも笑顔で歌っていて欲しいという想いもまた温かくて、ハートフルなドラマにほっこり。
お次はメロロン封印回。プリルンと一緒に居続ける未来を封印していた切ない決意にグッときたし、皆との素敵な未来を望むようになったからこそ封印されてしまうのは胸が締め付けられた。そして何より、ずっと素直になれなかったメロロンが、かつて自らが発した"光と闇は溶け会わない"という壁を打ち破り、「皆と一緒にいたい」という強い想いを叫ぶ姿は感動的で涙を禁じ得なかった。2クール目の感想でメロロンの封印が有耶無耶になってるとか見当違いなことを書いていた自分が恥ずかしい。あとデレ期に入ってからのメロロンは可愛さが一層増してて困る。
最後はカイトさんとうたの遊園地デート回。皆に追及されて照れまくったり、「また会いたい」、"カイトさんに笑っていて欲しい"と恋する乙女の表情を見せるうたは可愛さが天元突破してて、こころちゃんじゃなくても心キュンキュンしちゃう。ラストのカイトさんとのやり取りは、一連のうたの表情がどれも魅力的でアニメーション的にお気に入り。37話で「私、カイトさんには笑っていて欲しいです」とはにかみ笑顔で告げるシーンもめちゃ可愛かったけど、気持ちが明らかになってきた二人の関係が今後どうなるかも気になるところ。
そしていよいよ次の4クール目でラストということで、初プリキュア民としては緊張している。ここまででも充分楽しませてもらっているけど、どのような結末を迎えるのか、しっかりと見届けていきたい。
13. 怪獣8号(2期)

怪獣8号であることが露呈して拘束されるも、何とか処罰を免れたところから始まる2ndシーズン。早々に身バレしたから失速を危惧していたんだけど、全然そんなことはなかった。
本作は隊員同士の信頼関係が魅力で、暴走してしまうかもしれない恐れから変身できないカフカに対して、私達防衛隊を舐めるなと、何があっても何とかしてやるからビビってんじゃねぇと発破かけてくれるキコルはカッコ良かった。他にもレノに嫉妬してしまいながらも、そんな不甲斐ない自分を叱咤してレノを助けにいく伊春とかも熱くて、そんな伊春のことを"…やっぱり凄いな"とレノが称するのがまた…お互いがお互いを光だと思ってる関係大好き委員会の会長としてはイチオシのシーン。あと幼馴染のミナと二人きりで思い出を語り合うところも印象的で、圧倒的に強くなって遠い存在になってしまったかのように思えたミナの口から、「変わってなかったよ」と、幼い日から支え続けられてきたカフカのヒーロー性は変わらずそこにあると告げてくれるのは嬉しかったし、誓い合った約束を忘れてなかったこともグッときたし、かと思えば無理をして笑うところも変わってないのは切なくて、そんなカフカを自分が守らなければと決意するのが素敵だった。
変身する度に怪獣8号に身体が浸食されていき、自分がどうすべきか葛藤するカフカも見所。自分の力で強くなりたいけれど、それでは皆を守れない辛い現実も、変身を続けると自分でいられなくなる恐怖も、全て受け入れた上で「8号になって闘います」と決意することで、仲間を想う熱い闘志がどれほど強いか伝わってくるのが良かった。そんなカフカに、リスクを顧みず変身したことを感謝する保科副隊長もイケメン過ぎて惚れるんだよな。その後も自分の力に自信を持てないカフカの研鑽の日々を見抜いて、「お前強なったな」とカフカ自身の頑張りを褒めてくれるし、いつも欲しい時に欲しい言葉をくれるこの人になら心臓を捧げられる。
あと識別怪獣をベースにして作られたナンバーズの活躍が厨二心をくすぐってくれるのも嬉しいポイント。怪獣10号尻尾と自身の双剣で敵を次々に薙ぎ倒していく保科副隊長とかカッコ良過ぎて惚れる。
ラストは絶対絶命のピンチを打開すべく怪獣8号出撃で終わりと、盛り上がって来たところでぶつ切りされたのは残念。続報なかったけど、流石にやってくれるよね・・・?
14. アン・シャーリー(2クール目)

2クール目の見所はアンの結婚相手を巡る騒動。すっかり好青年に成長したギルバートのアプローチを躱しに躱すだけでなく、あろうことか他の男・ロイヤルに惚れてしまい、かと思えば引っ張りに引っ張った上でプロポーズを断るというとんでもい悪女ムーブをかますもんだから笑ってしまった。男性陣気の毒過ぎる。
と言いつつ、ずっとアンを愛し続けたギルバートの一途っぷりがカッコ良くてグッときたのと、そんな苦労っぷりを見てきたもんだから、紆余曲折を経て2人が結ばれるのは感慨深いものがあった。
他に印象的なエピソードとしては山彦荘に住むラヴェンダーのロマンス。元は愛し合っていた男女がすれ違ってしまい、運命的な再会をして結ばれる…一見美談に思える話を、息子であるポールが「ずっと大好きだよ」と、たとえ父が再婚しても母のことは忘れないと誓うのが切なかった。
ルビーとの別れもインパクトあったけど、マシュウとかと比べちゃうと流石に思い入れが不足してて、そこまで心を揺さぶられはしなかったかな。
あと2期から出て来た大学の同級生・フィリパがホントに良い友人で、アンの行動を一度は糾弾しつつも、アンの辛さに寄り添ってくれるのが素敵で好きだった。
アンの成長が本作の魅力と1クール目で書いたけど、人生の歩みを描いてきた終着点として、ギルバートとの結婚で締めるのがとにもかくにも後味が良くて満足。
15. TO BE HERO X(2クール目)

前期同様、各編に一言コメントを添えるスタイルで。
【ロリ編】
見た目の可愛さ(からくる信頼値による影響)を乗り越えるために専用のバトルスーツを作って戦う発想が納得感あって良かったのと、メカニックらしいユニークな武器での戦いが見応えあった。戦場に送り込まれた武器で即攻撃は男のロマン。ヒーローごっこをしているわけではなく真のヒーローだと、ロリの真剣さを汲んでくれるノノが好き。
【黙殺編】
どう見てもストーカーになってたり、喋れないが故に色々と勘違いされる黙殺さんが笑えて面白かった。コメディしつつ、娘のノノをとにかく大切にしていたのが良くて、娘のことばかり綴られた手帳で想いが伝わるのが素敵。
【リトル・ビッグジョニー編】
リトルジョニー編といいつつ、コメディ担当と化した黙殺さんや父を失い激昂するロリの方が印象深い。混戦状態に挿入歌と共に現れて制圧するクイーンの風格が凄まじくて興奮した。この辺見てる時はナイスが何でこんなことしているんだ?という困惑がありモヤモヤしてた。
【梁龍編】
Xとスマイルが良い飲み友達で微笑ましかったのと、それ故に別れることになるのは切なかった。最期の瞬間まで微笑みを絶やさないのがまた辛くて…。
【トラ編】
たった1人でも、信じてくれるシンヤ―のために覚醒するトラが熱かった。魂電編もそうだけど、本作の信頼値が1に増える演出好きなんだよな。皆の信頼こそ得られれば犬であってもヒーローに成りあがっていくのも本作らしいユニークさで良い。ただ操り人形と化し、失敗に失敗を重ねて縋るナイスがあまりにもカッコ悪くて、ナイスの株がストップ安。物語の始まりであるナイス自殺の真相へと繋がること自体は興奮する展開なんだけど、絶望に至るその過程が残念過ぎた。
【X編】
悠々と歩き、最低限の動きと指パッチン能力で全てをいなしていくXがとんでもなくスタイリッシュにキまってて痺れまくり。アニメ絵と3DCGを使い分けることで、次元を超越する圧倒的な強さが存分に表現されていたと思う。ただトーナメント戦開幕で終わりと、結局何も物語が閉じてないまま締められてしまって不完全燃焼感が半端ない。
総括としては、各編自体は楽しめたものの、この後も普通に続きそうなぐらい、俺たたですらない最終話でモヤモヤが残ってしまったのは残念。あの始まりからしたらリンリンの活躍がもっと見たかったし、ナイスがもうちょっと感情移入できるキャラであって欲しかった。続きあったら面白く出来る題材だとは思うから、続編に期待したい。
16. ウィッチウォッチ(2クール目)

修行中の魔女でもあり幼馴染でもあるニコと、鬼の力を持つ守仁を中心としたマジカルコメディの第2クール。
ギャグアニメの継続枠&キャラも吸血鬼のミハルが追加されたぐらいなので特に語るところもないんだけど、ツボだったのはパン語会話回。中盤以降はもはや何を言ってるのかわからないのに勢いで押し切ってるのが好き。あとはマニア魂(ビーダマニア、厄介デニムオタク)やプロデュース魂(youtuberデビュー)に火がつく守仁関連は安定して楽しめた。他にも喋りまでおじさん構文の来夢は新しくて笑った。
あと地味にケイゴと音夢の関係性が進展したのはラブコメ的には美味しくてグッド。ED「月と私のかくれんぼ」がシンプルに好きなこともあり、二人のこれまでに焦点を当てた20話の特殊EDも好き(特殊EDの出来自体は静止画の主張強過ぎて若干やっつけ感あった気もするが)。
ニコ(witch)をただ守るだけでなく成長を見守る(watch)という綺麗なタイトル回収で締めと構成が美しかったお陰で、見終わった後の満足度が高かった。貴重なギャグ作品なので、またいつの日か会える日を期待したい。
17. その着せ替え人形は恋をする(2期)

ボクっ娘レイヤー・あまねとの出会い、文化祭でのミスコンコスプレ、ホラゲー棺コスプレ等を軸に贈る2ndシーズン。
相も変わらずリアクション豊かなヒロイン・海夢は見ているだけで楽しく、五条くんの言動に勘違いして、"今から全部するってこと…!?"ドキドキして照れまくるところとかも可愛くてニヤニヤさせてもらった。"ダメだった時が、怖い…"と今までみたいに軽いノリで告白できなくなっちゃってるところも含めて乙女全開で、普段はグイグイ来る海夢からすると奥手な行動なんだけど、そのギャップが純情っぷりを際立たせていて良かったと思う。
ただストーリー的には物足りなさを感じることがあって、文化祭編なんか特に顕著だったけど、クラスメイトは誰もバカにせず応援してくれるし、これといったトラブルもなく事が順調に進み過ぎてて味気ないというか、もう少し山谷があって欲しかった。五条くんも理想の彼氏なんだけど、理想の彼氏"過ぎる"ように感じる側面もあって、リアルさに欠けている分、心を揺さぶられることも必然的に少なくなっている感じ。優しい世界なのは1期からもそうだし、それが本作の味でもあると思うけど、自分の好みからはやはり少し外れるかなと。
18. 青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない

TV→映画と来て再びTVに戻ってきた青春ブタ野郎シリーズ。原作既読のため各エピソード別で簡潔に感想をば。
・迷えるシンガー(卯月)
いつも明るく元気に振る舞る卯月がステージに立てなくなった時、代わりに引っ張ってあげられない自身の不甲斐なさに涙しながら奮起するのどかが素敵だったのと、スイートパレットの皆で武道館に行きたいという絆を感じられたのが良かった。「今こそ空気を読めよ、づっきー」がそれまでの展開とかかったバッチリの決め台詞で好き。
・ナイチンゲール(赤城)
正義感が強過ぎるが故に、咲太を救えなかった自責の念に駆られ続けてきた赤城。優しい心の持ち主である彼女の苦悩には共感できたし、「どうすれば何も出来なかった自分を忘れられる?」に対するアンサーが、"時が癒してくれる"なのが良くて、2つの世界を行き来するファンタジーを扱っているからこそ、現実的な着地がより映えるものになっていて、ある意味シビアではありつつもきっと立ち直っていけるだろうと感じられるのが好き。
・マイスチューデント(姫路)
麻衣さんにラブラブっぷりを見せつけられて粉々にされる姫路さんが見てて辛かった。JK相手に容赦ないなと思いつつ、麻衣さんからしたらちょっとはお灸を据えたくなるかとも思う。
・サンタクロース(寧々)
これまで意味深な存在感を見せていてミニスカサンタと霧島透子の正体に迫る謎多きエピソードであり、麻衣の身に危険が及ぶかもしれない緊張感も相まって見応えがあった。どの回でも言えるけど、本作は気になるフックや引きを随所に散りばめるのが上手いなと改めて感じた。あと縋るような表情と声で「こっちを見て」と言う寧々がめちゃくちゃ切なくて胸が締め付けられた。この辺はアニメの良さだなと。逆にサンタクロース大量発生は映像で見るとシュールで笑った。
そして再び舞台を劇場版に移して続きをやるそうで。完結までちゃんとやり切ってくれるのは嬉しいけど、映画館まで足を運ぶ元気は無いのでアマプラ待ち。というか原作をまだ最後まで読めてないのでそっちを先に読んでおかないと…社会人になってから小説読む時間確保できてないのがネック。
19. ダンダダン(2期)

2期という名の分割2クール目。
順に振り返っていくとまずはvsモンゴリアンデスワーム…かと思えば邪視や鬼頭家が加わり、味方は味方で星子・シャコ星人・人体模型も参戦とカオスな混戦っぷりを楽しめた一方、それ故にややグダった感は否めなかったかなと。生きてて良かったと涙を見せるモモはヒロイン度高くてキュンときたんだけどね。
水がかかると変身する可愛くないらんまこと邪視との決着については、登場から8話かけた割にアッサリでバランスが悪いように感じた。制御不能なキャラの加入という観点で賑やかなドタバタ感が増したのはグッド。
あと忘れてはいけない、というか忘れられないのはキモオタの金太さん。シャアが来るを口ずさみながら俊敏な動きを披露する強烈な登場から始まり、勘違いした下ネタ連呼から、菩薩νガンダム出撃と中々の暴れっぶりで爪痕を残してくれた。ガンダムだけかと思いきや、往年のスーパーロボット技連打までやり始めたのには流石に笑ってしまった。
最後は怪獣の中にいた謎の美少女とオカルンのキスで締めと、更にカオスになっていきそうな予感。3期も製作決定したということで、引き続き追いかけます。
20. Turkey!

部活ものの中でも見たことないボウリングというニッチな題材のアニメが始まったと思いきや、突如戦国時代へタイムスリップし始める衝撃展開で度胆を抜いてきたオリジナルアニメ。
本作の魅力は、一見トンチキ作品ながらも各キャラに焦点を当てた人間ドラマなところ。居場所を求めているのにどうしたら良いかわからない不器用な利奈、嫌な奴ぶっちゃうけど根は良い子な希、死生観の違いで葛藤する優しいさゆり、自由に夢を追いかけて家を出て行った父を寂しく思いながらも応援する気持ちもあった七瀬と、パーソナルな部分に触れながら掘り下げてくれることでキャラの好感度が上がったのが良かった。居場所が無くて皆に助けられた利奈が、忌み子で似た境遇の朱火に歩み寄ったりと後の展開にも活かされていて、意外にも丁寧な話運びだったように思う。
一方、終盤の展開については引っ掛かるところがあって、戸倉家を助けたい気持ちはまぁわかるけど、一度現代に戻って来たのに再び戦国時代へ戻るのはあまりにもリスキー過ぎて、リアルさを欠いているように感じた。散々過去に干渉してはいけないと言っていたメンバーの選択とも思えないし、楽観的過ぎて筋が通ってない。あと寿桃が実はタイムスリップしていて…というのもさも感動的なように描いていたけど、残された戸倉家のことを思うと複雑な気持ちだった。
とまぁラストが精彩を欠いた印象は拭えないけど、ボウリング×戦国時代というどこから着想したのか全くわからない組み合わせが生み出すシュールさもあり、どんな話になっていくのか予測不能な楽しみがあった。オリジナルアニメはこれぐらい攻めた内容が良い。
21. おそ松さん(4期)

シリーズもののギャグアニメということで特に語ることも無いんだけど、ギャグの勢いやキレが随分と落ちてしまっていたように感じた。
総集編でも触れられていたが、「2期は悪ノリを重ねた結果、批難の声が増えた」、「4期はテイストを変えた」等とあった通り、3期まではもうちょっと攻めた内容だったと思う。4期から監督が変わった影響なのかはわからないけど、そもそもの笑いを仕掛けてる量が減ってしまっているような気がしてて、とりあえず6つ子達が見れれば満足できる層でもなければ物足りなく感じてしまうかなと。あと「時代が変わって出来ることが減って」とか、「大丈夫かな、皆楽しいかな」とか、昨今のコンプラのせいですよと暗にキャラに言わせてたのもちょっと頂けない。
と言いつつ笑えたところも時々はあって、お気に入りは3話の角刈り回。市松の散髪失敗に対する笑いを我慢できないクズさと、次々に角刈りが増えていくバカさが面白かった。あとは2羽3羽と増えていく、ドロドロ過ぎる鶴の恩返し回も発想が新しくて笑えた。最後にあーあー言いながらもちゃんと恩返ししてるのもツボ。
やろうと思えばいつまででも作れるタイプの作品だけど、今度やるなら振り切ったものを作って欲しい。
22(番外). 銀河特急 ミルキー☆サブウェイ

逮捕された6人の集団が、突如暴走しだした惑星間走行列車「ミルキー☆サブウェイ」に閉じ込められてしまうところから始まる、1話3分半×12話でサクッと見れるショートアニメ。
リアルトーンの小気味よい会話劇がベースにありつつ、その中で笑いどころだったり、オチだったり、次の話への引きだったりと物語の体をなしているのが見事で、短いながらも確かな満足感があった。最終話も挿入歌に音ハメしてくるのが単純に気持ち良かったことに加え、誰にも感謝されることがなかったカートとマックスに「ありがとう」の言葉が刺さったり、アカネがカナタを信じて託したりと、ストーリー的な積み重ねまで感じられたのはお見事と言う他ない。ボリューム的には普通のアニメならせいぜい2話分程度のはずなのに、ちゃんと1作品見切った感があった。
ギュッと濃縮されたエンタメでスイスイ見れるのでオススメしたい。
【総評】
以上、計21(+1)作品となりました。自分の中では近年稀に見る多さ。
個人的段階別評価はこんな感じです(気持ち左右差あり)。
S(歴代上位) : うたミル
A+(クール最上位): タコピー よふかし 瑠璃 ぷにる > わたなれ CITY
A(クール上位) : Dr.STONE 薫る花 かのかり > フドあす キミプリ 怪獣8号
B+(中の上) : アン TOBEHERO ウィッチウォッチ 着せ恋 > 青ブタ ダンダダン
B(中) : Turkey
C(中の下) : おそ松
TOP10に新規枠が6で内3つがTOP4と、本数が多い中でも新しい出会いが多く実りあるシーズンでした。
また評価の元となる各話点数表はこちら。

ベストエピソードはDr.STONE SCIENCE FUTURE 第23話「ひとりぼっちのサイエンティスト」でした。スイカの奮闘と成長に涙。
感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
秋アニメは例に漏れず全く見れていないので、いつも通り皆様の感想を参考にさせて頂きながらチェックしていきます。何やら不作という文字を多くTLで見かけた気がするので、本数絞って遅れを取り戻そうかなと。次回の総括も既に大幅に遅れることが確定していますが、引き続きお付き合い頂けると幸いです。
そして年末ということで締めの挨拶を。
今年も大変お世話になりました。すっかり周回遅れの視聴になっていますが、それ故に皆さんの感想は非常にあてにさせてもらっています。感謝。
来年もマイペースにやっていくので、引き続きよろしくお願い致します。
それでは皆さんよいお年を。
2025年春アニメ 総括感想

お久し振りです。
猛暑日が続いていますが、皆様元気でお過ごしでしょうか?
私の最近の出来事はというと、リリース当初からプレイし続けていたDTCG・Shadowverseの新作・Worlds Beyondが6/17にリリースされ、しばらくはそれにのめり込んでいました(Masterランクまでは到達したので今は一旦落ち着いてる)。
あと会社の都合で引越をすることになりまして、超近場での引越なので生活圏内は全く変わらないんですが、これまで寮暮らしだったのが完全に一人暮らしになり、大学時代は自宅から通っていた自分としては、今更ながら初めての自炊生活(どこまでするかわからないけど)が始まるということで不安と高揚の狭間にいたり。そして来週にはもう引越なので色々と手続きしたり必要な家電を買ったりでせわしない日々を送っています。
・・・以上、総括が遅れた言い訳でした。一応前回総括でお盆ぐらいになるかもとは書いていたので許して下さい(滑り込みだけど)。
閑話休題。
というわけで今期も全て見終わったので、早速感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです!
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。
それでは早速振り返っていきましょう!
※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。
【目次】
1. 前橋ウィッチーズ

前橋市に住む女子高生・ユイナが突然現れた謎の生物・ケロッペから皆の願いを叶える魔女見習いにスカウトされ、先にスカウトされていた4人の少女達と力を合わせて、魔女になる為の修行を始める物語。
本作の魅力はまずテンポの良い会話劇で、特に「皆でウェイのウェイしたい!」な超絶明るいユイナと「無理」が口癖の口が悪いアズには随分と笑わせてもらった。というかユイナがツボ過ぎてもはや何か言う度に笑ってた気がする。しかしMyGOのあのそよ、あのたきとかもそうなんだけど、こういうお調子者×毒舌の組み合わせ大好きなんだよな…これからしか得られない栄養素がある。
また話が進むにつれて各メンバーの悩みについて掘り下げられていくことになるんだけど、ルッキズム・ヤングケアラー・VTuber依存といった問題に向き合う社会派アニメとしての一面もあるのが本作の特徴。魔法で願いを叶えることができる世界観でありながら、これらの問題にはあくまで自身の選択や変化によって改善に向かうのが、真摯さを感じられて好印象だった。それぞれが抱える苦悩について、誰も軽んじたりしないのもめちゃくちゃ良くて、"悩みの大小は第三者が決めるものではなく本人がどう感じているか"という考え方や、各人の悩みに耳を傾けて自分のことのように考えてくれる真剣さから、親身になって寄り添ってくれている温かさを感じられるのが本当に好き。あと「しんどい時しんどいって言うのしんどいよね」という台詞とか、話しづらいことを魔法で記憶共有したりとか、抱えているものを打ち明ける辛さまで配慮してくれているのが素晴らしくて、ここまで思いやりの精神に満ちた作品はなかなか無いと思う。
ストーリーとしては、各キャラをしっかり掘り下げて絆を深めてからの記憶を失う展開はなかなかにショッキングで、忘れたくない、絶対に忘れないと涙ながらに誓うウィッチーズにはこちらも涙が止まらなかった(詳細は単話感想書いたのでこちらで→
スゴすぎ前橋ウィッチーズ!(10話感想) - アニメ沼)。その後も"忘れても、忘れない"の通り、これまで共に過ごした日々の中で受け取った宝物によって記憶を取り戻す展開は感動的だったし、かと思えばなかなか記憶が戻らないユイナには笑わせてもらったりと、最後まで感情を動かされまくり。皆のことが大好きで涙脆いアズには何度もらい泣きしたことか…。
あとライブステージがある都合上、挿入歌が高頻度であったわけだけど、決め回ライブはストーリーに沿った歌詞や映像になっていたのが良かった。その観点ではマイ回の『You Are My World』、曲単体なら『MATSURI day PARTY!!』が楽しい曲で好き(10話のメジルシは言わずもがな殿堂入り)。
改めて振り返ってみても、完全に自分と波長が合った作品だった。こういう作品に出会うとアニメ見るのやめられないなと思う。
2. 九龍ジェネリックロマンス

どこか懐かしさを感じる街・九龍で暮らしている鯨井令子は、同僚の工藤発に恋をしていた。だがある日、自分と全く同じ姿の女性がかつて工藤の婚約者として存在していたこと、自分に過去の記憶がないことに気付いてしまって…という話。
本作の魅力は謎多き世界観で、特に軸となる『自分と瓜二つの人物(鯨井B)が想い人のかつての婚約者であり、自身に過去の記憶がない』という設定があまりにも強くて、こんなの先が気にならないわけないよっていう。鯨井Bはもうこの世にはいなかったり、九龍の街すらも過去に取り壊されているといった徐々に明かされていく真実もまた謎を呼ぶものだったりして、毎話の引きも相まって食い入るように観ていた。
更にただの謎解きに留まらず、鯨井Bの存在を起点として、ふとした拍子に工藤が過去の記憶と重ねてしまったり、自分の知らない工藤との記憶や自分そのものではなく鯨井Bのことを見ていたりといった形で切ない恋物語としても魅せてくれるのが良かった。基本令子視点で工藤の心情描写は控えめなんだけど、それがまた一層ヤキモキさせるというか、工藤はどこまで知ってて今の状況をどう思っているのかも気になってしょうがなかった。
また何が本当かわからなくなる世界で複雑な心境になりながらも、"絶対の自分"を求めて力強く一歩踏み出す令子は眩しく映ったし、似た心境で支えてくれた友達想いの親友・楊明(ヨウメイ)がとても心強くて好きなキャラだった。他にも"絶対の自分"の観点では小黒(シャオヘイ)も外せなくて、可愛いものが好きな、過去に心の底へ閉じ込めた純粋な自分の本心を、かつての自分や楊明の言葉によって取り戻して涙を流す姿にはグッときた。
まだ続いている原作とは異なり、アニメ版はアニメ版として結末を迎えたらしいんだけど、未読勢としてはそこまで違和感なかった。事件の真相については極端に現状維持を望む臆病な鯨井Bなら取り得る行動で納得感があったし、自らが消滅するかもしれない状況でも自分の意志で九龍を出る決断をする令子は、判断を天に任せた鯨井Bと対照的で、全くの別人であり絶対の自分になることが出来たのが強調されてて良かったと思う。惜しむらくはもう少し工藤さんにも見せ場があるとベターだったけど、婚約者を亡くして失意の底にある男にカッコよく振る舞うことを求めるのは酷かなと。
1クールと短いながらも密度の濃い作品で大満足。面白かったです。
3. アポカリプスホテル

時はウイルスが蔓延して人類が地球から離れて100年が経過した世界。人類の帰還を待つホテリエロボットのヤチヨと従業員達ロボット達、だが久方ぶりにホテル『銀河楼』を訪れた客は人類ではなく地球外生命体で――といった感じで始まるオリアニ。
本作の魅力は、アポカリプスの名を冠している通り荒廃した人類のいない世界観。人類の帰還をずっと待ち続けている切ない要素であるのは勿論のこと、客としてホテルを訪れる多種多様な地球外生命体の特異な習性に振り回されたり、宇宙空間へ放り出された後に戻ってきたり、結婚と葬式を同時にやったり、ホテルの名誉を守るために死体を隠蔽したりと、人間を対象にしていたらまず発生しないようなイベントが頻発するのが見所。1話毎に色んなテイストの話をやってくれるのも特徴的で、カオスな世界観らしくいい意味でごった煮なアニメだったように思う。
また全体的にユーモアがあって、ホテリエよろしく視聴者を楽しませようとしてくれていたのがグッド。ロボットでありながらかなり感情豊かでそこそこの頻度でバグったりグレたりするし、「このホテルを守るためなら!たとえお客様であっても!殴ります!」とか言っちゃうヤチヨさんを筆頭に、エクストラミッション達成する度に愉快な機能が追加されたり、シャンプーハットに謎の拘りがあったり、下半身タンクになったり、最終話でも「きっとすぐに帰ってきます」という感動的な別れの言葉を告げる人類に「もっと具体的に期間を提示してぇー!いやちょっと何わろてんねん!!」とブチ切れたり…ってこれ全部ヤチヨさんだわ。つくづく魅力的なキャラだったなと改めて。
感動方面でもヤチヨさんの意志を受け継いでホテルを守り続けたポン子とか(直後に「だったら何故涅槃像っぽくしたんですか!」のツッコミで笑わせてくれるのも本作らしくて好き)、亡くなったポン子祖母からの孫娘の幸せを願うビデオレターとかにはグッときたし、本当に話の幅が広い作品だった。これはオススメしたい。
4. ロックは淑女の嗜みでして

学園一のお嬢様・ノーブルメイデンの称号を得るために、大好きなロックとギターを封印して淑女として振る舞っていた鈴ノ宮りりさが、学園で有名なお嬢様である黒鉄音羽がドラムを叩く姿を目撃してセッションをするところから始まるロックアニメ。
本作の魅力は溢れんばかりのロックへの渇望と情熱。「好き以外にやる理由があるなら教えて下さい」「きっとこれ無しじゃ生きられない」「ロックしてる時だけ心臓に血が通う」という台詞があったように、ただ純粋に自分が気持ち良くなれることだけを考えて全力で音をかき鳴らし、ロック=生きることと言わんばかりの圧倒的な熱量で全てを演奏にぶつけるその姿には思わず涙が滲むほどだった。周囲の声や常識といったしがらみに囚われることなく、自分のやりたいことを貫き通すその熱が、バンドメンバーや観客へ伝播していくことで大きな奔流となり、至上の昂ぶりを生み出すのが正にロックで爽快感抜群。
演奏シーンもインストで勝負するだけあって、シンプルに音だけ聴いてもアガれるクオリティの高さだったのが良かった。ギャンギャンにギターを鳴り響かせる宝島にはテンション爆上げだったし、ギターソロとかに興奮するタイプだから最終話のライブも高揚しまくり。また演奏してる時の表情も最高に活き活きとしていて、本当にロックが好きで、心から楽しんでいることが伝わってくるのが素晴らしかった。躍動感のあるカメラワークもあり、演奏シーンはかなり満足度高め。
他にも初心者のティナを介して、「自分らしく生きたいと足掻く奴とロックがしたい」と、大切なのは技量だけではないという側面に触れてくれたのも嬉しいポイント。作品のテーマとも合致する良いキャラ配置だったと思う。あと"お胸で鍵盤が見えない…!"は後世に残したい日本語なのでメモしておく。
気になった点も挙げておくと、対バン相手が小物感満載で魅力に欠けたのは残念。Bacchusの方はあまりにもテンプレ過ぎて一周回って逆に笑えたけどwあとノーブルメイデンになろうとしている設定がやや宙に浮き気味というか、お嬢様要素は活かし切れていないような気がした。
2期発表は無かったけど、またいつか続きが見れることを期待したい。
5. 小市民シリーズ(2期)

2期は大きくわけて連続放火事件の秋編と3年前と現在のひき逃げ事件を対象にした冬編の2部構成。1期では日常の謎解き的な回もあったんだけど、2期では1期の誘拐事件(夏編)に引き続いて事件性があり、全体的に緊迫感あったのが良かった(この街物騒過ぎないか?というのはさておき)。
まず秋編。もしかしたら小山内さんが連続放火犯かもしれないという見せ方で進むのと、小山内さんのキャラも相まって"本当に…?"となる緊張感が良かった。登場人物達にも車に放火するかもしれないと大真面目に思われてるのはだいぶ面白い。そして特筆すべきは解決編の16話。勘違いをしていた瓜野を豊富な語彙力で徹底的に煽り散らかし、失望したとすら言わずにその程度の男だと最初から思っていたと嘲り笑う姿は悪魔的で、あまりの恐ろしさに震えると共に、思わず変な笑いが込み上げてくる程だった。あのラッシュは小山内さんにしか出せない味でお気に入りの回。
続いて冬編。事故に遭った小鳩に対して、「生きててくれて嬉しい」と小山内さんが手を取りながら涙ぐんで安堵の言葉を口にしたのが印象的で、「こっちの方が…体温が上がるよ」とか「私にとっては貴方が次善」とか、遠回しな表現をしていたお似合いの二人だからこそ、ストレートに想いを告げるのはグッときた。と思ったら命が危ぶまれるような状況下でも復讐を考えているんだから、小山内さんには逆らえないと。ただ事件の真相を紐解くミステリーとしては楽しめた一方、明確に殺意を持ってるもんだから普通に肝が冷えるレベルで怖くて、もうちょっと事件性は抑えてくれた方が見やすかったかな。
これにて完結ということだけど、振り返ると小市民シリーズの見所は小山内さんに尽きると思う。本当に魅力的なキャラだった(現実では勘弁して欲しいけど…w)。
6. キミとアイドルプリキュア(2クール目)

2クール目で印象的なのはまずこころの母の日回。パートナーである父を亡くした悲しみで泣き腫らしながらも、女手一つでこころを支え続けた母への感謝の言葉が泣けたのは勿論のこと、母(と父)からこころへの感謝もあって母娘の強い絆を感じられて涙腺緩みまくりだった。
続いてプリルンとメロロンの記憶封印。プリルンはうたを助けるために、メロロンはプリルンを支えるために、その助けたい対象に関する大切な記憶を封印するという、あまりにも切ない展開には胸が締め付けられた。しかもメロロンにとっては自分がプリルンの一番ではないという切なさまでついてくるという…恐ろしい脚本である。この後も忘れられてしまって悲しむうたを見てるのはこっちまで悲しくなったし、だからこそ全ての始まりであるうたの歌で記憶が戻り、明るく振る舞っていたけど忘れられるのは悲しかったと涙ながらに本音を告げる姿には涙腺が緩んだ。ただちょっと引っ掛かったのは、メロロンはプリルンに関する何かを封印したはずなのに、あまりそれが感じられなかったんだよな…こっちの方でもドラマを期待していたからそこは残念。
最後はななのザックリー説得。ザックリーに真摯に向き合うななが好印象で、「知りたいからです…"ざっくり"じゃなくて、本当のことを」「貴方にはちゃんとキラキラがある」と真っ直ぐに見つめて言い放ち、想いを伝えるかのようなソロステージにはグッときた。トドメにウインクまでついてくるもんだからこんなのザックリーじゃなくてもウインク推しになっちゃうよ。汚れたハンカチも洗えば綺麗になる演出も素敵だった。
プリキュアシリーズは初視聴なのでこれからどんな展開になっていくのか全く予想がついていないんだけど、今後も楽しみです。
7. TO BE HERO X

時光代理人でお馴染みのHaolin監督が手掛けるオリジナルアニメーション。
驚きの展開や引きの強さは本作でも健在で、常に刺激を与えてくれるのが魅力だった。また本作は民衆からの「信頼」がヒーロー達の力になるという設定がユニークで、信頼を勝ち取ることで強くなったり、逆に認知によって能力が制約を受けたりといった形で物語の進行に活かされていたのが新鮮で面白かった。
以下、各編に分けて一言感想を。
・ナイス編(1~4話)
謎の死を遂げたナイスの代わりを演じることになる展開がまず面白かったのと、大切な人を守るためにその身一つで立ち向かう姿をもってして、"誰もがヒーローになれる"という信念を体現するのが激熱だった。
・魂電編(5~7話)
魂電の真似ではない本物のヒーローの心に呼応するように、ずっとゼロだった信頼値が0→1へと変化する演出が熱い5話が好き。ただラストで魂電と決闘する理由がいまいち理解できず、物語に入り込めなかったのが残念だったことに加え、苦い結末で後味が悪く感じた(その後すぐ別の話に移り変わるから余計にモヤる)。
・ラッキーシアン編(8~10話)
幸運をもたらす能力の設定が面白かったのと、シンプルにシアンの楽曲や歌声が好きだったから耳が幸せだった。幸運の能力に代償があるかと思わせておいて、乗客達に希望を託されたからだったというのは意外かつ素敵な種明かしで感動。ただギター弓でバトルし始めた時は申し訳ないけどちょっと笑った。
・クイーン編(11~12話)
クイーン編というか謎の激強コイン男の顔見せの意味合いが強かったかなと。クイーンvsボワールの戦闘作画は気合入っててアニメーションとして見応えはあったんだけど、尺が長過ぎて冗長に感じた。やるにしてももうちょっと台詞の応酬をして欲しい。
2クールあるということで、おそらくこれから各編の話が繋がってくると思われるので期待したい。引き続き追いかけます。
8. 機動戦士ガンダムGQuuuuuX

ガンダムシリーズを手掛けるサンライズと劇場版エヴァを手掛けたスタジオカラーが共同制作するということで話題になった新作ガンダム。
本作の魅力は初代ガンダムのパラレルワールドという世界観で、シャアがガンダムに乗ったり、シャリア・ブルが健在だったり、細かいところでは黒い三連星のマッシュが不倫報道されてたりと、歴代ガンダムを知る人なら思わずニヤりとしてしまうネタが散りばめらている。先行劇場版でやたらとTLが騒がしかったのはこれかと納得。他にも『シャロンの薔薇』とかいう意味深ワードの正体がエルメスだったり、BEYOND THE TIMEの挿入歌と共に初代ガンダムが登場したりとか、流石に笑っちゃうよっていう。
ただこの魅力はそっくりそのまま欠点でもあったように思っていて、どこまでいってもライブ感重視で、居酒屋の二次会のノリで考えたとしか思えない初代ガンダムネタを擦ってるアニメの印象が拭えなかった。最初からそのつもりならそれで全然構わないんだけど、最初はマチュ・ニャアン・シュウジの三人を中心に描く素振りをしていたから、受け手としてはここのドラマを期待していたんだけど、初代キャラの描写に時間を取られたが故にどっちつかずになり、濃いやり取りは見られなかったのが残念。閉塞的な生活に嫌気がさし特別なことに憧れを抱くマチュと、謎多き少年・シュウジとの出会いにはワクワクしたから余計にそう感じる。中途半端になるぐらいならいっそパラレルワールド要素のみに絞ってララァの想いと繰り返されるif世界にもっと焦点を当てたりすれば、ガンダムおじさんも喜ぶドラマティックな作品になったんじゃないかと思ったり。
1クールという短い期間で描く難しさもあったんだろうとは思いつつ、もう少しやりようがあったのではと感じたのが正直なところ。まぁお祭りアニメとして見れば楽しめたかな…。
9. 薬屋のひとりごと(2期)

第4クールの見所は子の一族を巡るドラマ。実状は人質としての後宮入りからの屈辱的な下賜と、自業自得な面もありつつも周囲に振り回された神美(シェンメイ)、神美のために行動し続けるもその想いは届くことがなかった子晶(シショウ)、種々の出来事を経て毒親と化した神美に育てられた子翆と、後宮(というか先帝)に翻弄された一族にはやるせなさを感じた。モヤモヤが晴れるような展開もなくて終始苦しかったんだけど、その苦しさがそのまま登場人物達が背負ってきた苦悩のように感じられて、ビターな味わいが魅力だったと思う。ただ1期の羅漢のような、印象がガラリと変わるようなどんでん返しは無かったのでそこは残念(子翠=楼蘭妃も随分前から確定していたし)。
他に印象的だったのは猫猫・子翠・小蘭の友情。死を覚悟して自分の為すべきこと為そうとする子翠に対して、損得勘定で考えれば首を突っ込むべきではないんだけれど、思わず手を伸ばしてしまう…普段の冷静さを欠いた感情重視の行動で、大切な友人を放っておけない猫猫の強い気持ちが表れていて良かったのと同時に、それでも止められないもどかしさと、それ故に一層映える子翠の切なく固い決意には胸を締め付けられた。また、3人での再会という(猫猫視点では)叶わぬ願いを記した小蘭からの手紙を読んでおそらく作中で初めて涙を流す猫猫にはこちらも思わずホロり…。
あとはそこそこ立派なカエル事件でタガが外れたのか…というのは冗談で、「前より男前になったではありませんか」と、顔に傷がついた自分を認めてくれた猫猫に我慢できなくなって猛アタックを仕掛けてくるお盛んな壬氏様にはだいぶニヤニヤさせてもらった。壬氏様の立場が変わって二人の関係性が変わるかと思いきや、最終話を見てるとこれからもあまり変わらなさそうな気もする(笑)
続編制作も決定したということですが、この表現だとOVAだったりする可能性もまだあるのかな?できればTVシリーズで続きを見れることを祈る。
10. アン・シャーリー

言わずと知れた「赤毛のアン」のリメイクだけど、原作や旧アニメは触れていない完全初見なので新鮮な気持ちで楽しめた。
本作の魅力は主人公・アンの性格。感受性が豊かで、枕を涙で濡らしたかと思えば夜が明けたら今日起きる素敵な出来事を想像して元気を取り戻す明るい女の子。表情をころころ変えるから見てて退屈しないし、アンを引き取ったマリラがそうであったように、次にアンが何を言い出すのかが楽しみだった。また「物事の明るい方を見ましょう」という台詞もあった通り前向きかつ素直な良い子で、素敵な考え方の数々には見ていて心が洗われた。作品全体としても愛や優しさが溢れていて、温かい作風が好みだった。
他にもアンについては成長も魅力で、幼い頃は意地っぱりなところもあって沢山の失敗もしてきた11歳の少女が、かつて忌避していた自身の赤髪を受け入れられるようになり、両親のことを大切に想う親孝行な娘となり、更には教職に就いて生徒や子供達を正しい道へと導く立派な大人へと育っていくのは感慨深いものがあった。観ている時の心情としては完全にマリラ&マシュウとシンクロしていて、すっかり子の成長を見守る親の気持ち。そんなもんだから、孤独になり目も悪くしたマリラを寂しくさせないために、「私を止めようとしても無駄よ。16歳と6ヶ月、マリラに似て頑固者なんだから」と育ての親への感謝も籠った決意を告げるシーンにはマリラと同じように涙が零れるのを止められなかった。
ちょっと気になるところを挙げるとしたら、1つ1つの短編がやや不連続気味に散りばめられているような印象だったので、もう少し繋がりを感じられる構成だと更に良かったと思う。ただ先述の通りアンがとても魅力的なキャラクターだったので、どのエピソードも安定して楽しめたかなと。
2クール目も続くということで、アンの更なる成長に期待して追いかけます。
11. ウマ娘 シンデレラグレイ

言わずと知れたウマ娘シリーズで、オグリキャップを主人公に据えた漫画原作アニメ。
本作の魅力は、オグリキャップがスターへの道を駆け上げっていく爽快感。地方の寂れたカサマツトレセン学園から始まったオグリが"怪物"としてめきめきと頭角を現していき、中央の強豪ウマ娘達と激闘を繰り広げ、その走りが、歴史あるルールすらも変えていくのは見ていて気持ち良かった。ただ個人的にはもう少し苦労や苦悩の末に辿り着く方が好みかな。日本ダービーに出られなかったりはしたけど外的要因だし…そういう観点で、ラストで王者の貫禄を見せつけたタマモクロスに敗北し、ライバルとして再戦でのリベンジを誓うのは熱くて好きだった。
あとオグリキャップと初代トレーナー・北原との関係性も見所で、東海ダービー優勝の夢と中央進出のチャンスを天秤にかけて複雑な心境になっていた北原に対して、オグリが恩返ししたいと感謝を告げるのが絆を感じられたし、走ることが大好きで才能もあるオグリのしがらみになるわけにはいかないと、別れるのが名残惜しい気持ちがありながらも涙交じりに檄を飛ばして背中を押す北原にはグッときた。またいつの日かタッグを組める日がたのしみ。
レースについて、これは本作というよりウマ娘シリーズの課題でもあると思うけど、駆け引きが少なく展開が単調になりがちだったのは気になった。大体大外からのぶち抜きで勝ってたし。もちろん作画や演出は申し分無く、『怪物』オグリキャップや『白い稲妻』タマモクロスの圧倒的な走りには痺れるんだけど、更にもう一押しあればという欲張り思考。
10月から2クール目のジャパンカップ編が始まるということで、まだ見ぬ強敵達との戦いが楽しみ。
12. ウィッチウォッチ

鬼の力を持つ高校生・守仁が魔女修行中の幼馴染・ニコの使い魔として同居するところから始まるマジカルコメディ。
本作の魅力は、魔法を用いることによる自由度の高いシチュエーション。要するに何でもアリなので、分裂したり、10倍速になったりと通常では発生し得ない笑いを生み出しやすいのは明確な強味だと思う。魔法以外のところではnew horizon と new crownの恋とかがかなりツボだった。
あと基本はギャグだけど、6話とか9話みたいな直球ラブコメを時折やってくれるのもニヤニヤ出来て嬉しい。というか守仁にキュンキュンしてる恋する乙女なニコが可愛くてそれだけでも見れる。守仁の方もニコを大切に想っているのが伝わってくるから、二人の空間の幸福度が高くて良き。
逆に1クール終盤の真神(ウルフ)周りのシリアス展開は自身の需要からは外れていた。味変としてたまにはあってもいいけど、ギャグがなるべく減らないことを祈りたい。
2クール目もあるということで、引き続き追いかけます。
13. 日々は過ぎれど飯はうまし

食べるのが大好きな女子大生・まこが小学校で同級生だったしのんに誘われて食文化研究部に入るところから始まる、『のんのんびより』のあっと先生原案×PA制作で贈るオリジナル日常系アニメ。
本作の魅力はまず飯作画。各話で色んな料理が出てくるんだけどどれもべらぼうに美味しそうで、こちらの食欲を掻き立ててくる。また料理シーンのSEも細かく再現されてて、こういうところからも美味しい料理であることがより一層感じられるのが好き。
ギャグについてはめちゃくちゃキレがあるわけではないものの、勢い重視で陽気なしのんがかき回し役として笑いを提供してくれていた印象で、しっかりもののくれあが締めるバランスがグッド。あとたまに出るつつじの適当相槌が地味にツボだったりする。「つつじさん!貴方の意気込みを聞きたいですわ!」→「意気込みー」とか。
作中で度々触れられた思い出について。何気ない日常でありながらも、皆と共に過ごして積み重ねられた日々はかけがえのないもので、きっとまたいつか楽しかった経験として語られるのだろうと感じられて、これぞ日常系だよなと。
個人的な嗜好として日常系はクリティカルヒットすることが少ないので最終評価はそこまでだったけど、良作だったと思う。
14. 阿波連さんははかれない(2期)

人との距離が"はかれない"阿波連さんと、1期でめでたく付き合うことになったライドウくんを中心としたラブコメ第2弾。
2期になっても魅力は変わらずで、一番はやっぱりライドウくんの暴走妄想かな。いやなんでだよ!wと思わずツッコミたくなるぐらいぶっ飛んでるライドウワールドを脳内で広げていくのは相変わらず面白くて笑わせてもらった。チャライドウやミュージカル等、普段は淡々としているのにノリがめっちゃいいのもギャップで笑える。ただギャグのキレ自体は全体的に1期より抑えめだった気もしていてそこはマイナス。
2期で新キャラとして転校してきた陰キャギャル・りくは、ぼっち思考故に友達との絡みで嬉しさのあまり涙を流す喜びっぷりが可笑しかった。ただキャラの強さでいうとあはれ先生とかが強過ぎてやや霞んでいた感も。
あと2期ではラブコメから一歩踏み込んで、阿波連さんとライドウくんが将来のことについて一緒に考えていたのが印象的。親身になってくれたライドウくんのような先生になりたいという阿波連さんも、ただいるだけで側にいる人に良い影響を与える阿波連さんのようになりたいというライドウくんも、芯の部分でお互いへのリスペクトがあるのが素晴らしく、ただのカップル以上のパートナーとして感じられたのが良かった。
また1期1話で"はかれない"距離まで近付いて来たのは、過去の経験から恐れや諦めがあった阿波連さんの喜びの感情が現れた結果だったという答え合わせをラストに見せてくるのもなかなかニクい構成で、阿波連さんにとってどれだけライドウくんが特別な存在だったかを改めて噛み締めさせてくれるのが素敵。
しっかり完結してくれて満足度の高いシリーズでした。
15. LAZARUS

天才科学者スキナーが開発した万能鎮痛剤であるハプナを使用したものは3年後に死亡することが明かされ、特効薬を手に入れるためにスキナーを捜索する特殊チーム「ラザロ」が結成されるところから始まる、カウボーイビバップを手掛けた渡辺信一郎監督が贈るオリアニ。
本作の魅力はハイクオリティなアニメーション。豪華制作陣を集めているらしいだけあって、日常作画・アクションシーン・BGMとどれをとっても一級品。特にアクションはスタイリッシュで、ハリウッド映画を見ているような感覚だった。このレベルをTVアニメでやってるのはそれだけでも一見の価値があると思う。
ストーリーとしてはスキナーを見つ出すという大きな軸があり見やすかったのと、手掛かりを辿って徐々にスキナーへ近付いていくのはワクワク感があってよかった。一方、30日間のタイムリミットがある割には緊迫感や悲壮感が無くて、状況とキャラの言動が乖離していて感情移入しにくかったのはマイナス。色んな社会問題を盛り込みたかったのは伝わるんだけど、特殊な状況下だから「そんなことしてる場合か・・・?」と思ってしまう。似た理由で、終盤に暗殺者・双竜の過去を掘り下げたりしてたけど、今そこはどうでも良くない?という感じではあった。
あとスキナーの目的や行動についてあんまり腹落ちしてなくて、「人類に生きる価値があるかどうか」と「スキナーを30日間に見つけ出すこと」って何か関係あったっけ?それとも自分では判断つかないから天命に委ねるような気持ちだった?語り口からして人類に生きる価値があるとは思っていないように感じたから、この辺りはモヤモヤした。アクセル達に問い、その答えを聞いてスキナーの考えが変わって特効薬を教えるとかならまだわかるんだけどそうでもなかったし…まぁどれもこれも、最終話まで引っ張ったスキナーとの対話が3分程度しか無かったのが問題な気もする。もっと尺残せただろうに。
とまぁ色々と内容面で引っ掛かる部分が多かったものの、リッチでオシャレな作風は随一でなんだかんだ楽しめました。
16. mono

写真部のさつき&霧山と映画研究部の桜子が合併してシネフォト部となり、漫画家・春乃と出会い漫画のモデルになることになりと交流を広げていく、『ゆるキャン△』でお馴染み・あfろ先生原作のアニメ。
本作の魅力は旅行や写真といった趣味に焦点が当てられているところで、各地を皆で旅したり、タイムラプス撮影をしたりと、まだ見ぬ体験をすることで覚える興奮や楽しさが感じられたのが良かった。ただ1話がかなり写真にフォーカスしていて、360度カメラでの撮影の感動がよく伝わってきたことに加え、旅行ネタはゆるキャンと題材が被り気味なこともあり、個人的には写真メインで見たかったのが正直なところ。まぁ勝手にこっちが求めるものを固定化しちゃってるだけなんだけれども。
ギャグ要素としてはデフォルメ顔を上手く活用して緩急つけた作画が面白可愛かったのと、古賀葵ボイスが激ハマりで表情豊かな霧山も、能面でツクツクボウシのプロ級物真似を披露してくるユニークな桜子も楽しいキャラをしていて、普段の会話劇に安定感あったのはグッド。ただホラー要素は結構頻度高かった割にあまりハマらず。
EDは今期で一番好きだった。
【総評】
以上、計16作品となりました。他にも気になってるのは何個かあったんだけど、試聴が遅れてるので泣く泣く断念。
ちなみに個人的段階別評価はこんな感じ(気持ち左右差あり)。
S(歴代上位) : 前橋ウィッチーズ
A+(クール最上位): 九龍 アポカリプスホテル > ロック淑女
A(クール上位) : 小市民 キミプリ > TO BE HERO X GQuuuuuX 薬屋 アン・シャーリー
B+(中の上) : シンデレラグレイ ウィッチウォッチ > 日々飯 阿波連さん
B(中) : LAZARUS mono >
自分の好みにぶっ刺さった前橋ウィッチーズが断トツ1位で、九龍・アポカリプスホテルまでのTOP3は揺るがないかなといったところ。久々に新規枠を結構見たけど、原作無しのオリジナルも多くて豊作クールだったんではないでしょうか。
また評価の元となる各話点数表はこちら。

ベストエピソードは前橋ウィッチーズ第10話「今日のこと、忘れても忘れないよ」でした。
別で単話感想記事も書いたので詳細は割愛。
感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
夏アニメは例に漏れず全く見れていないので、いつも通り皆様の感想を参考にさせて頂きながらチェックしていきます。軽く見た感じでは続編枠が多くなりそうな予感。
引越後の生活が落ち着くまではしばらくバタバタしそうなので、次回の総括も今回と同等以上に遅れる可能性が極めて高いですが、引き続きお付き合い頂けると幸いです。
それではまた。
スゴすぎ前橋ウィッチーズ!(10話感想)

皆さんこんばんは。
前橋ウィッチーズの10話が素晴らしかったので、勢い任せで感想を書こうと思います。
ネタバレ配慮してないのでまだ10話を見てない方はブラウザバック。
前橋ウィッチーズ自体を見ていないという人は今からでも遅くないので見ましょう。
それでは以下手短に。
・ユイナの自己開示

いつでも前向きで底抜けに明るかったユイナが、自身のウザったさを自覚していて苦しんでいたことを告げる。調子は明るくても声色は強がっているようで、苦悩を一層深く感じられたのが良かったし、だからこそそんな自分を受け入れてくれた皆のことを大切に想う気持ちが胸に響いた。これまで皆を助ける役回りだったユイナが、実はもうずっと皆に助けられていたことで最後のピースが埋まるのも巧い展開だったと思う。
・アズの暴露

自身の体型を絶対に見られたくないアズが、「アズだってそうだよ…!」とユイナの想いに呼応して姿を晒すことで、皆がどれだけ大事な存在になっていることがこれ以上ないくらい伝わってきて涙。アズの姿を見ても誰も安易に弄ったりしないのも解釈一致で温か過ぎて泣いた。
・マイとチョコの近況報告


時を経てユア姉への依存が減り、皆が占める割合が増えたマイ。周囲へ打ち明けることで抱えていたものが軽くなったチョコ。皆がいたことで良い方向へ変わってきたことを告げる2人…こういうシーンがまたラストの破壊力を上げるのである。
・忘れても、忘れない

記憶消失のタイムリミットが迫り、希望が失われかけた瞬間、ユイナは叫ぶ。
「今日のこと、忘れても忘れないよ…!」
一見矛盾した言葉だがそうではない。絶対に忘れたくないという強い意志の表れというだけでも涙がボロボロ出てくるんだけど、各々の抱える苦悩について全員が真剣に向き合ってきた日々はかけがえの無いもので、たとえ記憶を失ったとしてもその経験による変化は残る…それほど大きな影響を与えた大切な存在という意味まで持たせてくるのは見事と言う他ない。挿入歌もバッチリ決まってて、感情が爆発した叫びとの相乗効果でこちらの涙腺も緩みまくり。
流れる涙にも気付かずすれ違う5人も切な過ぎたし、更にはインスト+キャラ消失の特殊EDで喪失感を味合わせてくるところまで抜かりがなくて、あまりの完成度の高さに感服した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というわけで前橋ウィッチーズ第10話「今日のこと、忘れても忘れないよ」の感想でした。
とにもかくにも、皆のことを忘れたくないという想いに共感できたのが一番だと思うんだけど、それはここまで人間ドラマを丁寧に描いてきたからこそ。本当に良い作品だと思う。
1話の時点からユイナに笑わせてもらって楽しんではいたんだけど、まさかここまで心を揺さぶられる作品になるとは…これでまだもうひと盛り上がりの展開が確定してるの強過ぎる。
それでは皆さんご一緒に。

スゴすぎ前橋ウィッチーズ!
それではまた。
2025年 冬アニメ総括感想

お久し振りです。
皆様、元気でお過ごしでしょうか?
私はというとあまり元気ではなく、というのも3月中旬に自転車で事故ってしまい、左手首骨折・顔面数針縫って眼鏡も真っ二つと結構な傷を負い、更にはその3日後には仕事で中国へ出張という狂気のスケジュールを敢行したりとなかなかハードな日々を過ごしていました。アニメ自体は観れるものの、キーボードを満足に打てず感想も書き難い状況では視聴モチベが低迷気味になり、前回からすると遅れ気味の総括になってしまったという状況です。今は傷もほぼ治って日常生活は問題なく過ごせていますが、皆様も充分にお気を付けください。
閑話休題。
というわけで今期も全て見終わったので、早速感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです!
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。
それでは早速振り返っていきましょう!
※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。
【目次】
1. BanG Dream! Ave Mujica

2023年夏アニメの個人的1位で、5chアニメランキングでも1位に輝いたMyGOの続編ということで期待が高まっていた本作ですが、その期待に十分に応えてくれたのではないでしょうか。
本作の魅力はジェットコースターもかくやと言わんばかりの息もつかせぬ怒涛の展開。MyGOで描かれなかった祥子視点でCRYCHIC解散の真相を補完しつつ、Ave Mujicaの仮面外しで身バレという衝撃的なスタートを切った1話を皮切りに、精神崩壊して睦の多重人格・モーティスが顔を出し、かと思えばAve Mujicaの解散とここまでまさかの4話という濃厚さには一瞬たりとも目が離せなかった。その後も勢いを落とすことなく、MyGOメンバーも絡めつつAve Mujicaメンバーを掘り下げ、復活までの物語を描き切ってくれたかなと。
キャラ別に触れると、まず祥子。面倒を見ていた父からも拒絶され、全てを失いAve Mujicaしかなくなったのにそれすらも解散してしまうという不幸の連続は見てて辛かったし、気丈に振る舞うのが限界を迎えて「どうして味方になってくれないの…!」とつい弱音を吐いてしまう人間臭い部分には胸を締め付けられた。だからこそ温かいメッセージを贈り続けてくれる燈の優しさがめちゃくちゃ染みたし、もううんざりだと過酷な運命に対しても抗うことを強く決意する姿には胸が熱くなった。
続いて睦。MyGOの時点でも頼むから幸せになって欲しいと願っていたキャラなんだけど、その願いとは反してどんどん追い詰められていくから目を背けたくなった。別人格であるモーティスの出現は衝撃的かつ刺激的で展開の読めなさは楽しめた一方、リアリティーには欠けたので人間ドラマを重視してる自分としては一長一短といったところ。また最終的に睦がどうなってしまったのかがいまいちよく分からなかったのがマイナスで、自分は睦とモーティスが一体化したと解釈してたんだけど、監督の意図とは違うらしく、本作の多くの部分を占めていた要素の結末だからもう少し明示しても良かったのではと思う。睦の変化に対して睦自身や他メンバーがどう感じているか語られなかったこともあり、この辺りは消化不良だった。
お次はにゃむち。軽いノリのようでいてしっかりとドラムを練習していたり、睦の圧倒的な才能に焼かれながらも、なにくそ根性で喰らい付かんとする泥臭い姿を見て好感度UP。祥子の覚悟に共感していたからこそここまでやってきたのだと告げるところなんかも熱くて良いし、親近感の湧くキャラだった。
そして海鈴。前作では常にクールを保っていた彼女だが、今作では自身の抱えるトラウマに苦悩して藻掻く姿が描かれ、そのギャップに惹かれた。「信じ合いたいんです…!」と涙を流すシーンも勿論好きなんだけど、一番は睦への無関心を立希に指摘されて「…何が言いたいんだよ」と初めて苛立ちの感情を露わにするところで、あれにはゾクゾクきた。
最後は初華。なんといっても11話が印象的で、今まで語られていなかった初華の過去を1話丸々使って、かつ朗読劇という特殊な形式でやるという大胆な試みにはまだこんな弾が残っているのかと驚かされた。自身の正体と罪悪感、そんな中でも自分自身を認めてくれた祥子への依存…揺れ動く心を伝えるのに、感情を剝き出しにして訴えかけてくる朗読劇が非常にマッチしていて引き込まれっぱなし。でそんな姿を見せられたもんだから続く12話でも感情移入しまくりで、自身の存在すら否定しようとするのは胸が苦しかったし、だからこそ「星が好きなのは初音ね」と初音の部分を掬い上げてくれたり、今まで一緒にいたのは他の誰でもなくここにいる貴方でしょうと言わんばかりに連れ出してくれる祥子が嬉しくて涙してしまった。美しい歌声も素敵で、楽曲の魅力を引き出してくれていたように思う。特に「Imprisoned XII」は歌詞と合わせて感情爆発してて大好き。
MyGOメンバーも語りたいところだけど長くなりそうなので詳細は割愛。にしてもあんなにギスギスしていたMyGOを癒しに感じる日が来るとは…感慨深い。特に元CRYCHICの燈・そよ・立希の3人は祥子や睦と関りが深い分特に寄り添ってくれていて、その温かさには心動かされることが多かったし、CRYCHIC復活と別れのライブはエモーショナルで涙腺緩んだ。
ただ最終話がライブオンリーで終わってしまったのはモヤモヤしてて、先述した睦の件を明示して欲しかったのと、Ave Mujica再結成やそのライブに対する各人の想いの丈を語るパートがあっても良かったんじゃないかなと。それらが無いからせっかく楽曲や映像は良いのに入り込んで見れなかったのが残念。あと正直MyGOのライブシーンとか単独で見れば全然いいけどAve Mujicaとしてはノイズだと思うし、あくまでAve Mujicaとしての完成度を追求して欲しかった。
と好きな作品故に思うところもありつつ、唯一毎週最速で見て断トツ楽しみにしていたのは事実で、制作陣には感謝したい。まさかの続編決定は嬉しいけど、何やるか全然読めないので不安な一面も。Ave Mujicaメンバーのその後は今回描写されなかった分、その辺りが補完されるような内容に期待したい。
2. チ。(2クール目)

メインキャラがドゥラカ・シュミットへと移り、1クール目では地動説という真理を追い求める人々の生き様が描かれたのに対して、地動説を軸にしながらも少しテイストが変わった2クール目。
といいつつ芯となる魅力は健在で、それは各人が強い信念を抱いているところ。ヨレンタは勿論のこと、そもそも神を信じていないドゥラカ、神は信じていても人の知性を信じていないシュミット…相反する考えの2人も、共に自身の信念を貫いている点では共通しており、確固たる力強い生き方に惹かれた。一方で本作はそんな生き方すらも全肯定はしていなくて、ヨレンタ曰く、信念はすぐ呪いに化けるというのだ。これには驚かされたというか、信念すらも妄信せずに迷え、考え続けろというのは中々に酷なことで、自分の信念が変わるようなことも肯定的に捉えている。それは他のシーンでも現れていて、例えば、逃亡の判断を賭けたコイントスの結果を自身の意志でひっくり返す(=神に抗う)シュミットや(このシーンは即答する部下も含め最高にカッコいい)、苦痛に感じていた朝陽に感動を覚えることができたドゥラカがそうで、考え方が180度変わったシーンでありながらとても前向きだ。
ラストのアルベルト編ではより直接的に、考え続けることが出来ることは幸福だと述べられていたけど、「?」と思う心が、その知性こそが、人間に与えられた能力であり大切にすべきものだと感じた。また作中で語られた、知性や技術の進歩の先には大虐殺が待つ危うさを説きながらも、その結果すらも人は思考することで受け止め、迷うことのできる、即ち倫理を持つ知性へと昇華することができるという考えや、 歴史の積み重ねは善へと向かう大きな1つの線だという考え等からも、時には過ちを冒すことも含めて人間の知性を美しいとする、壮大な人間賛歌のようなメッセージを自分は感じた。そして最後は現実世界で地動説が提唱される流れに繋げることで、その前にこういう人達が実際にいたかもしれないと思わせてくれるのも美しい結末だった。
その他のストーリー展開にもいくつか触れておくと、ヨレンタが部隊長を務め、討伐隊としてノヴァクがやってくる展開はどうなってしまうのかドキドキさせられた。地動説を迫害していたのはノヴァクの周囲だけという真実もまさか過ぎて、ノヴァクの気持ちと完全にシンクロできて心揺さぶられたし、この事象も思考停止で妄信することに対して警鐘を鳴らしているのが物語の一貫性あって素晴らしい。ラファウ再登場は流石にちょっと腑に落ちなくて、ここが唯一のマイナスかな。
総じて重厚かつ堅実な話運びで、非常に見応えのある作品でした。面白かったです。
3. メダリスト

スケーターとして挫折した青年・明浦路司とフィギュアスケートに憧れと執念を抱く少女・結束いのりが出会い、栄光のメダリストを目指していく物語。
本作の魅力は主人公・いのりの精神的強さ。スケートを始めるには遅過ぎるというハンディキャップは承知の上で、何もできない自分が嫌だと涙を流しながら勝負の世界へ足を踏み入れる意志の強さがまず眩しかったし、小学5年生という幼さでありながら、明確な目標を持って高みを目指し続ける姿には心を動かされっぱなしだった。自分のできないことと真摯に向き合う姿勢や、覆らない前提を嘆かず己を磨き続けるストイックさは自分も見習わなくてはと思う程で、そんな頑張りを見ているからこそ、報われた瞬間はこちらも嬉しくなれた。
また上記だけだと常人離れした存在に感じてしまいそうなものだけど、時折見せる不安げな表情や、子供らしく可愛い反応が良い塩梅で、リアリティーのあるキャラ造形になっていたと思う。
そしていのりを支えるコーチである司、これがまた良いキャラしてて、常にいのりの成長と勝利のみをひたすら考える一途さが心地良かったし、いのりなら大丈夫だと力強く言い切ってくれる精神的支柱っぷりが頼もしかった。あといのりのことを貴方と呼ぶ時があるのもそうなんだけど、子供達のことを一人の尊敬できる選手として見ているところからも、真摯さや本気さを感じられるのがGood。またいのりと同じく出遅れたことで苦しんだ過去を持ちながらも、諦めずに食らいついて積み上げてきたというバックボーン、そしてそれが伝わってくる美しく力強いスケートシーンは感動的だった。才能にあてられて悲観的になっていた理凰に対し、直接的に諦めるなと言うよりも余程説得力があったし、その後の「明浦路先生が、誰よりも早くいるだろうと思ったから」って台詞がさ…そうやって努力を重ねてきた人だと言うのをスケーティングから汲み取ってるのが地味に好き。
周囲のライバル達もスケートに並々ならぬ想いを懸けてるのが熱くて、ペアとなるコーチ含めた各々のドラマには血が熱くなる。特に絵馬については頼むから勝って欲しいと思わず願ってしまう程だったから、ようやく勝利を掴み取った瞬間にはこちらも涙を流さざるを得なかった。
そしてそんなドラマに華を添えるスケートシーンも良く出来ていて、静と動を巧みに使い分ける緩急や、躍動感のあるカメラワークで、氷上を美しく舞うフィギュアスケートが存分に表現されていたように思う。
唯一残念だったのは、第10話でいきなり1年間飛んでしまった点。成長や結果はその過程があってこそカタルシスを生むと思うので、ここは省いて欲しくなかった(原作準拠らしいので仕方ないが…)。
とは言え本作が今期上位なのは揺るぎなく、2期決定も納得といったところ。更に激化していきそうな強敵達との競い合いが楽しみです。
4. アオのハコ(2クール目)

2クール目の(も)見所は攻勢に出た雛の恋愛模様で、自分のことを好きな子として見て欲しいという告白から始まり、千夏先輩への正面切った告白宣言、「…ホントにしちゃう?」のキス誘惑、白雪姫での共演と畳みかけてくる雛にはニヤニヤさせられっぱなし。いやもうね、気の置けない親友ポジに恋する乙女属性が加わったら最強なのよ。
そして何と言っても特筆すべきは、甘酸っぱい恋の終わりを告げる24話。大喜が千夏先輩のことを好きなのはわかっていたし、大喜のことを好きなことが楽しくてそれで良い…その台詞も嘘では無かったと思うけど、いざ大喜から別れの言葉を告げられると思わず大喜の口を塞いでしまう雛には胸が締め付けられた。。「どうして私じゃダメなの」と縋るように、堰を切ったように、溢れ出た想いをぶつける姿は聞き分けの良さ等これっぽっちもなくて。雛自身の言葉を借りればどうしようもなく醜くて、でもだからこそ美しく、胸を打った。
展開自体は当然予想していたものだったけど、これ以上ないくらい雛の想いを丁寧に描いてくれていた分、自分のことのように心を動かされてしまった。また本作は対抗馬である千夏先輩の描写はかなり控えめになってて一見バランスが悪そうなんだけど、それが雛視点で感じる「私の方が良いじゃん…!」という気持ちとシンクロさせるのに一役買っていたように思う。頭で考えれば雛が良さそうなのに、恋は理屈じゃないのが残酷でさ…本当に負けヒロインとして最高に輝いていた。
"実らない恋かもね" "嘘にしてしまうには大き過ぎて"と状況シンクロしまくりな歌詞のOPや、雛オンリーの映像と共に歌詞を通して心情が語られるEDも含めて、第2クール目は雛が主人公と言っても差し支えなかったのではないだろうか。
2期決まったみたいなんだけど、先述の通り一番の目玉である雛の恋心には決着が着いてしまったので、正直ここから何やるの?という気持ち。千夏先輩も悪くはないが、雛に比べるとパワー不足感が否めないんだよな。描写が増えるとまた印象も変わることに期待して続編を待ちたい。
5. 君のことが大大大大大好きな100人の彼女(2期)

まさかタイトル通りとは恐れ入った、クレイジーラブコメ2ndシーズン。
1期から勢いを落とすことなく2話に1人の超ハイペースで彼女を増やし続け、遂に野球チームを組めるようにまでなった恋太郎ファミリーにはそれだけで笑ってしまう。野球回があるアニメは数あれど、メンバーが全員主人公の彼女なのは後にも先にもこの作品だけだろう。
あらゆる言葉からすぐに食べ物を連想してしまう食いしん坊な胡桃、微笑み過ぎて実は表情固まってたメイドの芽衣さん、ケツバットもご褒美になるドM野球少女の育、名は体を表す直球ネーミングな美杉美々美、極度の恥ずかしがり屋な華暮さんと、全員が既存の彼女達に負けない個性の強さだったから、ワチャワチャしてるだけで楽しかった。またそんなぶっ飛びヒロインズの存在が、どんな彼女であっても素晴らしい個性として受け入れてくれる恋太郎の包容力を際立たせていて、恋太郎ファミリーという言葉にも頷けるというか、ヒロイン同士の仲が良いことも相まって家族のような心地良さや安心感があるのが本作の魅力だと思う。
ギャグの面では欲望塗れの花園母娘が抜けて強くて、濡れ濡れメイドパーティ等、随分と笑わせてもらった。随所に散りばめられた恐れを知らぬパロディもなかなか強烈で、ドラゴンボール陣営からはそろそろ怒られた方がいいかもしれないw公式で「悪いのは原作者とアニメスタッフの頭だけ」と言わせるだけはある。
流石にこれ以上はこのペースでヒロインは増えんでしょと思いつつ、この作品ならやってくれそうな気もする。3期発表は無かったけど、いつか製作してくれることを信じて気長に待ちます。
6. Dr.STONE(4期)

宇宙を目指す前準備として舞台をアメリカ大陸に移し、その地で同じく科学王国を創り上げていたDr.ゼノ達と激闘を繰り広げる4thシーズン。
今シーズンの見所は因縁を感じる敵陣営で、科学王国同士かつ相手の方が技術力が上という強敵感がまず熱くて、戦闘機や潜水艦等の軍事力を兼ね備えてるのをどう攻略するかという構図は燃えた。これまでもそうだったけど、本作は一筋縄ではいかない強大な敵の描写が上手いなと改めて。科学を駆使して声質から身長を割り出してくるゼノ、キレ者な千空の行動だけでリーダーであることを見抜いたり、卓越した操縦技術でドッグファイトを仕掛けてくる射撃手・スタンリーの強力タッグという高い壁が緊張感を保っていたように思う。またリーダーであるDr.ゼノが実は千空の師匠的存在で、石化された後も同じように意識を保ち続けていた二人が出会うべくして出会った必然(=科学)には胸が熱くなった。
あと科学王国陣営の固い絆も健在で、負傷した千空が託したメッセージがたった3文字の"クロム"なところとか厚い信頼に泣けるし、大樹がリーダーとかじゃなくて純粋に「俺達の"友達"を守ってくれ」と言うところもグッときたし、撃たれるリスクを冒してでも拳を突き上げて皆に別れを告げるシーンには滾るものがあった。
千空に即堕ちする自称クールな女スパイ・ルーナやDr.大樹などの随所に挟まれるギャグも笑わせてもらえたりと、ここまで続いてるだけあって安定して楽しませてくれた。
7月から2クール目も放送されるということで。本作に関しては何も心配していないので、引き続き追いかけます。
7. 薬屋のひとりごと(2期)

妊婦に害を為す香油の流行から始まり、堕胎剤を作らんとするシンの企み、そしてその情報を後宮内に吹き込んだ存在で緊張感を高めつつ、現帝との選択の廟や先帝の呪いを絡めて謎多き壬氏様の秘密に迫るといった2ndシーズン。
気になる情報を散らしてくる謎解きものらしい魅力は健在で、ゆったりではありながらも確実に本筋の真相へと歩みを進めていく堅実な作りだったと思う。子翠の楼蘭妃匂わせもあったりで興味を引き続ける作りになっていて、全てが繋がってくるような話はおそらく次クールに持ち越しなんだろうけど、退屈には感じなかった。
あと印象的だったのは猫猫・壬氏が洞窟で二人きりになるシーン。展開自体はよくあるラッキースケベなんだけど、本作には珍しく色気を感じさせる描写で妙にドキドキしてしまったし、猫猫を抱きしめたり襲い掛からんとする壬氏様にはもしかして何か起こってしまうのか…⁉と胸が高鳴った。かと思ったのも束の間、カエル事件が勃発するのが何ともこの二人らしくて笑う。
続けて2期2クール目も放送だけど、かなり話が動きそうなので期待したい。
8. キミとアイドルプリキュア♪

これまでプリキュアシリーズは興味ありつつ見てこなかったんだけど、構成脚本がアイカツの加藤陽一さんで、アイドルをテーマにしているとなれば「穏やかじゃない!」ということで見てみることに。
まだ始まったばかりではあるものの、シンプルにキャラデザが好みで、元気一杯で表情豊かなうたを筆頭にキャラが可愛いのと、自由なマスコット・プリルンや敵のはずなのにどんどんただのファンになってきてるカッティー等のギャグ方面もツッコミ所が用意されていて楽しめてる。
変身やLIVE攻撃といったバンクシーンに関しても作画クオリティが高くて見飽きることなく、これだよこれとお約束感が楽しくなってきている。日曜朝にプリキュアをキメる感覚が早くも癖になりそうです。
9. 全修。

恋を知らず、初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品の製作に苦心するアニメ監督・広瀬ナツ子が、ある日急に思い出のアニメ「滅びゆく物語」の世界に転生するところから始まるオリジナルアニメ。
本作の魅力は、高頻度であったナツ子の作画&戦闘シーン。爽快感のある美麗な作画バンクに加え、描いた絵がそのまま実体化して戦うという自由っぷりが楽しかったのと、描かれる題材は巨神兵・板野サーカス・ガンダムetcと、思わず「出たーw」と言いたくなるようなものもあり、次は何が出てくるのかワクワクできたのが良かった。
ストーリー面では、ナツ子が介入していくことで少しずつ原作の流れが変わりつつも、絶望的な物語へと収束していくのが軸にあったんだけど、正直これにはあまり入り込めなかった。というのもいわゆる転生モノの枠組みでありながら、異世界のようなもう一つの別の世界ではなく、物語の中という一時的かつ閉じた世界における出来事の描写に留まっていたので、物語内のキャラをどういうスタンスで見ればいいのかわからなかった。無職転生とかみたいに異世界と言いつつ新たな人生として描かれているならのめり込めるんだけど…。逆にナツ子がメインのイベント、例えば原動力となる自分の原点を思い出す展開や、どんな状態になっても描けるぐらいずっと描いてきたルークに最後は託すところとかは、思い入れの深さを感じられて好き。
あとナツ子→ルークへの矢印は積み重ねがあるからわかる一方、ルーク→ナツ子はやや唐突な印象が最初あったんだけど、これに関してはナツ子へのトゥンク遍歴(?)やルーク視点で惹かれていく過程が描かれることで納得感が増してて良かった。恋に目覚めてからは盲目になって、会う度に告白してくるルークのおバカっぷりも笑えてヨシ。
現実世界に戻ってからの話がもう少し見たかった感もあるけど、ぼちぼち楽しめました。
10. わたしの幸せな結婚(2期)

今シーズンの軸は、薄刃の異能が統べる世界を創らんとする甘水直との戦い。直は自身を救ってくれた澄美のことが忘れられずにその幻影を追いかけ続ける哀れな男ではあるんだけど、一方で澄美もあれだけ約束まで交わしていた割には回想での別れがドライで、ちょっと直のことも可哀想に感じた。そんな回想だったもんだから「澄美は直の幸せを願っているはず」という美世の言葉もあまり響かず、もう少し直に寄り添う人間がいてもいいのでは…というモヤモヤがあった。
あと新の裏切ってるフリでしたも演技にしてはやり過ぎで苦笑。殴る蹴るぐらいならまだしも、銃弾2発ぶち込みは手元狂ったら即死コースなのリスク高過ぎでしょっていう。
他にも今シーズンから仲良くなり始めた程度の薫子との絡みで、横恋慕や裏切りの罪悪感がありながらも成立する友情話を涙ながらにされても、そこまでの関係か…?と温度差を感じてしまった。
とまぁ色々と思うところがあったんだけど、美世一筋になった清霞とのやり取りについては非常に安定しており、愛を伝えることに一切の躊躇がないからキュンキュンさせられまくりだった。二人の空間は幸福感に満ちていて、まさに"わたしの幸せな結婚"のタイトル通りと言えるだろう。最初は意地悪キャラで邪魔してくるのかと思った清霞母も、即堕ちして超テンプレツンデレになってるのは面白く、安心感があった。
そして新作アニメ制作決定ということで、OVA辺りで後日談でもしてくれるのだろうか?イチャイチャしてる夫婦を見れるだけでも満足感ありそうではある。
11. 花は咲く、修羅の如く

朗読が好きな少女・花奈が放送部の部長・瑞希と出会って入部するところから始まる、ユーフォでお馴染み・武田綾乃先生原作の青春ストーリー。
本作の魅力は朗読という珍しいテーマ。NHK杯全国高校放送コンテスト・通称Nコンと呼ばれる大会の存在すら知らなかった自分としては入ってくる情報全てが新鮮で、朗読の知識や大会に向けた取り組み等は見ていて楽しめた。ただ本作はどちらかと言うと放送部に所属するメンバーが抱える苦悩や葛藤に焦点が当てられていた印象で、個人的にはもっと朗読に関連する蘊蓄を聞きたかった。
また青春ドラマに関しては序盤こそ何か抱えていて湿度の高そうな面々に期待したものの、各人の担当回ではあまり深みを感じさせずに表面をサラりと撫でるだけで解決していっちゃうから物足りなかったのが本音。例えば夏江、才能の壁にぶつかって挫折を味わい、朗読からアナウンスへ転向してひたすらに勝利を追い求めるというキャラ造形は良いのに、肝心要の挫折体験が回想無しの口上で語られるだけだから微妙に感情移入しづらかった。更にかつて敗北感を味わった相手との再会、しかも相手がかつての輝きを失って下手になっていることに怒りを覚えるところなんかもシチュエーションとしては完璧なのに、そこからドロドロせずにさらっと淡白に終わってしまうのがあまりにも勿体なく感じた。他キャラに関しても同様で、もっとシリアスに寄せた方が見応えあったんじゃないかと思ってしまう。
そして部員の描写に時間を割いた分、肝心のNコンについてはまさかの描写無しと不完全燃焼感マシマシで、部活要素と青春ドラマ要素のバランスがどっちつかずになってしまっているような印象を受けた。とどめの追い打ちで続編の発表も無しということで、序盤の期待値からするとかなり残念な結果になってしまったことは否めない。
12. るろうに剣心(2期2クール目)

原作既読かつ続編枠なので簡潔に。
振り返ってみると、丸々2クールかけて京都へ出発から京都大火までで終わってしまってお口あんぐり。いやまぁこっちが勝手に期待して記憶が改竄されてる部分もあるんだけど、スローペース過ぎない?
中途半端に十本刀との戦闘に入るよりは完全に分ける判断だと予想するものの、その代償として3話もかけた京都大火が妙に間延びした感が出てしまったりでちょっと残念だった。アニオリ挟むのが全部ダメというわけでは勿論ないけど、今回は悪い方向に作用してしまったかなと。攻撃力ゼロなのに深い尊敬の花言葉を表す白薔薇で殴る方治も参謀とは思えない間抜けキャラみたいになってたし…いや笑ったけど。
3期制作決定は流石に確定事項だから驚きないけど、原作でも最高潮の盛り上がりを見せた志々雄達との激闘をハイクオリティで描いてくれることを期待したい。
【総評】
以上、計12作品となりました。他にも気になってるのは何個かあったんだけど、試聴が遅れてるのと春アニメも数多そうなので断念。
ちなみに個人的段階別評価はこんな感じ(気持ち左右差あり)。
S(歴代上位) : Ave Mujica
A+(クール最上位): チ メダリスト > アオのハコ 100カノ
A(クール上位) : Dr.STONE 薬屋> キミプリ
B+(中の上) : 全修 > わた婚 花修羅
B(中) : るろ剣 >
期待に応えてくれたMujicaがぶっちぎり1位なのと、新規枠のメダリストがバッチリ爪痕を残してくれた一方、その他はやや抑えめだった印象のクール。というかこう見ると完全新規枠を全然追えてないな…本数多過ぎるから仕方ない感はあるが。
また評価の元となる各話点数表はこちら。

ベストエピソードはアオのハコ第24話「ジェットコースター」でした。
どうしようもない切なさが刺さりまくりで、ここまで描かれてきた雛の恋の結末として、これ以上のものはなかったと思う。
感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
春アニメは例に漏れず全く見れていないんだけど、TL見てると本数は然ることながら良作の比率も多そうで、今から追い付けるか不安もあったり…いつも以上に皆様の感想を参考に見る作品を絞らせて頂くことになりそう。あと最近単話の感想を全然呟けていないので、そちらも少しずつ復活出来ればと。
次回の総括は早くても盆休みぐらいになりそうな予感が既にしていますが、引き続きお付き合い頂けると幸いです。
それではまた。
2024年秋アニメ 総括感想

寒波が押し寄せて来ている今日この頃ですが、皆様元気にされていますでしょうか。
自分はと言うと年末年始こそインフルになってしまって最悪なスタートを切ったものの、学マスのNIA編や星の翼等のゲームを楽しみつつ、秋アニメも追いかけつつでバランスの良いオタクライフを過ごせていたかなと。
お陰様で前回総括からすると約2ヶ月と自分にしては比較的早めに片付けられたので、今後もこの調子でいきたい所存。
閑話休題。
というわけで今期も全て見終わったので、早速感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです!
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。
それでは早速振り返っていきましょう!
※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。
【目次】
10.ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 豊饒の女神篇(5期)
1. 2.5次元の誘惑(2クール目)

2次元キャラであるリリエルが大好きで筋金入りのオタクな漫研部長・奥村と、同じくリリエルをこよなく愛するコスプレイヤー・リリサが出会うところから始まる、熱血コスプレ青春ストーリー。
2クール目の目玉はコスプレで新たに繋がる横の拡がりで、1人目は超絶人見知り陰キャオタクのノノア。人と上手く話せない辛さはよく伝わって来たし、自分と違う自分になれるコスプレという魔法の鎧を身に纏うことで、例え声が出なくても同じ作品のことが好きなら通じ合える…そんな温かくて優しい世界が素敵だった。夏コミでリリサが倒れた時、もっと自分を巻き込んで欲しいと告げたシーンも印象的で、内気なノノアが自分の気持ちをちゃんと伝えられるようになっただけでも感慨深いのに、友達に特別な思いを抱いているからこその嘘偽りない本気の叫びにはグッときた。また後述のアリアと対極にある拗らせ陰キャオタクなのと、恋愛方面はからっきしでほわほわしてたりと、コミカル方面でも楽しませてくれたのがグッド。
2人目が陽キャギャルのアリア。知識は豊富でない一方、漫画家である父に大好きを伝えるためにコスプレするというこれ以上ないぐらいのコスプレ魂を持っているのが熱かったし、濃いオタク達に布教されてコスプレやアニメの沼にハマっていく姿は微笑ましく、輪の拡がりを感じさせてくれていた。そして何と言っても特筆すべきは父とのエピソードで、奥村にとってのバイブルであるリリエル外伝作者に対して、「あんたが書いたあんたの漫画が、俺を幸せにしたんだ…っ!」と純然たる事実を心の底から叫ぶ姿には涙が止まらなかったし、アリアとメリア、2人分の「私を産んでくれてありがとう」にはボロボロと泣いてしまった。どっちか片方だけでも充分成立するぐらいの濃い話なのにダブルパンチは反則だよ…。
もちろんメインヒロインであるリリサの存在感も健在で、衣装やポーズは然ることながら水分補給にまで徹底して拘る熱量や、コスプレを通じて全力で愛を表現できる幸せを噛み締めている表情はとても魅力的だったし、種々の葛藤を奥村と共に乗り越えて来たことでLikeからLoveへと感情が変化していく正ヒロインムーブにはニヤけが止まらなかった。別のリリエルコスプレイヤーに嫉妬してむくれ顔を見せるシーンとかあまりの可愛さに悶えてたし、ここから恋愛方面が進んでいくことにも期待したい。
そしてめでたく2期決定ということで!めちゃくちゃ刺さった作品だから本当に嬉しい。続編ないなら原作読む気満々だったけど、一旦はアニメを待とうと思います。
2. チ。

15世紀のヨーロッパを舞台に、当時異端思想とされた地動説を証明すべく真理を追い求めた人々達の生き様を描く物語。
本作の魅力は、知に対する飽くなき探求心を見せる研究者達の情熱で、異端として扱われて危険な目に遭うと分かっていても、その歩みを止めることは出来ない…そんな衝動と興奮が伝わってくるのが素晴らしい。世界の常識をひっくり返し、地球を、世界を動かすという無謀な大業を為すのはそれだけでも滾るものがあるし、女性への差別や異端審問として残酷な拷問が度々描かれることで、そのような逆境にあっても抗えない知への渇望や自身の信念を貫く姿がより鮮明に映し出され、心を打つものになっていたように思う。自分の信じる道を突き進み、時には命を賭してでも真理を追い求める姿は本当にカッコ良くて、憧れすら覚えるほど。また真理への想いが並々ならぬものであるからこそ、人生を懸けても真実に辿り着くことが出来なかったピャスト伯の涙には胸が締め付けられた。
あと天動説を否定する登場人物達は神に背く異端者として扱われながらも、神が作ったこの世界が美しくないはずがないと、むしろある意味では神を信じている側なのが面白いなと。オクジーが遺した感動や、地動説を信仰しているという台詞にもあるように、人間の根源的本能に訴えかけるような側面があって、それが確かな熱量を持った作品の芯として熱くさせてくれていた。
そして本作の特徴として時代と主人公が移り変わっていくんだけど、知への渇望が連綿と継承されていく熱さやまさかの展開が衝撃的だったりと楽しませてくれた。ただキャラへの感情移入は若干難しくなる印象もあり、2クール目からもまた主要キャラが変わるっぽいけど、奇跡とも呼べる歴史や想いが積み重なっていくというのも本作のテーマだと思うので、その辺りで更なる見せ場があることに期待したい。
3. ぷにるはかわいいスライム

スライムに命が宿った美少女・ぷにるが、友達であるコタローに可愛いと言われるべく日々奮闘する、コロコロ史上初となる愉快な日常ラブコメ。
本作の魅力は、何と言ってもタイトル通り可愛くてコミカルなぷにる。スライムであることを活かして自由自在にぷにる顔(?)で動き回っている絵面がまずシンプルに楽しいし、可愛いボクと自称してる自信満々っぷりがウザ可愛いし(そして実際に可愛い)、コタローにあしらわれて「ぷにぃー!!」とプンスカしてるところとかも面白さと可愛さが同居していて、本当に見てて飽きない魅力的なキャラクターだった。まぁ一番可愛いのはぷにるを意識しちゃって照れてるコタローなんですけれども。
ぷにるがギャルや王子など、様々な姿に変身するのも楽しくて、変身バンクでは次に何が出て来るのか毎回ワクワクして見ていた(出て来る時のぷにゃん。が好き)。変身バンクの中にもあったけど、本当にガチャガチャみたいな楽しさがある作品だったように思う。あと変身後の「可愛いボクでーす」が変身する姿に応じて変えられてるのが地味に好きだった。篠原侑さんというとシャドーハウスのエミリコのイメージが強かったんだけど、ぷにるは最高のハマり役だったんじゃなかろうか。
ギャグも結構ツボに入ることが多くて、でんじゃらすじーさんやケシカスくんといったコロコロのギャグ漫画で育ってきた人間としては懐かしさすら覚える。ぷにるの身体が千切れるギャグとかもうほぼケシカスくんだし。
そして2期も決まったということで非常に嬉しい!安定した出力の作品だと思うので、引き続き楽しませてくれることを期待しています。
4. MFゴースト(2期)

ドライバー達の意地と誇りがぶつかり合う激熱カーレースアニメの2ndシーズン。
本作の魅力である主人公・夏向の痺れる走りは2期でも健在で、雨+火山灰でのスリップや濃霧による視覚制限など、一流ドライバーですら二の足を踏んでしまうくらいの過酷な条件下でも、ギリギリのラインを全速力で爆走してぶち抜いていく姿には熱くなるなという方が難しい。
そしてこの熱さに一役買っているのはやはり実況の力があって、滾るようなセリフ回しと実況者自身の高揚が伝わってくる叫びがあるからこそ、ここまでの興奮を得ることができるのだろう。「爆発的異常事態勃発ぅぅぅ!2L・NAのトヨタ86GTが!ミラクルボーイ片桐夏向が!!霧の中で進撃を始めているぅぅぅ!!!」のとことか大好き。ここへ更にノリノリなユーロビートまで合わせてくるんだから、ぶち上がるのは確定事項とすら言える。
あとレースの結果やオーバーテイク(追い越し)に関しても、ドライバーのテクニックやメンタル、車の特徴は勿論、レース環境やドライバーが育ってきた背景等、種々の理由で裏打ちされてるのが納得感あって好き。86ターボに改修した時に5位を狙ってるところとかもそうなんだけど、ベースは地に足の着いた堅実な作りになってて、だからこそ夏向のスーパープレイが映えるという…本当によく出来てるなと感心する。
ストーリー展開にも触れておくと、パワーアップした86ターボの快進撃を期待していたところに、レース外のところでアクシデントに見舞われてブレーキがかかってしまったのは痛かったんだけど、「ノープロブレム」と言い放って諦めずに全力を尽くす夏向がカッコ良かったので、これからの展開次第ではあるがそれはヨシ。一方、夏向にとっての恋がたとえ一生を棒に振ったとしても助けたい存在として描かれていたことには違和感あった。助けようとするのは自然なんだけど、そんな惚れ込んでたっけ?っていう。まぁでも逆に言うと全体通して気になったのはホントそこぐらいで、隙の無い作品だと思う。
そしてまたしてもめでたく続編決定ということで。1stシーズンに続いて全く締め方を気にしていない区切りでもはや笑ってしまうが、3rdシーズンでも最高のレースで熱くしてくれるのは間違いないだろうから、今から楽しみにしています。
5. ラブライブ!スーパースター!!(3期)

ラブライブシリーズ初となる第3期ということで。
今シーズンではかのんが一時的にLiellaから離れたこともあって3年組の描写は控えめにされ、2期後半では若干影薄めだった2年組に焦点を当てられていた印象。鮮やかでなくても自分だけの白色を見つける四季メイ回、傷付きながらも夢追うことを決意する鬼塚姉妹回、1人じゃ自信が持てなくても結ヶ丘に託された想いを胸に生徒会長へ立候補するきな子回と、それぞれの輝きを放つ姿はどれも眩しく素敵だった。また後輩のマルガレーテに教えを請うてでも高みを目指すきな子&夏美や、今度は自分達が中心になってラブライブ優勝を掴み取ると熱く語る夏美(&2年生)など、2年組の懸ける確かな情熱が描かれたのも好印象で、特に夏美は3期でかなり好きになった。多分無いけどもし夏美が3年生になってラブライブ決勝でセンターぶちかまして夢を掴み取ったら絶対泣く。
もちろん3年組も見所はあって、スクールアイドルを辞めて親のために大学へ進学しようとしていた可可に対して、「好きなことを頑張ることにおしまいなんてない」という1期1話で可可が放った全ての始まりの言葉をかのんから返すという展開や、卒業の余韻を3年組5人で噛み締めつつ5人のステージで後輩達にエールを贈る締めは、ここまで追って来た視聴者としては感慨深いものがあり、後味がとても良かった。
正直Liella vs トマカノーテ辺りのくだりはどうしても茶番感が出てしまったり、ラブライブ描写に関しては相変わらず端折られ気味で連覇の達成感に欠けたりと気になるところもあったんだけど、終わり良ければ総て良しといったところ。
何だかんだで楽しませてもらっているシリーズなので、次回作にも期待したい。
6. ダンダダン

幽霊と宇宙人に対するスタンスが正反対なオカルンとモモが出会い、それぞれ変身と超能力という特殊な力を獲得した二人が迫りくる怪異を打ち倒していくオカルティックバトルアニメ。
本作の魅力はまずバトルシーン。ターボババアから躍動感たっぷりに逃げ回る4話とか印象深いけど、主役が割と縦横無尽に駆けて戦うスタイルだからアニメとの相性抜群で、奇怪で癖の強い敵も含めてサイエンスSARU印のクオリティで動いているのを見るだけでテンション上がった。オカルンが変身という過程を経る故にわかりやすく戦闘シーンへ入っていくワクワク感があったし、ユニークな発想で敵を打ち破っていくバトルはジョジョ味があって内容としても面白かった。多分モモにはジョースター家の血が流れてる。
また基本的にはサオだのタマだのを取り戻すふざけたストーリーだから、バカ騒ぎっぷりを頭空っぽにして楽しめたのが良かった。かと思えばターボババアやアクさらといった怪異の訳ありな過去に触れて切ない気持ちにさせてきたりと、受ける感情に振れ幅あったのがグッド。特にアクさらの回想はかなり気合入れて作られてて、10分程度の短い時間ながらも濃厚なドラマにグッと感情を引き込まれた。
あとオカルンとモモの恋模様も見所で、モモにはカッコいいと思われたいと告げるところとかもそうなんだけど、オカルンのピュアさが好感持てて応援したくなるし、そんなオカルンに少しずつ絆されていくモモが甘酸っぱくてニヤニヤしてしまった。
2期という名の分割2クール目が7月から放送決定していて、1クールの切れ目を一切気にしない構成だったのが残念だったものの、変に捻じ曲げられるよりはマシだと思うので、引き続き楽しませてくれることを期待しています。
7. 株式会社マジルミエ

怪異を退治する魔法少女が職業として確立された社会で、就活中の大学生・桜木カナが偶然出会った株式会社マジルミエに魔法少女として就職するところから始まる物語。
本作の魅力は、お仕事ものとしてのリアルな体験と成長で、新入社員として入社したカナは種々の仕事を経験していくことで学びを得ていくんだけど、現場をちゃんと見て判断する重要性や、後輩指導で認識合わせをする大切さ等、見てて確かにと頷ける教訓だったのが質感あって良かった。他にも仕事を上手く出来た時のやりがいには共感できたし、拘りを持って開発に取り組む二子山の輝きや、広告塔として自身の信念を貫く他社魔法少女のリリーの活躍など、情熱を持って仕事をする人達へのリスペクトが感じられたのが好きだった。
また自分に自身が持てなかったカナが、持ち前の記憶力と勤勉性を活かして実力を発揮し、会社を支えるキーマンとして頭角を現していくのが爽快で、色んな機能をコマンド入力して次々に使いこなして戦うのは厨二心がくすぐられるし、説明書を隅々まで読めるのは才能で、装置の機能を完璧に使いこなしてくれるのは開発冥利につきるという観点も面白かった。そして最後にはかつて自分を守ってくれた越谷と重なる台詞を放つまで頼もしく成長した姿を見せてくれて締めと構成も美しく、後輩・カナの成長を喜ぶ先輩・越谷の姿にはグッとくるものがあった。
2期も決まっているということで、引き続き楽しませてくれることに期待。
8. Re:ゼロから始める異世界生活(3期)

各陣営が集結する水門都市プリステラを舞台に、魔女教大罪司教との過酷な戦いが繰り広げられる3rd season。
2期はスロースタートで間延びした印象もあったんだけど、今シーズンは1話から悲惨な死に戻りをぶちかまして盛り上げてくれた。人を人と思っていない魔女教連中のぶっ飛びっぷりやエグさが見所で、子供だろうが容赦なく歓喜しながらぶち殺す憤怒担当シリウス、人を蝿に変身させる畜生っぷりを見せつける色欲担当カペラ、処女厨担当レグルスとどいつもこいつも癖が凄いし、その狂気を見事な怪演で表現してみせた声優さんには拍手したい(特に安済千佳にはそのイメージが無かったので驚いた)。敵が残忍であればあるほど負の感情が溜まっていくわけで、過酷な状況から解放された時のカタルシスへと繋がっていくのが本作の魅力だと思う。
あと印象深いのはスバルの演説回(57話)で、ビビって足が震えてるような、弱くてどうしようもなくて数々の絶望を知っているスバルだからこその等身大な言葉が刺さったし、自身を鼓舞しながら誇れる騎士であろうとする姿も好感持てるし、何よりそんなスバルのことを"頑張り屋"とエミリアが言ってくれるのがさ…必死にカッコつけてるところも含めて大好きなのが伝わって来て涙腺緩んだ。スバルが助けに来てくれることを一切疑わずサポートに徹するのも信頼の厚さを感じられて良かった。
そして反撃編は2月から放送開始ということで、溜まった鬱憤を晴らしてくれるのが楽しみ。にしても遅れて視聴してるからほとんど間を開けずに見れて地味にラッキーだ。
9. アオのハコ

体育館の朝練でいつも一緒になっていた想い人・千夏先輩と同居することになるところから始まる青春部活ラブストーリー。
最近(?)のジャンプ原作ラブコメと言えばニセコイやぼく勉が記憶に新しいけど、本作はそれらと異なりヒロイン数が絞られていることに加え、コメディが少なめなぶん部活ものとしてのテイストが含まれているのが特徴。ただこれに関しては少なくとも今のところどっちつかずになってしまっている印象を受けていてるのが本音。目標に向かってひた向きに取り組む姿は眩しく映るし、それぞれの励む姿がお互いの活力に繋がるというのも素晴らしいものだと思うんだけど、時間を割き切れない故に深いドラマは描けず、表面をなぞる程度になってしまっているかなと。もう少し恋愛×部活のシナジーがあれば良いんだけど、両立は出来ない制約としての機能があったり、2要素あるのは学生生活に近くて青春を感じられたりするものの、自分にはまだ良さを見出せていない。
一方で恋愛要素については確かな魅力もあり、特に主人公と腐れ縁なヒロイン・蝶野雛の存在は外せない。涙を流してしまうくらい本当は頼りたいのに、独りで闘うことを選ぶ姿はあまりに切なく、胸がキュッと締め付けられた。ビビッて千夏と距離を取ってしまう大喜に発破をかけるところとかもさ…ただカッコよくあって欲しいという好きの感情が成せる行動だと思うんだけど、それが恋敵に塩を送ることになるのが負けヒロイン過ぎて応援したくなっちゃうよっていう。あと普段は楽しい女友達って感じなのに、照れ混じりで花火に行こうとお誘いしたり、気合入れて準備した髪型を可愛いと言われたら目を輝かせたりして乙女心を覗かせてくるギャップが可愛くて、心の中で雛が優勝していた(なお千夏は初戦敗退)
メインヒロインの千夏については綺麗な理想人間過ぎて正直終盤まで味がしてなかったんだけど、浮上してきた雛との対比で嫉妬の感情も見え始めてきたので今後に期待。せっかくヒロインが2人しかいないので、感情剥き出しのキャットファイトとかしてくれると自分好みで嬉しい(爽やかな作風が台無しだから無さそうだけど)。
思うところもあるものの、尻上がりで面白くなってきてるとは思うので、引き続き放送される2クール目に期待しています。TL見てると雛の出番増えそうなので楽しみ。
10. ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 豊饒の女神篇(5期)

お馴染みのダンまちシリーズ第5弾。
ダンジョン深層での死闘を描いた4期と異なり5期では舞台を地上に移し、ベルに想いを寄せる酒場の看板娘・シルと、ベルを手中に収めんとする豊穣の女神・フレイヤを中心に物語は進行していく。
今シーズンの見所はシルとフレイヤのスイッチング。驚きの展開で引き込まれたのは勿論のこと、これまでの関係が嘘のように壊れていく絶望と、その中でも築かれてきた確かな本物の感情…別々にして同一の存在である二人を中心に複雑な様相を見せる関係性が見応えあった。その中でも特筆すべくはフレイヤの秘めたる恋心で、これまでは神の気まぐれに近い印象のあったフレイヤの内面が、シルという乙女の姿を介して描かれることで、より純粋な想いとして感じられたのが良かった。どんな手を尽くしても振り向いて貰えなくて、ただの暇潰しで全て演技だったと自分に言い聞かせる姿はこれ以上ないくらい美しい負けヒロインで、それこそ魅了されてしまった。初恋を意味する紫色のライラックを胸に、憂いを帯びた表情で「…とんだ皮肉ね」と呟くところまでパーフェクトで、タイトルにもなっている通りつくづくフレイヤのシーズンだったなと。
クライマックス編が3月から放送とのことだけど、何らかの形でフレイアが報われることを願わずにはいられない。
11. るろうに剣心 京都動乱

志々雄を打ち倒すべく薫の元を離れ京都を目指す剣心と操が出会うところから始まり、敵も味方も京都に集結してくるタイトル通り京都動乱な3クール目。
十本刀達との激戦はまだおあずけなので若干箸休めなクールだったけど、快活少女な操との旅は賑やかで面白かったし、命懸けで二重の極みを習得する左之助が熱かったことに加え、ホーキ頭の張や尖角ロケット等のネタ枠も完備と楽しませてくれたかなと。にしても二重の極みって絶妙に出来そうだよなぁ…学生時代に真似してたのが懐かしい。
あと薫絡みで好きなシーンが2つあって、1つはさよならを直接言われた薫の悲しさと、さよならすら言って貰えなかった恵との対比。ハッとさせられる台詞であると同時に恵の切なさが伝わってきて胸が締め付けられた。もう1つは剣心との再会シーンで、何で来たんだという気持ちがありつつも、帰りを待ってくれている人の温かさにホッとする…涙の抱擁にはならずとも、確かな2人の絆の深さを感じられるのが好き。
続けて4クール目も放送ということで、いよいよ志々雄一派との激戦が描かれてくると思うので楽しみ。「何が可笑しい!!!」のシーンが見れると思うとワクワクが止まらない。引き続き追いかけます。
12. アイドルマスター シャイニーカラーズ(2クール目)

アイマスシリーズのシャニマス編2クール目。1クール目は口が裂けても出来が良かったとは言えなかったから期待してなかったんだけど、相対的には良くなっていたのではなかろうか。
そう感じた理由は明確で、各話で各ユニットに焦点を絞った回が多かった。2クール目では新たにストレイライトとノクチルが参戦して更に人数が増えたわけなんだけど、その2ユニットは勿論、アンティーカ(咲耶回)・アルストロメリア(甘奈・千雪)・放クラ(智代子回)と、1話につき1エピソードを守ってくれたお陰で随分と見易かった。特にストレイライト回は冬優子が魅力的なキャラなこともありお気に入り。1クール目の時も担当回的なのはあったけど、途中で他ユニットの空虚な描写が入って興が削がれていたから、それが減っただけでも御の字。
まぁ2クール目の主題であった"どんなアイドルになりたいか?"について全員が明確な答えを出したようには感じられなかったり、プロデューサーが全く何もしてなかったり、主人公である真乃の台詞が性格故かふわふわしてて、掘り下げもあまり無かったから着地点がしっくりこなかったりと気になるところは勿論あるんだけど、1クール目のような虚無アニメでは無かったと思う。
と言いつつ、いつか来るであろう学マスのアニメ化がもしこのクオリティだと悲しくなっちゃうので、頑張ってもらいたいものだ…。
【総評】
以上、計12作品となりました。視聴が遅れていたこともありちょい少なめ。
ちなみに個人的段階別評価はこんな感じ(気持ち左右差あり)。
S(歴代上位) : 該当無し
A+(クール最上位): にごリリ > チ ぷにる MFゴースト
A(クール上位) : スパスタ ダンダダン マジルミエ Reゼロ > アオのハコ
B+(中の上) : ダンまち > るろ剣
B(中) : > シャニマス
にごリリが勢い落とさず2クール連続TOPで、明確に好きだと断言出来る作品だった。
あと高評価の作品が大体続編決まってて、今後の楽しみが増えて地味に嬉しい。
また評価の元となる各話点数表はこちら。

ベストエピソードは2.5次元の誘惑第21話「主人公の物語」でした。
奥村の熱い叫びと、アリアの感謝の言葉…塞ぎ込んでいた心が温かな感情で満たされる感動的なドラマに涙腺緩みまくり。
感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
冬アニメはAve mujicaだけ流石に我慢出来ずに見てるんだけど、MyGOメンバーも絡み出してから見所だらけで面白さが更に加速してて、毎週ハラハラしながら見守ってる。他の作品もTL見てると楽しみなのがいくつかあるので、随時追いかけていきます。
次も2ヶ月スパンで書いて4月頭ぐらいに総括間に合わせられるよう気合入れていくので(書けるとは言ってない)、引き続きお付き合い頂けると幸いです。
それではまた。
2024年夏アニメ 総括感想

夏アニメの総括感想を書いていると思っていたらいつの間にか12月になっていた。
何を言っているのかわからねーと思うが(ry
と言っても特に明確な理由があった訳ではないんだけど、最近リリースされたポケカ対戦ゲームのポケポケや、美少女版ガンダムVSシリーズと名高い(?)対戦ゲームの星の翼を新たに始めてしまったため、前回総括よりも更に遅れてしまったという感じでした。要するに自業自得なんだけど、前者は初期紙ポケカやポケモンカードGBで遊んでいた人間として手を出さざるを得なかったし、後者も青春を捧げたと言っても過言ではないVSシリーズと似たゲームと聞くとこれまたやらざるを得ないよねと。ゲーマーとしては充実している一方でアニメオタクとしては不甲斐なく、何とかバランスを保っていきたい所存。
閑話休題。
そんなこんなで今回総括も大幅に遅れたというわけですが、ようやく今期も全て見終わったので、感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです。
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。
それでは早速振り返っていきましょう!
※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。
【目次】
1. 2.5次元の誘惑

2次元キャラであるリリエルが大好きで筋金入りのオタクな漫研部長・奥村と、同じくリリエルをこよなく愛するコスプレイヤー・リリサが出会うところから始まる、熱血コスプレ青春ストーリー。
本作の魅力は、コスプレイヤー達を軸にした溢れんばかりの愛と情熱。特に自分の好きなものとなれば鼻息荒くまくしたてる、暑苦しい程のオタクな奥村&リリサが大好きで、やっぱオタクはこうじゃなきゃと思う。大衆に受け入れられる趣味ではないことは理解しつつも、自身の好きという衝動には抗えない…そんな純然たる姿は眩しかったし、共鳴する二人には憧れすら覚えた。リリサが自身の在り方に迷った時も、「自分だけが信じてれば良い」「(一人で信じ切れないなら)俺が隣でリリサを信じてる」という、自分が好きなもの・信じるものに一直線な実にオタクらしい言葉をかけてくれたのが嬉しくて、無限に頷いていた。
リリエルへの愛をコスプレで表現するっていうのがまた良くて、衣装への拘りは勿論、コアなファンしかわからないような連続ポージング等、あらゆるところからリリエルへの膨大な愛が伝わってくるのがたまらない。まゆらのROMが世界で一番大好きだと語るシーンもそうなんだけど、これ以上ないくらいに好きの感情が爆発していて、込められた熱量に思わず涙してしまう。
更には先生になるべくコスプレから離れたまゆらや、仕事としてコスプレをする中で種々のしがらみに囚われた753といった複雑な感情を抱えるコスプレイヤー達が配置されることで、対照的に純粋なリリサの輝きが一層増していたのが良かった。歳を重ねてくるとどうしてもあれこれ考えちゃったり、初期衝動が薄れがちだから、似た境遇であるまゆらや753に感情移入しやすかったのも嬉しいポイント。また753に関してはコスプレへの愛という、キャラ愛のリリサとベクトルは異なりつつもスカラーは負けず劣らずな熱量を持っており、応援したくなるキャラだったと思う。まゆらとのお互いがお互いを眩しく思っている関係性も素晴らしく、心で泣きながら原点へと立ち返る753には涙をこらえることが出来なかった。
序盤はちょっとお色気含めたコメディで、それはそれで楽しんでいたんだけど、中盤以降に熱さマシマシで一気に加速した印象な本作。続けて2クール目もあるということで、更に盛り上がっていくことを期待しています。
2. 僕のヒーローアカデミア(7期2クール目)

絶望的な壁として立ちはだかる弔&オールフォーワンを筆頭としたヴィラン連合に、総力戦で激闘を繰り広げるヒーロー達の構図で始まった第2クール。
悔し涙を流しながらもデクに追い付きたいと満身創痍で戦うかっちゃん、自分も迫害された身でありながらも負の連鎖を断ち切とうと「復讐者にならないでくれ」と叫ぶ障子くん等々、相も変わらず全員が主人公なのが素晴らしく、圧倒的な熱さに涙が零れてしまう。
ラブラバ&ジェントルやレディ・ナガンといったかつて敵対していたメンバーが窮地を救ってくれる展開には心が躍ったし、これが違和感ないのは敵を単純な悪として描かず、手を差し伸べてきた本作だからなのかなと。
そういう側面でトガちゃん回は屈指の出来で、喜ぶ顔が好きだからこそ涙に気付き、貴方の素敵な笑顔を無かったことにしたくないと真っ向から伝えるお茶子のヒーロー性が泣けるし、想いが通じて涙をボロボロ流しながら本心を吐露するトガちゃんにはこちらも涙を禁じえなかった。トガちゃんの「心が軽くなった」という表現がゼログラビティにかかってるのも好き。しかし"未成年の主張"回もそうだったけど、感情を爆発させるお茶子には泣かされっぱなしだ。
そして何より、かつて無個性だったデクへ「ヒーローになれる」と告げたオールマイトが、自身が無個性になった今でも闘うことで信念を体現するのがカッコ良過ぎて。A組の個性を武装として使ってるのも胸熱だし、「笑ってる奴が一番強い」を証明するかのように歯を見せながら立ち向かう姿には心が震えた。たとえ力を失ったとしても、この人は間違いなくヒーローなのだ。
ボルテージがMAXになったところでお預けなのは痛かったけど、ここからも最高潮に熱くなってくれるだろうから不安は一切無い。FINAL SEASON、楽しみにしています。
3. 義妹生活

父の再婚により義妹となった同い年の少女・綾瀬沙季と浅村悠太が出会い、二人の関係性が少しずつ変わりゆく日々を映す恋愛生活物語。
本作の魅力としてはまず雰囲気が抜群に良くて、義妹というワードから連想されるアニメ的軽さは一切なく、義兄妹として共に生活をすることになった二人の距離感を真摯に描いてくれていた。省エネ作画なだけかもしれないけど、家の描写も似た構図を繰り返し見せられることで、本当にこういう二人がそこで生活しているようなリアルさがあった(新居に来た沙季が照明の消灯を間違えるシーンには感心)。コメディ要素が削ぎ落されていたから余計にそう感じる。充分に確保された会話の間や、度々挟まれるモノローグも雰囲気作りに一役買っていて、徐々に感情が変化していく二人に没入することができた。
登場人物でいうとヒロイン・沙季がお気に入りで、自分と相手の気持ちを言語化する"擦り合わせ"を是としており、「本音を隠して言葉にしない人の気持ち、正直よくわからない」というスタンスだった彼女が、言いたくても言えない感情に芽生えていく様は見応えがあった。第7話とか特に顕著で、嫉妬という結論自体は分かり切ったものなんだけど、自身の感情にとことん向き合う葛藤っぷりが素晴らしかったし、前半の沙季のキャラもフリとして非常に効いていて惹き込まれた。妹だからと自分の気持ちを押し殺したり、それでもちょっとしたことですぐに溢れそうになったり…とにもかくにも、揺れ動く沙季にこちらも心揺さぶられた1クールだった。最後にはどうしたら良いか分からなくなってグチャグチャになる程の感情の嵐だったけど、同じ葛藤を抱えていた悠太とこれからの在り方を一緒に考えていくという、お互いに期待しない他人同士だった二人が家族(以上)になる締めは美しかった。
道中では5話の読売先輩の切ない負けヒロインムーブに思わず心が傾きそうになったりもしたんだけど、流石に沙季が強過ぎた。CV:中島由貴というと自分はデレマスの快活アイドル・乙倉ちゃんが思い浮かぶんだけど、イメージがガラリと変わったね。
映像面では作品的に動きは少ないながらも演出に気合が入っていたし、落ち着いたBGMも相まって静のアニメとして良く出来ていたと思う。
しかしなんというか、タイトルからは想像もできないくらい誠実な作品だった。感情の機微が秀逸だったから原作小説も気になってる。2期は無さそうだし読んでみたい。
4. 負けヒロインが多過ぎる!

恋愛ものにおいて定番の存在である、従来であれば日の目を見ない負けヒロインに焦点を当てた青春ラブコメ。
本作の魅力はタイトルにもなっている負けヒロイン達。
まず1人目・八奈見杏奈。食い意地が張りに張ったバラエティ担当で、表情豊かに怨嗟の言葉を吐き捨てる負けインっぷりには随分と笑わせてもらった。八奈見さんが出てくるとそれだけで楽しくなってたし、本作の面白さを担うキーマンだったのは間違いない。『う゛わ゛き゛た゛よ゛!』は何回聞いても笑う(遠野ひかるさんGJ)。かと思えば、言ってはいけないことが分かっていても抑えられない好きの気持ちや、簡単には諦めきれない他ヒロインの切ない感情を負けインという似た境遇から掘り下げてくれたりで、つくづく本作に欠かせない存在だった。
続いて2人目・焼塩檸檬。元気いっぱいな陸上部のエースで、隠していた片思いが相談に乗る内に肥大化し、悪い子になってしまう自分を嫌悪するような、そんな良い子。臨界点を超えて溢れ出す感情が声に乗った若山詩音ボイスが素晴らしかったのと、アニメーションとしても、1話の杏奈(=負けイン)を彷彿とさせる入道雲や、叶わぬ夢を描いたED(これがまた切ない…)と絡めた、一瞬重なってもシンデレラの魔法が解けて残酷にもまた離れていく時計の針等、演出面が光っていたように思う。
ラスト3人目・小鞠知花。人見知りの小動物系ヒロインで、不器用ながらも一生懸命な姿には心を動かされることが多かった。お気に入りは告白してフラれた後の第4話で、「ちょっとの間だけ月之木先輩に勝った」という台詞を象徴するかのように線香花火が儚く消え、涙を見せる場面は胸がキュッと締め付けられた。他にも文芸部の部長として頑張ろうとしたけど上手く行かず、溜め込んでいた不安な気持ちが堰を切るように文章として流れるシーンは小鞠らしさも相まって心に響いたし、側にいて守ってあげたくなる魅力があった。
ただヒロイン達が粒揃いだったのは間違いないんだけど、一方でそれ故に、相対する主人公・温水に関しては若干物足りなく感じるところもあったり。ヒロインを立てる潤滑油としては上手く機能していたけれど、草介に食って掛かった4話みたいにもう少し主張するシーンが欲しかった。あと明確な恋愛感情までは至っていないとは言え、始まりだけぼっち陰キャオタクと思わせておいてあっさりハーレム形成してるのも受け入れがたいものがあった。え、お前が嫉妬してるだけって?それはそう。
とまぁ思うところもあったものの、楽しさと切なさを兼ね備えた良質なラブコメだったことは疑いようがなく、人気が出るのも納得でした。
5. 推しの子(2期)

言わずと知れた人気シリーズの第2弾。今シーズンの軸となったのは、舞台役者としてのドラマを描いた東京ブレイド編。舞台化を見越してなのか、無駄に長尺の舞台シーンを入れてくるのは頂けなかったものの、見所は充分にあった。
1つはあかねとかなのライバル関係で、お互いがお互いのことを眩しい程に輝く太陽だと思っている関係性が好きだった…ホントこういうのに弱い。焚き付けるように演技をぶつけるあかねや、こっちは任せろと受けの巧さを見せつけるアクアのアプローチが面白く、それらに導かれて本来の輝きを放つかなは美しかった。
主役以外のところでも、情けなくて悔しさを覚えるキャラに自分を重ね、その気持ちなら痛いほどわかると、自身の弱さを受け入れた上で演技に込める強さを手にしたメルトの成長っぷりにも滾るものがあった。
他にも頼子・アビ子といった原作者視点からの切り口は新鮮で面白かったし、師弟コンビである二人の絆が感じられるエピソード、とりわけアビ子の『今日あま』が大好きなのだと感情を爆発させるシーンには目頭が熱くなった。
そして舞台編が終わったかと思えば、間髪入れずに復讐劇へシフトしていくジェットコースターっぷりで飽きさせなかったのはお見事。この辺りは未だにどこが本筋なのか分からなくなる時があるんだけど、全部含めて本作の魅力なのだと思う。あと言うまでもなく、あかね&かなの二大ヒロインが安定して可愛さを見せてくれているのも魅力的。
当然の如く3期も決定したわけだけど、ルビーも復讐心に目覚めたことで、予測不能な復讐劇が一層加速することに期待したい。
6. 烏は主を選ばない(2クール目)

和風大河ファンタジーの第2クール目ということで、今シーズンでは人を貪る猿の怪物と街に蔓延る怪しい薬・仙人蓋、そしてある日出会った謎の少女・小梅を軸に物語は進行していく。
この人喰い猿が中々にバイオレンスだったのと、小梅についても信用ならない存在として描かれていたことで、常に一定の緊張感があったのが良かった。いやまぁ、小梅のことを信じ切れなかったのは大体1クール目のあせび姫のせいなんだけど…w最後まで見て雪哉と同じようにごめんなさいしたのは自分だけではないはず。小梅→治平(小梅父)→初音(小梅母)と容疑者が目まぐるしく変わっていくのが驚きの連続で、実は本作の舞台である山内が異世界的存在だったりとかもそうなんだけど、怒涛の展開とどんでん返しの連続が本作の魅力だと改めて感じた。
あと感情を殺して八咫烏を守ることは金烏の役目であり幸せだと、自身に言い聞かせるかのような素振りを見せる若宮殿下には危うさや哀愁が漂っていて、雪哉が放っておけない魅力があるのも共感できた。他のキャラで言うと地下街との取り引きで状況を完全に見誤ってる長束様がポンコツ感マシマシで悲しい一方、一周回って面白くもあったからこれはこれでありな気もする。
宮中のドロドロした人間関係が見所だった1クール目とはやや趣が異なったものの、謎と意表を突く展開を軸に繰り広げられるストーリーの魅力は健在で楽しませてもらった。世界観が広がったところで終わりというところもあり、是非とも続きが見たいところ。2期来てくれないかな。
7. 化物語(オフ&モンスターシーズン)

第何弾かわからないぐらいお馴染みと言いつつ、少しお久し振りな物語シリーズ。
ここまで来ると懐かしのキャラや台詞が出て来るだけで「いえーいピースピース」とテンションが上がってしまうもので、長く続いてる作品の強みだなぁと。以下、各物語別に一言コメントを。
・愚物語「つきひアンドゥ」(1話)
月火に対する「お前のほうが怖いよ」ツッコミは完全にシンクロして吹き出した。
・撫物語「なでこドロー」(2~6話)
絵から具現化して逃亡したこれまでの撫子オールスターズをとっ捕まえる展開がユニークだったことに加えて、ダメダメだった今までの自分を無かったことにせず、全てが大切な1ページで自身の物語なのだと、過去を受け入れながらも力強い未来への一歩を踏み出す撫子の姿は逞しく、その成長っぷりには感慨深いものがあった。
・業物語「あせろらボナペティ」(7,8話)
忍が吸血鬼になるまでの物語ということで、高貴なうつくし姫だったアセロラ姫がオリジンであるスーサイドマスターと出会い、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(言いたくなるよね)が徐々に形作られていくのに大興奮。荘厳な劇伴もバッチリ決まっていて、2話と短いながらも1本の映画を見終えたぐらいの満足感があった。何百年もの時を経た再会という次回以降の引きまで完璧で、非常に完成度の高いエピソードだったと思う。
「また言葉遣いが乱れているぞ…いや、"乱れておらんぞ"」の言い回しが好き。
スーサイドマスター来訪と共に発生した、直江津高校女バス部員の連続ミイラ化事件を探るお話。徐々に真相が紐解かれていく謎解きについては意外性もあり楽しめたものの、業物語の流れで忍とスーサイドマスターの濃厚な絡みを期待していた自分としてはやや物足りなかった。
それにしても阿良々木暦という男、以前も女子制服を纏って決め台詞を吐いていたけれど、今度は女パジャマを着て登場してたし、これは阿良々木変態と呼ばれても仕方がないのではないだろうか。

悪の参謀・ミラが魔法少女・白夜に出会って一目惚れするところから始まるラブコメディ。原作は妖狐×僕SSと同作者さん。
本作の魅力はピュアな二人のやり取りで、白夜の可愛さに動揺しまくって心の内で発狂するミラがまず面白くて、冷静な通常時(ほぼないが)とのギャップには随分と笑わせてもらった。純粋な白夜の乙女っぷりも可愛くて、中原麻衣ボイスも相まってニヤニヤさせられた。この声には逆らえない。
敵対設定はあってないようなものなんだけど、敵対しているからこそ弱点を晒せ(=弱音を吐いて頼れ)と巧みにタイトル回収してみせた第5話は思わず唸った。
あとはもう一人の魔法少女・火花がFuckが口癖の強烈なキャラで、返事までFuckなのは流石に笑った。CV:三木さん&緑川さんの無駄にイケボな御使いさんもパンチが効いててギャグには困らなかった印象。
15分枠ということもありサクサクと楽しく見れる良作でした。
9. 小市民シリーズ

過去に苦い経験のある二人が清く慎ましい完全な小市民を目指す、『氷菓』でお馴染みの米澤穂信さん原作の学園ミステリー。
本作の魅力はまず謎解きで、あらゆる情報を収集し、僅かな綻びから仮説を構築して真実へと近付いていく小鳩の推理が心地良かった。痕跡を残さず美味しいココアを作った謎とか、当たりの無いロシアンルーレットあげぱんの謎とか、内容としては取るに足らないようなことを大真面目に熟考してるギャップが面白かったし、小鳩がシャルロット(ケーキ)を食べてバレないように隠蔽工作するといったドキドキする味変回もあったりで楽しませてもらっていた。
もう1つの大きな魅力としてはヒロインの小山内さん。基本的には大人しくてスイーツが好きな普通の女の子なんだけど、その内面はまるで別人。自分がやられたことは全て執念深く記憶しており、徹底的に復讐しないと気が済まない半沢直樹系(?)ヒロイン。真っ赤な背景で「償ってもらわないと」と言い放った3話から只者ではないのはわかっていたけれど、憎き相手に与える罰を重くするための用意周到な計画とその執念には舌を巻いた。ゾクゾクする程の底知れ無い闇を序盤に解放したことで、常に緊張感を持って見れたのも良かったと思う。そしてかと思えば、最後の最後はスイーツ巡り楽しかったとヒロインらしい一面を見せてくれるところまで抜かりが無く、この厄介過ぎる少女と今後どのような物語が紡がれていくのか興味は尽きない。
2期(という名の分割2クール目)が25年4月から開始ということで、楽しみにしています。
10. 狼と香辛料(2クール目)

第2クールはアマーティとの婚約騒動と、エヴァン&エルサとの出会いおよび協会との毒麦疑惑問題の2本立て。後者は若干エピソードが弱かった感が否めないものの、安定はしていたかなと。旧アニメでカットされていたところなので、原作に忠実にアニメ化するつもりなのだろう。
vsアマーティを改めて見ると、ロレンスは割とやられっぱなしだったり、ホロに対しても失言しちゃったり信じ切れなかったりで中々に情けないなぁと思いつつ、それでも「積み荷を諦めたくない」「お前と一緒に旅がしたい」と言い切る実直さが魅力的だなと。
あと物語が進むにつれて増していくロレンス&ホロのイチャイチャっぷりにはついニヤけてしまう。特に事あるごとに尻尾を揺らして嬉しさを抑えきれないホロはアニメ的にも可愛さが倍増してて良い。商取引の要素は勿論魅力の1つだけど、どっちかと言うとロレンスとホロの軽妙なやり取りが一番の魅力だと思う。ずっと見ていたい。
そして2期も決まって嬉しい限り。"お話はまだまだ続く"ということで、じっくりと腰を据えてアニメ化していってくれることを期待しています。
11. 真夜中ぱんチ

炎上問題でチャンネルを脱退させられた配信者の真咲が、りぶを始めとしたヴァンパイア達と出会って新チャンネル・真夜中ぱんチを立ち上げ、チャンネル登録者100万人を目指すオリジナルアニメ。
本作の魅力はタイトル通りぱんチの効いたキャラが繰り広げるドタバタコメディで、真咲が好き過ぎて着信があればエクソシスト走りからの蕩け顔を見せるりぶを筆頭に、子供っぽい元気さと可愛さを兼ね備えた苺子(曲芸バケツ立ちの罰を受けてる絵面が大好き)、パチンカスの十景(「変わっちまったな…何もかも」を連呼する回がツボ)、大人しいけど趣味は俗っぽい譜風(ふう)、お堅いようで実はぶりっ子ゲーム配信者の側面も持つゆきりんこといった愉快な面子が揃っており、各々好き放題にワチャワチャしているのが楽しかった。
基本は自由奔放なギャグなんだけど、苺子の気持ちに寄り添って一緒に食事をしてたり、真咲が一人で背負い込んでいる時は「皆でまよパンなんだから」と支えてくれたりと、油断するとホロリとしてしまうような温かいエピソードを盛り込んでくれるのも緩急ついてて良かった。他にも、かつての親友との切なくも確かな友情を描いた4話のふう回、一見冷めてるけど姉を応援し続けていた9話のさくら回など、作品のベースにある人情味が魅力だったように思う。
ストーリーの軸だった真咲の再起については、炎上して動画出演を恐れていた真咲が、皆に背中を押され、動画に出たいという自身の気持ちを正直に吐き出すことが出来るようになる展開は王道ながら悪くなかった。かと思えば、youtuberならではのドッキリ企画でひっくり返し、殴って始まった物語が再び殴って終わりという綺麗なオチをつけてくれるのが本作らしくて好き(絵面は同じだけどりぶなら受け入れてくれるのも良き)。
賑やかで騒がしかった分、終わった後に寂しさを感じる良い作品だった。
12. 逃げ上手の若君

足利尊氏によって鎌倉幕府が滅亡し、生き延びた逃げ上手の少年・北条時行が再起を目指す物語。史実はほとんど知らないので純粋に作品を見るスタンス。
本作の魅力は、タイトルにもなっている"逃げ上手"。主人公である時行はとにかく避ける能力が卓越しており、縦横無尽に機敏な動きで相手の攻撃どころか血飛沫までかわしてしまう姿は、躍動感あるアニメーションも相まって単純に見ていて痛快だった。また主君である時行を囮にするような戦術は勿論、馬で逃げながら弓を放つパルティアンショットや、退きながら敵の手首を斬る鬼心仏刀等、繰り出す技も"逃げ上手"の特性が存分に活かされており、作品の軸としてブレずにキャラ立ちしていたのが良かった。
反面、時行の郎党である逃若党のメンバーが時行に対してややパワー負けしているような印象が最初あったんだけど、これに関しては変装や工作を得意とする玄蕃や、武芸と軍略に長ける吹雪の参入によって緩和されてきたかな。子供であることに甘んじず強くならんとする狐次郎も良い味出してきてるので、亜也子にもう一押し深みが欲しいところ。
そしてめでたく2期決定ということで。激化していく戦乱の中で逃げ上手の若君が如何にして英雄になっていくのか、引き続き見届けていきたい。
13. SHY(2クール目)

今シーズンは東京奪還編ということで、豹変してしまった双子の妹・昧(まい)を追って里を出た忍者・曖(あい)と共に、東京都心部に出現した謎の黒球内でアマラリルクとヒーロー達が激突する。
見所は新たに登場した天王寺姉妹の絆。忍びの極秘任務で心が壊れてしまったけれど、姉の曖を討つことは出来ない昧に対して「昧は今でも優しい子や」と、押し殺した心の中を掬い上げてくれるのはグッときた。全てが終わって涙ながらに力いっぱい抱き締めるシーンもそうなんだけど、昧を想う曖の気持ちが溢れる場面は心を動かされた。
一方、本作の主人公であるシャイの影が若干薄かった気がしていて、シャイのヒーロー性が好きな自分としては物足りなく感じたところも。曖の愛刀・無垢に導かれて助けに行くのも受動的な印象を受けたし、熱いシャイをもう少し見たかった。突入部隊のリーダーとして任命されたシャイに期待し、評価してくれているピルツとか良いシーンもあったんだけどね。
あと本作の特徴として真面目な場面でもギャグを挟んでくるんだけど、他の作品だとノイズに感じることの方が多いのに、本作では不思議とこの緩さ加減が味になっているように思う。「何茶飲んでんねん!!」とか思わず笑ってしまったし。
全体通して1クール目よりはトーンダウンしたものの、何だかんだで楽しめました。
14. シャドウバースF(8クール目)

8クール続いたシャドバFも遂に完結ということで。
vsアークルーラー戦では、前クールに引き続き、マーウィン・リーシェナ・ギルネリーゼといったゲームでお世話になった絶傑シリーズの活躍に心が躍った。
そして何と言ってもその後のvsウルフラム戦。敗北を喫したライトが救世主としての活躍を望まれ、重圧に押し潰されそうになっていた震えを掬い上げてくれるレンのヒーローっぷりがグッとくるし、涙を流して弱さを吐露するライトも、そんな等身大な姿を受け入れてくれる仲間達の温かさも美しかった。楽しんでくる、楽しいだけで良いという締めも、ゲームを題材にしたアニメに相応しいものだったように思う。
総括としては、前作と異なり何度も敗北を経験する、決して完璧ではない主人公としてライトを据えたことで物語に厚みがあったのが良かった。新作アプリゲームの方は延期になっちゃったけど、何だかんだ期待しています。
【総評】
以上、計14作品となりました。
ちなみに個人的段階別評価はこんな感じ(気持ち左右差あり)。
S(歴代上位) : 該当無し
A+(クール最上位): にごリリ ヒロアカ > 義妹生活 負けイン 推しの子 烏は主を選ばない
A(クール上位) : 化物語 まほあく 小市民 > 狼と香辛料 まよパン
B+(中の上) : 逃げ上手の若君 > SHY
B(中) : シャドバF
クールによっては継続・続編が占拠することもある中で、にごリリ・義妹生活・負けインと光る良作があったのは嬉しい。特ににごリリは自分にぶっ刺さりだったし、連続2クール放送なのでこれからも期待大。
また評価の元となる各話点数表はこちら。

ベストエピソードは2.5次元の誘惑第10話「まゆら様 VS 753!!」でした。
丁寧に掘り下げてくれるから、753にどんどん感情移入しちゃって涙無しでは見れなかった。
感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
秋アニメはと言うと今年もあと残り3週間しかないのに案の定全く見れていない上に、12/13からヘブバン中編解禁で来週潰れるのは確定だし、何なら再来週も用事入ってて動けそうにないというかつてない程の追い込まれっぷりで、今の気分は完全に世界に置いていかれるまゆり先生。
年末年始に大逆転なるか、乞うご期待。
それではまた。
2024年春アニメ 総括感想

皆様、お久し振りでございます。
例の如く3ヵ月近く何も呟いてなかったですが、生きてます。
潜伏していた理由として近況報告をしておくと、まず仕事の絡みでGWが消し飛び、そこまではまだ良かったんだけど、その直後に出てきたこれが全てを狂わせた。

そう、アイマスシリーズの新作ゲーム・学園アイドルマスターである。
語り出すと長くなるのでここでは詳しく触れないけど、プロデュースしているのを強く感じられるゲーム性になっており、気付けばどっぷりハマっていた。プレイしている人ならわかると思うけど、現在PLv46なのでそこそこやってます。推しは咲季とリーリヤで莉波がお姉ちゃん。
閑話休題。
とまぁそんなこんなでただでさえ遅れていたアニメ視聴の停滞に拍車がかかり、総括も大幅に遅れたというわけですが、お盆返上で引きこもってようやく今期も全て見終わったので、感想をまとめていきたいと思います。
なかなかに分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです。
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。
それでは早速振り返っていきましょう。
※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。
【目次】
1. 響け!ユーフォニアム(3期)

ユーフォシリーズ第3期にして完結編ということで。本シーズンでは3年になり部長となった黄前久美子と、強豪校から転校してきた黒江真由を中心に物語が進んでいく。
この真由というキャラが中々に曲者で、『バランスを重んじる実力者』な真由は実力主義の北宇治とは相反しており、得体の知れない異物感とそれに戸惑う様子が、間の取り方などから伝わってくるのがリアルで良かった。あすか先輩との思い出の曲に踏み込んでくる(普通のコミュニケーションだが)真由に対して久美子が思わず距離を取ってしまうシーンとか、オーディションを辞退しようとするシーンとか質感あり過ぎて…この辺の描写が真に迫っているから、見てるこちらも感情移入してしまった。
黄前部長にも触れておくと、部員達の悩みに真摯に向き合っていたのが印象的で、気苦労が絶えない中でも部長として牽引する姿はカッコ良かった。滝先生の判断に対して部員が疑心暗鬼になり、麗奈には部長失格とまで言われてしまった時でも折れず、涙を浮かべながらも思いの丈を全てぶつけて皆の心を1つにする姿は紛れもなく部長で、込められた熱量に涙が零れたと同時に、CV:黒沢ともよで良かったと改めて思った。
そして何といっても特筆したいのは12話のオーディション回。北宇治の実力主義を信じてやってきた久美子が最後までそれを貫きたいと匿名オーディションを申し出るところから既に泣きそうになって、真由が演奏に懸ける想いが現れた表情に胸が熱くなって、種々の感情で挙手する部員達にもグッときて、そして何より、選ばれなかった悔しさがありながらもこれが正しい選択だと部長として宣言する久美子の成長っぷりにはボロボロと泣いてしまった。言うまでもなく、自分のことのように涙を零す奏にも貰い泣き…ここまでだけでも最高なのに、締めの麗奈とのワンシーンがまた素晴らしくて。
久美子の音がわかっていながらも、実力主義という理想を貫いた麗奈の葛藤が泣けるし、そんな特別な麗奈だからこそ共に演奏したかった久美子の悔しさ…北宇治は実力主義であるべきという考えは嘘ではないけれど、だからと言って結果を全て割り切れるほどに久美子はまだ大人ではなくて。そしてかつての久美子であれば、死ぬほど悔しいと思うようなこともなくて…そんな成長の狭間にいるからこその涙に、3年間の青春の集大成とも言える涙に、こちらも涙が止まらなかった。驚愕なのがこの展開が丸々アニオリらしいところで、これは花田先生GJと言わざるを得ない。
最終話では演奏シーンを流すよりも回想が多めだったけど、本当に色々なことがあったと感慨深くなれて良かった。"悔しくて死にそう"から始まった物語が"嬉しくて死にそう"で終わる締めも美しく、文句なしの大団円だったと思う。
強いて言うなら演奏シーンが全体通してほとんど無かったので、せめてサンフェスぐらいは欲しかったかな。演奏シーン抜きで竹川さんの頑張り褒められても…って感じで違和感あったし。まぁでもそこくらいで、2015年から始まった響けシリーズの総決算として相応しい最高の終幕だった。素晴らしい作品をありがとう。
2. ガールズバンドクライ

ユーフォに続いて花田先生が構成・脚本を手掛けるオリジナルロックバンドアニメ。
本作の魅力は何といっても主人公・井芹仁菜。気に食わないこと全てに噛み付く狂犬で、ロックの申し子と言わんばかりの暴れっぷりには随分と笑わせてもらった。また笑いだけでなく、自分に嘘をつけない真っ直ぐさは愛おしくもあり…特に自身の原点である桃香への想いは最初から最後まで一貫していて、感情が爆発した5話や8話ではその熱量に涙が零れてしまった。仁菜は常に感情剥き出しで、見てて飽きないキャラだったと思う。
他で言うとすばるがお気に入りで、開戦のゴング鳴らしたり、ガチ喧嘩始まったらドラマの撮影ですとフォローしたりと、包容力とユーモアを兼ね備えてるところが好き。途中参戦した智とルパについてはもう少し掘り下げが欲しかったのが本音だけど(特にルパ)、MVで過去をチラ見せしたり等、少ない時間に情報を詰め込んで想像させる手法で何とか上手くやっていたのかなと。
作画に関しては表情が多種多様で見てて楽しかったのと、ライブの躍動感溢れるカメラワークが見応え抜群だった。CGは特に気にしないタイプなので違和感無し。
またバンドアニメだけあって楽曲にも力が入れられていて、Vo:理名の歌声も相まって魅力的なものが多かった。ストーリー補正込みなら「空の箱」が別格で、それ以外なら5話挿入歌「視界の隅 朽ちる音」が好き。
ストーリーとしては、仁菜を救ってくれた桃香と、現実に打ちのめされていた桃香がかつての自分のように眩しい仁菜と出会う始まりに惹かれた(お互いがお互いの光になっている関係性大好き侍)。ラストも賢い選択でなくても自分達の信じる道を突き進むロックっぷりを見せつけて締めと、隙の無い構成だった。
ただ引っ掛かる点もあって、父親・ダイダス・ヒナと仁菜のトゲの元にもなっていた存在に対し、展開としては関わり合う中で単純に憎い怒りの対象ではなくなっていく。これは仁菜の成長としてみると納得出来るんだけど、一方でこの物語は仁菜のトゲから始まったわけで、そのトゲが抜けていくのは芯の部分が折れていく感覚があって好きになれなかった。トゲナシトゲアリの今後については描かない締め方だったけど、もうロックを歌う反骨精神は仁菜に残ってなくない?って思っちゃう。人気出たから普通なら続編もあり得るけど、書くのは難しいと感じる。
とまぁ色々書いたけど、毎週楽しませてもらっていたことは間違いなく、制作陣に感謝。我々の記憶に確かな爪痕を残した作品だった。
3. ダンジョン飯(2クール目)

作品全般の魅力については前シーズンで書いたので、印象深いエピソードについて触れていきたい。
1つ目は変貌を遂げたファリンとの邂逅(17話)。救出したい対象が禍々しいキメラに姿を変えている絶望感が半端なかったのと、良かれでやってきた今までの行動がカブルーやシュローといった第三者から改めて異常性を突き付けられる展開には胸が苦しくなった。ただそんな状況下でも、「1日3食しっかり食べていた俺達の方がずっと本気だった」と言い切るのが、食事と真摯に向き合う本作らしくて好き。
2つ目はセンシの過去回(23話)。食に厳しくなるのも頷ける壮絶なパーティ崩壊描写は身につまされる思いだったし、恐怖を抱きながらもトラウマと向き合い、安堵の涙を流すことができたセンシにはこちらも涙が零れてしまった。一方でトラウマ克服に向けて一切の躊躇なく事を進めようとするライオスが実にライオスで(伝われ)面白かった。
3つ目はファリン救出方針決定(24話)。生と死が曖昧になっているダンジョンにおいて、唯一明確に食事が死をもたらしているという着眼点が目から鱗で、ファリンの龍の部分を食べる解決策が奇想天外に見えて説得力あるのが気持ち良い。というかダンジョン飯を描いてきた本作ならではのアイデアに収束するのがあまりにも美し過ぎてビックリした。一体何食べてたらこんなの思いつくんだ(魔物か?)。
その他の単話でも漬物石にされるマルシルや、シェイプシフターでの偽物判別大会等々、実に愉快な道中で存分に楽しませてもらった。そして続編も決まったということで非常に嬉しい!今後のやることも明確になって期待は膨らむばかり。原作読もうかと思ってたけど一旦アニメを待とうと思います。
4. 烏は主を選ばない

烏に姿を変えられる八咫烏の少年・雪哉が、世界を治める金烏とされる若宮に仕えることとなり、金烏の后選びで権謀術数渦巻く桜花宮の争いに巻き込まれていく和風大河ファンタジー。
本作の魅力は金烏争い及び金烏の后争いを軸にした、各人の(腹黒い)思惑のぶつかり合い。誰が敵で誰が味方かわからない…というか何なら全員敵に思えてくるぐらい腹に一物ある人物ばかりで、キレのあるやり取りの数々にはゾクゾクさせられた。腹の内が読めないが故に先の展開が読めないことも多く、各々の立場・感情・謎が複雑に絡み合う骨太なストーリーが常に興味を引き続けてくれていた。
キャラも魅力的で、好き勝手やってるようで姫達の身を案じていたり、真の安寧をもたらすにはどう立ち振る舞うべきかを考えていたりと思慮深い若宮にはついていきたくなるカリスマ性があったし、そうはいっても奔放な若宮に振り回される雪哉との絡みは微笑ましく、何も信じられなくなっていくような本作の中で唯一の癒しだった。
四家の姫で言うと精神が壊れていく白珠の描写は凄みがあって引き込まれたし、浜木綿は言動がイケメンでカッコよくて、謎が多かった彼女の出自が明かされるシーンは食い入るように見ていた。真赭の薄はプライドの高さと純粋さ(人の良さ)を併せ持つところに惹かれ、断髪シーンは男前過ぎて惚れた。あせびはまさかまさかの展開で怖過ぎて震えてた。きょとんとした表情が恐ろし過ぎる…もう誰も信用できないよ…。
とこんな感じで楽しませてもらってた。2クール目もあるということで引き続き追いかけていきたい。
5. 夜のクラゲは泳げない

匿名で活動していた4人の少女が集い、匿名シンガーのJELEEを結成するところから始まる、オリアニの青春群像劇。
本作の魅力は、自分だけでは輝けないクラゲのような少女達が、皆でなら輝きを放つところ。まひる・花音・キウイ・めいの4人は全員どこか傷を抱えているんだけど、それぞれの光を力にして支え合っているのが素敵で、温かいエピソードの数々には涙腺が緩みがちだった。
印象に残っているのを挙げると、まず3話のキウイ回。嘘で塗り固めた自分なんかと塞ぎ込んでしまうキウイに、貴方は私のヒーローだと告げるまひる…自分のことを影だと思っているけど、自分が光だと思っている人の光になれている展開に弱くて涙した。
次が5話のまひる回。コメント欄での誹謗中傷というリアルさが真に迫っていて胸が苦しくなったし、そんなまひるを一人にせず水族館に連れてきてくれる花音の温かさがじんわり染みるし、何よりもっと自分の絵を信じたい・好きだと思えるようになりたいと、悔し涙を流しながらも絵の練習に励むまひるの姿には共感できてクるものがあった(ちょっとそこから解決までの時間が早過ぎる気はしたが…)。
あとサブエピソードだけど6話のみー子回も結構好き。周りから見ると嘲笑の対象になり得るような崖っぷちアイドルの母でも、娘のアリエルはそんな母のことがカッコよくて、可愛くて、大好きで…素敵な母娘関係に涙腺が緩んだ。
そして奇しくもガルクラと同じく音楽ものということでこちらも楽曲に力が入っていて、全て40mPが手掛けているのが個人的に嬉しいポイント。昔はかなりボカロにハマっていて、その中でも40mPはアルバム全部持ってるぐらいには好きだったから、久々にガッツリ曲聴けて嬉しかった。お気に入りは『一日は25時間。』と『最強ガール』かな。歌詞に注目すると、"夜(ヨル)"は勿論、『深海遊泳』の"もう雪の音が聴こえなくても" とか、本編に絡めたワードを盛り込んでくれているのも好き。
ただ脚本面でいうと、9話の決裂回までは良かったと思うんだけど、そこからの展開が精彩を欠いた印象。というのも10話のめい全力歌唱は感情が爆発していて泣けるんだけど、花音を立ち直らせるのがヨルじゃないのは違和感が残った。11話のキウイ身バレ回も単体で見れば良いエピソードなんだけど、構成として今やる?感は拭えなかった。最終話のミロ改心は唐突感あったし、花音が皆の為に歌うというアンサーも結論が飛躍しているように感じた。ののかではなく花音として認めたことを示すクレジット演出とか随所に光る部分はあっただけに、終盤で粗さが散見されたのが惜しい。
長短含め長々と書いてしまったけど、それだけ入れ込んで見ていたのもまた事実。並の作品ではこうはいかないので、良いオリアニだったと思う。
6. 時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ

衝撃の展開で幕を閉じた1期から2年、再び日本に上陸した中国発のタイムサスペンス。
写真の世界(≒過去)へダイブすることができる能力を軸にした、ドラマチックな短編を持ち味にしていた1期とは少し趣が異なり、2期では人を操る特殊能力を持った敵との対決がメインとなっている。写真ダイブが少なめだったり、肉弾戦のシーンがやたら多かったり、そういう点も含めて少し毛色が違ったシーズンだったかなと。アクション作画自体はよく動いていて見応えはあるもののどれも冗長気味で、この辺りはマイナスポイント。
逆に各話の引きの良さは健在で、早く続きが見たくなる吸引力が素晴らしかった。また敵能力や事件の真相等、散りばめられたピースが徐々にハマっていく興奮は1シーズン通して1つのエピソードをやり切った2期ならではの魅力だと思う。どんどん壊れていくリー兄妹の物語は見てるの辛かったけど、だからこそ感情が揺さぶられた。いいお兄ちゃんになろうとして道を踏み外してしまったが故に、"いいお兄ちゃんがいないと生きられない"だった妹が亡くなるというのは何とも皮肉で…切な過ぎるよ。
そしてラストはヒカルのリープ能力を示唆し、1期に続いてまたしても衝撃展開で締めというニクい構成。間違いなく続編もあるだろうから、また放送してくれる日を楽しみに待ってます。
7. 僕のヒーローアカデミア(7期)

物語も佳境に入って言うまでもなく安定して面白いんだけど、長期シリーズなのでトピック別で簡潔に一言感想を添えるスタイルで。
・スターvs弔
アメリカのトップヒーローらしいスターのダイナミックな攻撃に大興奮。新たなルールを付与するのもチート感あって好き。周りの軍人達がちゃんと仲間として一緒に戦ってるのが燃えるし、能力を奪われる逆境に対して、自らを犠牲にしてでも致命傷を負わせるスターの執念には胸が熱くなった。
・青山
どうしようもない状況まで追い込まれた青山の辛さは痛いほど伝わってきたし、だからこそ"君はまだヒーローになれる"と手を差し伸べてくれる皆の温かさが染みて泣けた。この後の総力戦でもそうだけど、サブタイでもあった「皆がヒーローになるまでの物語」の通り、本作は全員が主役として描かれているのが良い。
・ヒーローvsヴィラン総力戦
全ての戦力が一堂に会してぶつかり合うという構図がまず燃えるのと、"脇役なんていない"というセリフに説得力を感じるぐらい各々の個性を結集させた作戦には手に汗握って見守っていた。特に最強と化した弔に専用の要塞を作って立ち向かうのは状況だけでも滾るものがあるし、それをまた新たな力で超えてくる弔もラスボス感あってたまらん。
クール跨いで続けての放送になるので、引き続き追いかけます。
8. 忘却バッテリー

中学時代に怪物バッテリーだった葉流火(ハルカ)と圭、だが圭は記憶を失い素人になってしまう。無名の高校へ進学した二人と、中学時代の彼らを知る元球児達が出会い、歯車が動き出す…という物語。
本作の魅力は記憶喪失の主人公・圭。普段はお馬鹿なギャグを連発するアホさに笑わせてもらいつつ、芯の部分では初期衝動や情熱があり、野球を再び学び成長していくのが良かった。また記憶喪失設定の活かし方も巧くて、期間限定で記憶を戻すことで変化を与えてきたり、ワンバン送球という素人ならではの柔軟な発想で解決策を提示してきたりと、出オチになってなかったのが好印象。
あと怪物には届かなかった葵と千早の物語も見所で、イップスやフィジカルといった壁にぶつかった彼らが、信頼できる仲間達と出会って壁を乗り越えていく姿には胸が熱くなった。自分自身も野球やってて、両方と似た経験で苦しんだ過去があるから、感情移入して見れたのも大きかったかな。特に7話の葵回は至高の出来で、トラウマ克服までだけでも充分だったのに、先輩との再会シーンが演出素晴らしくて自然と涙零れてた。絶妙な空気感の再現度高過ぎるし、葵の表情を見せずに感情を想像させるのも良い。
最初はギャグの比重多めだったからどういう作品か読めなかったけど、野球作画も気合入ってたし、想定以上に野球と正面から向き合っている良作だった。物語としてはまだまだこれからというところで終わったので、また先が見たい。
9. 終末トレインどこへいく?

7G回線の開通と共に変貌してしまった終末世界で、消息を絶った友達・葉香に会いに電車で池袋を目指す、水島努監督率いるオリジナルアニメ。
本作の魅力は小気味良いテンポで繰り広げられる会話劇。畳み掛けるように台詞が押し寄せてくるんだけど、何でもアリな世界観と相まって勢いが凄まじく、見ている(聞いてる)だけで楽しかった。池袋までの各駅epもキノコ人間・ガリバー旅行記・ゾンビ・漫画家バトルetcと制作陣がやりたい放題やっていた印象で、楽しんで作ってるのが此方にも伝わってきた。また好き勝手やってるかと思いきや、"知らないことやわからないことはあればあるほど楽しい"ことに静留が気付くという形で奇妙な旅に意味を持たせるのは成程と妙に納得してしまった。世界が完全に元通りにはならなかったところも含め、意外とメッセージ性の強い結末なのが好き。
一方、前半で期待していた7G事件の謎については多く語られず、ボタンを押すだけで終わりなのは少々味気無かったかなと。先の読めないミステリアスな開幕で期待しただけに、もう少し捻りが欲しかった。敵役であるポンタローが小物感満載だったのも残念。
とは言え全編通してオリアニらしい自由さで作られていたのは評価したいポイント。こういうアニメは定期的に摂取させて欲しい。
10. 怪獣8号

怪獣達から人々を守る防衛隊員を目指すカフカが、謎の生物に寄生されて怪獣人間となってしまうところから物語は始まる。
本作の魅力は、怪獣であることを隠しながら防衛隊員として戦うカフカ。周囲にバレるかもしれない緊張感がありつつ、そんなリスクを負ってでも手を差し伸べずにはいられないヒーロー性と、圧倒的パワーで窮地を打開する爽快感…展開は王道ながら、それを見せつけてくれる主人公っぷりが気持ち良かった。戦闘作画が気合入ってるからそれだけでも見応え充分。怪獣清掃業で培った知識を活かして貢献するのも地味に好きポイントだけど、華があるのはやっぱり怪獣モードかな。
戦闘面で言うと巨大斧を手に華麗に戦場を駆ける天才少女のキコル・双剣使いで糸目強キャラな保科副隊長・超大型ライフルで掃討する亜白隊長等々、厨二心をくすぐる戦闘スタイルが多くて興奮させてくれた。中でも保科副隊長は命を賭けて闘う覚悟の強さや、隊員を守る使命まで背負っている情の厚さといった内面までカッコよくて好き。自らを犠牲にしてでも皆を守ったカフカへ向けた粋な敬礼はイケメン過ぎて惚れた。他の隊員達も仲間想いで向上心が高く、好感持てるキャラが多いのがグッド。
2期も決まって嬉しい限りなんだけど、カフカの身バレが思ったより早くて、怪獣であることを隠して戦うという本作の特徴が損なわれたのはやや不安…単調にならないことを祈る。
11. アストロノオト

癖のある住人達が住まうアパート・あすトろ荘を舞台に、料理人の宮坂拓巳と大家の豪徳寺ミラを中心に描かれる愉快なSFラブコメディ。
本作の魅力ですが、ラブコメのラブ部分ではヒロインのミラさん。宮坂くんの料理を美味しそうに食べる姿はシンプルに可愛く、中盤以降で宮坂くんのちょっとした言動が気になって嫉妬しちゃう乙女っぷりにはニヤニヤさせてもらった。CV:内田真礼もピッタリ。お相手である主人公の宮坂くんはとにかくミラさん一筋で、全然カッコよくないどころか情けないまであるんだけど、等身大なところが好感持てた。2人目のヒロインとして参戦した葵ちゃんの秘めた恋心も見所で、失恋した後に昔のことを思い出してもらえるところとか切な過ぎてグッときたよ…陰で支えるナオスケとのコンビも素敵。
コメディとしても安定していて、個性豊かな登場人物達が繰り広げるドタバタ劇には笑わせてもらった。ミボー人・ゴシュ人とかのネーミングもそうなんだけど、思わずクスっと笑ってしまうことが多かったように感じる。と言いつつ最終話手前であすトろ荘が変形して巨大ロボットになった時は流石に予想外過ぎて爆笑してしまったわけだけどw
あと全体通して温かさが根底にあったのが本作のお気に入りポイントで、自分の好きなことができる幸せな空間にしたいとミラさんが言っていたように、無職の若林さん・スカートを履きたいレンくん・売れない地下アイドルのテルルン等、ともすれば白い目で見られかねないことでもあすトろ荘は受け入れてくれる。そしてそんなあすトろ荘がかけがえのない場所であることが、楽しそうに過ごす住人達から伝わってくるのが好きだった。
気になった点を挙げておくと、ミラさんから宮坂くんへの矢印はもう少し印象深いエピソードがあると納得感増したと思うからそこは惜しい。
作品としてはTLの評判があまり良くなかった感じだったけど、良作だったと思う。制作陣に感謝。ちなみにOPは今期で一番好き。
12. 狼と香辛料

最近流行りのリメイクシリーズ。遂にこの作品までリメイクされるようになったのかと…時の流れを感じる。
原作既読かつ旧アニメ視聴済なので今更語ることは何も無いんだけど、何回触れても面白いものは面白いね。商取引という題材がまず珍しくて新鮮だし、騙し騙されは当たり前で手に汗握る商人達の駆け引き、心地良い軽妙な掛け合いがいずれも高水準。
なにより主人公・ロレンスとヒロイン・ホロの関係性が最高で、張り合おうとしても最終的には手玉に取られてしまうロレンスにはニヤけが抑えられない。そして基本的にはホロの方が常に優位に立ってるんだけど、大事な場面では関係が入れ替わり、ロレンスの誠実さが、本当は寂しさや不安を抱えているホロの心を包み込むのがまたたまらない。
ホロは耳や尻尾でも感情を表現するのが最高で、例えばレメリオ商会に裏切られた後にホロとロレンスが合流したシーン。ボロボロになりながらもホロの服を後生大事に持っていたロレンスに対し、相方が悲惨な目に合わされたことに怒りつつも、大切にされている嬉しさが抑え切れずに尻尾を揺らすところとかもうヒロイン力が天元突破してる。ちなみにこのシーン、気になって原作や旧アニメ見返したけど尻尾は振ってなかったからアニオリなんだけど、事務的なリメイクじゃなくて細かいところで味付けが加えられてるのが良い。
しかし今こうして見るとロレンスとホロの関係に何か既視感あると思ったら、からかい上手の高木さんなんだよな。阿呆な男であるが故、いつまでもこういうのに弱い。
どこまでアニメ化してくれるかはわからないけど、2クール目も続くということで引き続き追いかけます。
13. 無職転生(2期2クール目)

シルフィと結ばれ、家庭を持ったところから始まった今シーズン。
印象深いエピソードは2つあって、まずはノルンとの和解シーン。優秀な兄と比較され続ける毎日の息苦しさは共感できたし、引きこもってしまったノルンにかつての自分を重ね、どうすれば良いかわからなくても寄り添おうとするルーデウスには胸を打たれるものがあった。具体的に何かをしてあげられた訳じゃないんだけど、悩みもがき、拳を握り締めながら懸命に言葉を紡ぐ姿から、ルーデウスが"本気"で生きて、ノルンを想っていることが伝わるのが素敵。
もう1つはパウロとの決別。転生者であるが故に、父親というよりパウロとして見ている節もあったと思うんだけど、命を賭けて息子を守ったパウロは間違いなく父親で、その姿を目に焼き付けることでようやく息子になれたルーデウスに胸が熱くなった。タイトルとも繋がる"本気で生きる"ことを最後に決意するのが、前世を無かったことにしない本作らしさが詰まってて良いのと、そんなルーデウスの背中を死してなお押してくれるパウロにはグッときた。挿入歌の歌詞"側にいるよ"がまた泣けるのよ…。
ただ引っ掛かった部分もあって、パウロを失った心の傷をロキシーが癒す展開は正直どうなのと。ゼニス&リーリャの前例があるというのはそうだけど、結局シルフィに全てを委ねてるのがどうにも好きになれないし、パウロの死がハーレム作りの理由付けにされてるようにすら感じてしまう。シルフィもそうなんだけど、本作の辛い時は女に癒してもらうみたいなのはちょっとしっくり来てないんだよな…続編制作決まってエリスが出てくるっぽいけど、何かこのままだとエリスも同じ流れになりそうで心配。
14. この素晴らしい世界に祝福を!(3期)

爆焔を除けば実に7年振りとなったこのすばシリーズ。ゆるキャンと同じく制作会社は変更になったものの、おバカなノリは変わらずで安心できた。
宴会芸か酒を飲むことしかしてない駄女神アクア、爆裂魔法をぶっ放すことしか考えていないアホの子めぐみん、ドMクルセイダーのダクネス、皆に振り回されるカズマと癖が強過ぎる個性派パーティの愉快なやり取りは健在で随分と笑わせてもらった。
そんな中でも3期は借金を盾にしたダクネスの強制結婚話が軸に進み、シリアスな一面もあり少し毛色が違った印象。手を取って救い出してくれるカズマさんは不覚にもカッコいいと思えたし…いやまぁ戻ってきたらバツネス扱いされる時点で台無しなんだけどwダクネスとラブコメ展開になるかと思いきや腹筋割れてるでフラグ折ってくるし、絶対ギャグで落としてくれる信頼感があるよね。
新キャラの幼い王女・アイリスはカズマに興味津々で、年相応の反応を見せてくれるのが可愛らしく微笑ましかったし、お兄ちゃん呼びを求めるアホなカズマには笑った。
1話の「このすばが帰ってきた」感からするとシリアス成分増加でトータルとしては若干パワーダウンした気もするが、地力があるシリーズだと改めて感じさせられた。楽しかったです。
15. うる星やつら(2期2クール目)

計4クール続いたドタバタラブコメも終幕ということで。
見所は何と言ってもラスト4話のボーイミーツガール編。嘘でも良いから好きと言われたいラムと、強制されればされる程意固地になってしまうあたる…本気だからこそ安易に口にしたくないというのはわかるし、貫き通した想いがラムに伝わった瞬間は涙腺が緩んでしまった。好きという決定的な台詞は言っていなくても、ここぞという時のあたるの行動はいつもラムへの想いで溢れていて、その積み重ねが答えになるってのがさ…いつまで経っても素直になれない2人だけど、そんな2人らしい美しい結末に感動した。似た者同士だったルパ&カルラがストレートに言葉で伝えたのと対比させてるのも巧いよね。
物語の始まりでもある鬼ごっこで締めるのも粋だし、ラストに相応しいエピソードだったと思う。「いまわの際に言ってやる」はTHE・あたる節でニヤり。
人気が出るのも納得の名作でした。
16. ゆるキャン△ (3期)

安定のシリーズながら、制作会社やキャラデザの変更という不安要素も抱えつつ始まった3rdシーズン。
ただ心配とは裏腹に本作の味は健在だった印象で、3期のテーマである"たのしい、更新中"の通り、綾乃のツーリングキャンプ・なでしこや千明のソロキャン・葵のロードバイクといった楽しさや好きが伝播し広がっていく…様々な関わりを経て少しずつ豊かになっていくささやかな日常の高鳴りが詰まっていたと思う。吊り橋巡りで大変だったけど、何だかんだで終わってみると来て良かったことをリン&綾乃が噛み締めるシーンとかもアウトドアの魅力が感じられて好き。思い出ってこうやって増えていくよね。
あと直火焼きハンバーグや段ボール燻製など、食欲をそそる種々のキャンプ飯は本当に美味しそうで、本作が飯テロアニメでもあったことを思い出させてくれた。
たまに観光地紹介の旅番組みたいになってしまう時は退屈だったり、7話の回想キャンプは奇を衒い過ぎてる感あったりとハマれない瞬間はあったんだけど、上記の通り軸の部分はブレてなかったから全体通して見ると楽しませてくれた。
原作ストックがあるのかわからないけど、3年間隔でアニメ化されているので、次は2027年に再び会えることを楽しみに待っています。
17. 鬼滅の刃 柱稽古編

今や国民的アニメとなった鬼滅の新シリーズ。
今期は柱稽古編と銘打たれている通り柱達による修行編で、溜め回ならぬ溜めシーズンだったかなと。柱の掘り下げをするのかと思いきや悲鳴嶼さんぐらいで他はそうでもなく、その割にモブの特訓描写に力入れてたりと、いつも以上に引き伸ばし感がどうしても強くなってしまっていた印象。
ただ最終話は流石の貫禄で、ゆったりと闊歩してくる無惨様のラスボス感から始まり、家族諸共に爆殺する親方様の覚悟、決死の覚悟で薬を打ち込み大打撃を与える珠世、窮地に結集する柱達とどれも劇場版クオリティで盛り沢山。
そして未知の無限城へ落とされながらも不屈の闘志を見せる炭治郎で引きと、完結編である劇場版を見に行きたくなる構成で商売の上手さに感心。個人的には3部作なのが好きになれないから完結するまで待ちそうだけど、続きは楽しみにしています。
18. シャドウバースF(7クール目)

本クールはアーク陣営とのバトルが中心に描かれたわけだけど、印象的だったのはレン&ツバサvsアンドレア&ヒナ。手を差し伸べてくれるヒーロー2人の眩しさに焼かれつつ、結局は助けられない結末が中々に悲劇的でクるものがあった。「悪役なんだから最後は笑え」と不敵な笑みでアンドレアに寄り添うヒナも最高にカッコよくて痺れたし、エピソードとしては別格だった。
バトルとしては懐かしの絶傑シリーズが参戦ということで、ヴァーナレクやガルミーユには相当お世話になったので出てくるだけで大興奮。またタッグバトルやデジフレ覚醒など、イベントを盛り込んで飽きさせない構成にしているのが好印象。あとリョウガがすっかりデモニア大好きになってるのが微笑ましい。
シャドバのアプリは実質サ終して新作のビヨンドへ移行が決まったわけだけど、多分新作もやることになるだろうし、アニメの方も引き続き追いかけます。
19. アイドルマスターシャイニーカラーズ

アイマスシリーズのシャニマス編ということで。原作は最近リリースされたシャニソンを齧ってる程度なので超絶ニワカの立ち位置。
シャニマスはシナリオが気合入ってることで有名だからアニメも期待してたんだけど、正直期待外れだったと言わざるを得ない。
何が良くなかったかと言うと、1クール通してドラマが無さ過ぎる。感情の振れ幅が皆無なレベルで無味無臭で、もっと悩みとか葛藤といった負の感情を描いても良かったんじゃなかろうか。ちょっと前に放映されたミリマスの時は登場人物が多過ぎて感情移入できなかったと書いたけど、今回人数的には1/3以下の16でユニット数は4つと、バランス的に尺はあった。ユニットに描写を絞ればいいのに、1話の中でどのユニットも満遍なく出さないと気が済まないのか、中身の無いシーンをだらだら流すもんだから、本筋が薄っぺらくなってしまっていたのが非常に残念。終始散漫な印象は拭えず、W.I.N.G.で結果が奮わなくて果穂や恋鐘が悔しさを噛み締めるシーンとかもそこだけ見れば良いシーンなのに、積み重ねが不足しているように思えて魂まで響かなかった。
秋からストレイライト・ノクチルが新たに参入して2クール目が放送されるみたいだけど、この調子だと不安しかない…。
【総評】
以上、計19作品となりました。
春アニメはビッグタイトルが多くて始まる前から大豊作を予感させていたけど、その通りになったんじゃないでしょうか。
本当は続編枠で劣等生・デアラを見る予定だったのと、バーテンダーも途中まで見てたんだけど、数が多過ぎて泣く泣く断念…。
ちなみに個人的段階別評価はこんな感じです(気持ち左右差あり)。
S(歴代上位) : ユーフォ
A+(クール最上位): ガルクラ ダンジョン飯 烏は主を選ばない > 夜クラ 時光代理人 ヒロアカ 忘却バッテリー
A(クール上位) : 終末トレイン 怪獣8号 アストロノオト 狼と香辛料 > 無職転生 このすば うる星やつら
B+(中の上) : ゆるキャン
B(中) : 鬼滅の刃 シャドバF
C+ : シャニマス
また評価の元となる各話点数表はこちら。

ベストエピソードは響け!ユーフォニアム第12話「さいごのソリスト」でした。これは賛同して頂ける方も多いんじゃないでしょうか。感想は作品別のところでしこたま書いたので割愛。
感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
夏アニメはお盆パワーで巻き返す計画だったんですが、もう残り少ないので地道に見ていくことになりそう。見たらまた感想書くので、引き続きよろしくお願い致します。
それではまた。