アニメ沼

沼の底からアニメの感想をお届けします。

2022年春アニメ 総括感想

 

 



 

どうも、明太子と申します。

気付いたら2ヶ月近く呟いてないけど辛うじて生きてます。

 

私事ですが本日30歳の誕生日を迎えまして、遂にここまで来てしまったかと戦々恐々としています。20歳になった頃はぼんやりと「10年後はもうアニメ卒業、もしくは見ても何も感じなくなってたりするのかな」なんて思ったりしていたんですが、バリバリ見てるし感情揺さぶられまくってる自分がいる。

視聴作品数が積み重なってくると新鮮味が減って退屈に感じてきたりしそうなものだが全然そうなっていないわけで、つくづく人間の創造力は無限大なのだなと。ここまで来ると更に10年後の40歳になっても変わらずアニメオタクしてそうな気もしてきたけど、果たしてどうなることやら。

 

閑話休題

 

遅まきながら今期も全て見終わったので感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んで頂けると嬉しいです。
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。

 

それでは早速振り返っていきましょう。

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

【目次】

1.サマータイムレンダ

2.かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-(3期)

3.BIRDIE WING -Golf Girls' Story-

4.アオアシ

5.阿波連さんははかれない

6.SPY×FAMILY

7.ヒーラー・ガール

8.パリピ孔明

9.ラブライブ!虹ヶ咲スクールアイドル同好会(2期)

10.ダイの大冒険 7クール目

11.盾の勇者の成り上がり(2期)

12.シャドウバースF(2期)

総評

 

 

1. サマータイムレンダ

 

個人的今期No.1はこの作品となりました!

幼馴染・潮の訃報を聞いて故郷へ戻る主人公・慎平という超シリアス展開から始まり、それが事故ではなく他殺かもしれなくて…と不穏な雰囲気で一気に引き込んできた本作。所謂タイムリープものにしては展開が凄まじく早く逆に不安になったぐらいでしたが、そのままの勢いでジェットコースターの如く駆け抜けてくれたかなと(まだ終わってないが)。

 

この作品の魅力はまず途絶えることのない緊張感。

"影"と呼ばれる謎の生命体が敵として出て来るんだけど、本人にすり替わることが出来る影という特性上、誰がいつ影になっているか分からなくてドキドキしてた。もしかしたら影かもしれないという緊張感が常にあったが為に、各キャラの一挙手一投足に集中することが出来たように思う。

タイムリープにリミットを設けるというのも上手くて、「またループすれば何とかなる」と簡単には思わせないのが緊張感が継続されたポイントだった。

 

影に関する情報が集まってきてからはある程度恐怖感が落ち着きはしたものの、要所で挟んでくる意味深な台詞には想像力を掻き立てられまくりでワクワクが尽きることが無かった。情報が波のように押し寄せてくるから視聴するのに結構体力使うんだけど、パズルのピースがハマっていく感覚が心地よい。息が止まるぐらい集中して見てしまってて、毎回EDで「ふぅー…」と息を吐きだしてたぐらい。

全体的にテンポ良く進んでたのも濃厚に感じた要因の一つだろうか。影やタイムリープといった謎多き事象に関し、慎平が冷静かつ理解が早くて気持ち良く見れたかなと。

 

慎平は冷静ながらも感情を爆発させるところもあり、魅力的な主人公だったと思う。俯瞰するという癖は冷静だからではなく、両親を早くに失い感情を押し殺す為の手段として身に付けた悲しい行動なんだろうな…。

メインヒロインである潮も良いキャラしてて、絶望に陥りがちな本作において前向きで明るい彼女の存在は太陽のようで惹かれた。笑いを引き起こしてくれるのも良き。

 

2クールで完結まで描いてくれるということで何も心配していません。

このまま突っ切ってくれることを期待。

 

 

2. かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-(3期)

 

説明不要の大人気ラブコメ第3弾。

ここまで来ると安定感の塊で、何も心配することなく楽しませてもらっていた。突如無駄に力が入ったラップ回を始めて味変を忘れないところまで隙がない。

改めて藤原書記を中心に愉快なキャラが山盛りでネタが尽きないよなぁと。原作は未読だから間違ってるかもだけど、遊び心満載の絵コンテや緩急激しい声優陣(これはほぼかぐや様だがw)のお陰でギャグが更に強化されているのではなかろうか。

 

またラブコメのラブについては各人の想いが加速する文化祭編でギアが1段階上がった印象で、会長×かぐやペアは勿論のこと、石上×つばめペアの恋の行方も気になりまくりでドキドキしながら見てた。

何より最終話、遂に成就した白銀とかぐや様の恋模様が素敵過ぎて。何故自分から告白出来ないのか、何故"告らせたい"のか…原点に戻る二人のモノローグは自然と感情移入して見ることが出来たし、かぐや様が抱える不安を打ち消す程に吹き荒れるハートの嵐があまりにもロマンティックで胸がいっぱいになった。そしてそんな白銀の想いの奔流にキスで応えるかぐや様…ここまで来ても告白そのものはしていないにも関わらず、二人の溢れんばかりの想いはこれ以上ないくらい伝わって来て幸福感で満たされた。

初代EDに乗せて思い出の回想シーン見せてくるのも反則級にエモーショナルで、クライマックスに相応しい神回だったと思う。

 

これで完結でも全然良かった気もするけど、続編製作が決まったそうで。

個人的には石上×ミコのペアを推してるので、4期ではそんな展開になってくれないかなと期待していたりする。

 

 

3. BIRDIE WING -Golf Girls' Story-

 

アングラな賭けゴルフで生計を立てる天才ゴルファー・イヴと、サラブレッドなエリートゴルファー・葵の二人が運命的な出会いを果たすところから始まるゴルフガールズストーリー。

 

この作品の魅力はまず、型破りなイヴの荒々しいゴルフ。

自らのショットを虹色の弾丸と称して"直撃のブルーバレット"などの技名を叫びながら放つのがそれだけで燃える。何か特別なショットというわけではないんだけど、そのバカバカしさ加減が撃つ瞬間のBGMも相まって自分の中の少年心をくすぐってくるのだ。

手堅いプレイはせずにとにかくホールへ近付けることだけを目指すというプレイスタイルも見てて気持ち良いし、皆が次々とイブの弾丸で撃ち抜かれていく様は爽快だった。

 

もう1つの魅力は全く異なる世界に生きるイヴと葵の関係性。

二人は出会ったその日から互いのゴルフに惹かれ、隣にいなくても胸の内には常に相手の姿を思い浮かべて"お前(貴方)じゃなければ物足りない"と求め続ける。ペアを組んで共に戦うことになってからも目線の先にいるのはお互いの姿で、唯一無二の好敵手というのに相応しい関係が熱くて好きだった。

かと思えば「百合の花が咲いたっすぅ~!」とおふざけを入れてくるのもこの作品の魅力で、ロケランぶっ放したり、突如義手がぶっ飛んだり、いい意味でおバカなところが笑えて面白かった。

そしてそんなギャグで油断してると、リリィ達との別れ・イヴのようになれなかったローズ・才能に届かず涙を流す部長など、グッとくるエピソードに涙腺を刺激されることもあったりで本当に色々な側面で楽しませてくれる作品だったなと。ナフレス編→学園編で雰囲気はガラリと変わったけど勢いは全く衰えておらず、終始高水準なエンタメだったと思う。

 

23年1月から2クール目が引き続き放送されるということで非常に楽しみ。

来年もバーディバーディ!(このフレーズの書きたくなる感は異常)

 

 

4. アオアシ

 

弱小サッカー部のエース・青井葦人がユースチームの監督・福田達也からスカウトされるところから物語が始まる、THE・スポ根なサッカーアニメ。

 

この作品の魅力は主人公・葦人の成長にあると思う。

井の中の蛙であった葦人がユースの世界に飛び込めば当然壁にぶち当たるわけだけれど、葦人"の名の通り考えて、考えて、考え抜いてその壁を乗り越えていく姿がたまらなく熱い。絶望的な状況でも決して諦めずに立ち向かう闘志は見てて血が滾るし、一つずつ新しいことを学んで視野が広がっていくのが気持ちいい。更には全選手の動きを把握する葦人の能力が良いスパイスになっていて、まだまだ未熟な葦人は苦しい場面が続くことも多いんだけど、だからこそここ一番での覚醒シーンに興奮が止まらない。

 

また葦人だけでなく仲間達も良い奴らばかりで(阿久津除く)、同じ逆境を突破した大友・セレクション組の友情は勿論のこと、最初は溝があった黒田・朝利の昇格組も勝ちたいという思いは一緒で、その歯車が噛み合った瞬間は最高に熱かった。黒田のサムズアップも朝利のハイタッチも、アイコンタクトだけで分かり合えるようになったからこそ、言葉はいらないと無言の賞賛を贈るのが激熱。

 

あとは葦人を献身的に支えてくれるメインヒロイン・花も非常に魅力的だった。男だらけな本作の紅一点で、出て来る度にテンション上がってしまう。あんな可愛い子がファンになって尽くしてくれる葦人が羨ましい。葦人母とかもそうなんだけど、周囲の人達の温かさが染みまくりで涙が出ることもしばしば…。

他には地味に選手達を指導するコーチ陣も盛り上げに一役買ってくれていて、葦人を成長させるにはどうしたら良いかと思い悩む伊達コーチの描写とか好き。指導者側にも葛藤があることでドラマが重なりより大きいカタルシスが生まれていると思う。

 

そして2クール目ではまさかの展開が始まり、更に面白さが加速しそうで超楽しみ!引き続き追いかけます。

 

 

5. 阿波連さんははかれない

 

人との距離が"はかれない"阿波連さんと、想像力が豊か過ぎるライドウくんが織り成すラブコメディ。

 

本作の魅力は絶妙なテンションで繰り出されるシュールギャグ。

初期は距離がはかれない阿波連さんの少し変わった行動にライドウくんがツッコむというスタイルなんだけど、淡々としたライドウくんの「○○じゃね?」のツッコミがどんどん癖になってくるんだよね。一拍置いたテンポがまた味を出してて、自分が心の中で思い浮かべたツッコミをなぞってくれるのが楽しかった。

また常識人ポジかと思われたライドウくんが実はかなりネジ飛んでるのも面白くて、ぶっ飛んだ想像力でライドウワールドが広がっていくのにはかなり笑わせてもらった。ドヤ顔で解説し始めた瞬間から失敗フラグ立ってるのもツボだったし、表情一つ変えずにやってるのがこれまたシュールで笑いを誘う。

あはれ語録が尽きない桃原先生など脇を固めるキャラも変人祭りでなかなかカオスな空間だった。だいぶおかしなところに出現する大城さんに誰もツッコまなかったり、細かいところでもシュールさに溢れてて自分好みだった。

 

そしてそんなシュールさを持っていながら、後半はラブコメのラブの部分をしっかりと描き切ってくれたのもポイント高い。話が進むに連れて恋する乙女の顔を見せる阿波連さんにはニヤニヤさせられたし、キャンプの告白騒動で結果を敢えて見せず最後に明かすのはドキドキさせられて上手い構成だったなと。また二人の恋愛模様だけではなく、それを見守り寂しさと喜びが入り混じった涙を流す大城さんにはグッときた。

 

何にせよ最後にバッチリ決めて終わってくれたので非常に満足。

自信を持って良作と言える作品だったと思う。

 

 

6. SPY×FAMILY

 

父はスパイ、母は殺し屋、娘は人の心を読む超能力者という一風変わった疑似家族を中心に描かれるホームコメディ。

 

一番の魅力は自由奔放に動き回る超能力娘・アーニャの存在。

舌足らずで独特な喋り方がまず面白くて癖になるし、心を読める(けど周りには言えない)ことで生まれる笑いがツボだった。

またアーニャ含め隠し事をそれぞれ秘めている疑似家族という設定も相まって、時折見せるアーニャの真っ直ぐな子供らしさがより際立つのも良かったかなと。

とにかく魅力的なキャラだったので、メイン回は満足度高めだった。魅力を120%引き出すCV:種崎さんの仕事ぶりも申し分なし。

 

あと基本はコメディなんだけど、疑似家族ものとしての温かさを見せてくれるのも好みだった。特に任務を通じて子育てや家族の触れ合いを経験していくロイドの姿は正に父親そのもので見所。次の瞬間には崩れ去ってしまうかもしれない危うい疑似家族、言うなれば偽物の関係な三人だけど、その中で育まれる絆は確かに本物なのが素敵。

 

キャラで言うとダミアンも好きだった。もう完全に堕ちてるチョロさも然ることながら、アーニャのステラの功績は素直に認める漢気を見せてくれたりするのが好印象。地味に取り巻き二人もダミアン本人のことを見て評価してるのが良いよね。

 

気になった点としてはロイドとアーニャに比べるとヨルさんのキャラが弱めなところだろうか。殺し屋設定がほぼ怪力ぐらいの要素にしかなってないのがやや物足りない。ただここはあまり掘り下げてもバイオレンスな感じになってテイスト変わっちゃうから今ぐらいの方が正解なのかも。

もう一点、2クール目も決まってるが故なのか若干引き延ばしたように感じる回(5話のご褒美回、10話のドッジ回)が見てて引っ掛かった。ある程度人気が予想されるから詰める必要が無いってことなんだろうけど。

 

最後にチラ見せした犬は今後レギュラーメンバーになるのだろうか?分割2クール目も引き続き楽しみにしています。

 

 

7. ヒーラーガール

 

歌で病気やケガを治す第3の医学・音声医学、これを担う一人前のヒーラーを目指して日々励む見習いヒーラー3人組の物語。

 

本作の魅力は音声医学が存在するという独特な世界観。

歌で癒して治す斬新な設定はそれだけで魅力的だったし、通常医療と共存していたりで世界観が意外と作り込まれていたのが好印象。ミュージカルが随所に組み込まれているのも楽しく、視聴当初は挑戦的な作風に期待を高めていた。

それ故に少し惜しいと感じたのは、この作品じゃなくても出来るようなエピソードが散見されたこと。例えば葵さん回とか単話で見たら悪くないんだけど、ヒーラーガールらしさは怜美のミュージカルぐらいなもので話の本筋としては弱く感じてしまった。文化祭とかも楽しさはあったんだけどモヤモヤを抱えながら見てたのも本音。まぁ自分の求めてるものと作品の見せたいものが一致していなかっただけだとは思う。

 

一方、本作のもう一つの魅力として活き活きとしたアニメーション&テンポの良い会話があって、こちらは終始衰えることが無かったのが作品を支えていたかなと。かな・怜美・響+ソニアの小気味よい掛け合いは心地よく、何やってても大体楽しめちゃうのは明確に強みだった。

 

あとテーマにもなってる歌は本当に医療効果があると錯覚するぐらいパワーを感じたのは勿論のこと、歌ってる時のイメージ映像がそれを強く後押ししていて、どんなことが起こっているのか映像面からも伝わってくるのが新鮮で面白かった。

 

色々やれそうなポテンシャルからするともう一伸び欲しかったところだけど、十分に楽しめたと思う。こういうオリアニが出てくれると嬉しいね。

 

 

8. パリピ孔明

 

渋谷に転生した諸葛孔明が駆け出しのシンガーソングライター・月見英子と出会い、軍師として支え駆け上がっていく…という話。

 

この作品の魅力は何と言っても英子の歌。

孔明が軍師として策を巡らせ裏をかく気持ち良さは勿論あるんだけど、それ以上に最後の最後は英子の歌自体の魅力に帰結する構成が良かった。孔明の策はあくまで歌を聴いてもらうキッカケで、歌声を聴いた瞬間に観客達は魅了される。小賢しい策との対比が良く効いていて、皆が騙されて良かったと思える、理屈じゃない歌の力強さを感じる作品だったかなと。

声優と歌唱を分けていたのもナイスで、”空気が変わった”ことを強調するのに一役買っていた。もちろん単純な歌唱力としても素晴らしく、作中の反応に納得出来るクオリティだったのが好印象。

 

気になったのは中盤スローペースというか、英子+孔明のサクセス物語がナリを潜めてややパワーダウンしたこと。というのもKABEくんの扱いが尺を取った割にイマイチというか、英子との絡みが薄くてカタルシスに欠けた印象。旧友・ささっちょの応援ラップとかは結構好きなシーンなんだけどね。上手く韻を踏めてはない、でもだからこそストレートな気持ちが乗ったラップにはグッときた。

逆に七海の方は展開自体に目新しさこそないものの、最終話に向けて順当に盛り上げていってくれたので満足。何としてでもAZALEAを人気にさせてやるという唐澤Pの熱が本物なのが好きだった。

全体としてはそこまで入れ込んで見ていたわけではないんだけど、締め方が綺麗だったので視聴後の感覚としては悪くなかった。もしまた続きをやるなら見たい。

 

 

9. ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

 

メンバー紹介の側面も強かった1期を経て何を見せてくれるのかと楽しみにしていたんだけど、個人的には不満が残るシーズンだった。

※以下批評成分多めの為、読みたくない人は飛ばすの推奨。

 

2期の構成は大きく3つあって、まずはユニット結成について。虹の特徴であるソロアイドルを崩す選択という時点で懐疑的でイマイチ入り込めず。普通のアイドルアニメなら何も疑問には思わないが、かつての経験から個を選んだ虹がユニットを結成するのはもっと重たいことなんじゃないかと。個と個のぶつかり合いというスタンスのDiverDivaは辛うじてまだ分かるが、他2つはもう結論ありきで組んでない?って感じだった。

 

もう1つは新メンバー、嵐珠・栞子・ミアの加入について。好きな気持ちがあれば誰でもウェルカムな同好会という場所が、一歩踏み出せない彼女達を受け入れること自体は違和感無かった。各楽曲が個性に富んでたのもグッド。

引っ掛かったのは嵐珠の描写で、ソロアイドルとしてやっていくと宣言するのに対して2話の「本当のことを言ってないんじゃないか」ってエスパーかよと。加入直前で嵐珠本人から明かされてようやく本当の気持ちが分かるレベルなのに、周囲が気持ちを決め付けて動いてるように感じたというか。そもそも同好会はやりたいことがそれぞれ違っていても良いというスタンスのはずが、引き留めて仲間に入れようとするのは腑に落ちなかった。嵐珠が最初からもうちょっと"無理して拒絶してる感"を出してくれていれば良かったんだけど、嵐珠のソロステージが圧倒的なパフォーマンスとして描かれ続けたのも違和感に拍車をかけてて、嵐珠の孤高のソロアイドルとしての在り方が否定されるようなものに感じられなかった。

 

他にも侑の即日作曲とか最終話でいきなりスポットライト当てられて語り出したりとかもそうなんだけど、2期は「そうはならんやろ」と言いたくなる勢い重視で強引な展開が少し目立っていた印象。ラブライブシリーズとして見れば全く問題ないが、虹は毛色が違って丁寧なイメージだったので、それが崩れていく感覚があって残念。

 

ただ構成要素3点目、トキメキを与えられる側から与える側へと変わっていく侑の物語に関しては良かったと思う。元々ファン(=視聴者)の分身でもある侑(you)がアイドル達に貰ったトキメキを胸に走り、「次はあなたの番」で締めるのは視聴者へのメッセージとして分かりやすかったかなと(侑を通じて既に描かれていたので最後明言しなくても良かったぐらい)。

 

にしても2期は扱うメンバーが増えた故か個々の掘り下げが減って全体的に薄味になっていたような気がする。個人よりも同好会という団体としての在り方が主で、深くは切り込まず表面をサラりと撫でてくるみたいな。歩夢や璃奈の成長など要所では熱くなるシーンもあったものの、心を大きく揺さぶられるシーンが少なかった。

 

他の人の感想とか見てると声優ライブ再現等のコアなファンが喜ぶ仕掛けが色々されてたり、アプリ版では扱い酷いキャラがまともになってて嬉しいとかあったんだけど、逆にアニメ視聴のみの自分としては温度差を感じてしまった。アニメとして違和感ある作りではないのでそれ単体では置いてけぼりにはならないものの、コアなファンを大切にしてファンの為に作られてるアニメという印象だった(別に悪くはないが)。

 

1期は結構好きで期待してた分の反動で長くなってしまったけど、感じたことは以上です。好きな人ごめんなさい。

 

 

10. ダイの大冒険7k

 

7クール目のお気に入りは第77話のノヴァ回。

勝てないと分かっていても皆の心に勇気を与える為に命を賭して闘う、紛れもなく勇者といっていいノヴァの勇姿には涙を流さずにはいられなかった…いつの間にこんなカッコいい漢になっちまったんだ。

 

ただ他の回で正直特筆するようなものはなかったかな。

vsバーンが目の前に控えてながら引き延ばされてる感があってどうしても身が入りにくい。やられたはずのキャラが実は生きてたシリーズも多用されると驚きが少なくなっていくので、過去キャラに頼らず今ここにいる主人公達の生き様で魅せて欲しいところ。

しかし原作既読だけど展開全然覚えてないんだよな…決着までまだまだ長かったかな?

 

 

11. 盾の勇者の成り上がり(2期)

 

霊亀討伐編・異世界編が軸な2期だが、どちらも(特に霊亀編)盛り上がりに欠けた印象。

要因としてはまず敵の魅力が不足していたんじゃないかなと。

霊亀は物言わぬ亀が相手では戦闘シーン自体がイマイチ熱くなれず、しかもそれがダラダラと長く続いて間延びしていた気がする。またキョウに関してはCV:木村良平の煽り演技がハマってたのは良かったものの、敵としては小者臭が凄まじくてこちらも微妙。

 

あとオストとの別離をクライマックスかのように描かれていたけど、個人的にはそこまで思い入れのあるキャラになっていなかったので、作中の反応と温度差を感じてしまっていた。あたかも今までずっと一緒に旅してきたメンバーぐらいの扱いになってたけどそんなに?って感じだった。

 

更に言うならそもそも1期で盾の勇者の不遇っぷりやらその中でもギラついて逞しく生き抜く尚文が好きだった自分としては、2期で周囲からの信頼がMAXになって成り上がり要素が消滅していたのがパワーダウンを感じた要因かも。

 

一応良かった点も挙げておくなら、ロリタリアが復活したことかな!最終話でも再登場したし、需要を分かっていらっしゃる。…とまぁ冗談はさておき、二人を結ぶ奴隷紋が消えても絆は切れない再会シーンとかはグッときたし(再会時の尚文の感極まった表情が良い)、リーシアの成長なんかは見所だったかなと。

 

ただ全体としてはパッとしないシーズンであったことは否めず、3期がずっと前から決まってるけど正直見るの迷うレベル。頑張って欲しいところだが…

 

 

12. シャドウバースF(2期)

 

シャドバはリリース初期から今もなおプレイしている人間なので、見ないわけにはいかないよねと。

懐かしのカードが活躍してるだけである程度楽しめるのが本作の強み。山上に賭ける勝ちに行くプレイからのカースドソルジャーで締めとかおじさん大歓喜。他にも既存カードを武装させて新規フォロワーにしてみたり、潜伏盤面ロックから逆転とか渋いプレイングで魅せてくれたりと戦闘が工夫されてるのが好印象。

主人公のライトは1期のヒイロに天然さを加えた感じでちょっとズレてるところが面白い。後は可愛いキャラが出てくれれば満足なので、ツバサ先輩の今後のデレっぷりに期待してる。

 

 

【総評】 

以上、計12作品となりました。

個人的段階別評価はこんな感じ(気持ち左右差あり)。

 


S(歴代上位) :該当無し
A+(クール最上位):サマレン かぐや様 バディゴル アオアシ 阿波連さん SPY ヒーラーガール
A(クール上位) :パリピ孔明 虹ヶ咲
B+(中の上) :該当無し
B(中) :盾勇者 シャドバ

 

 

圧倒的に飛び抜けた作品こそ無かったものの、見てるのはほぼA+で質の高いクールだったかなと(振り返るとちょっと採点甘い気もするが)。バディゴルやヒーラーガールといったオリアニ陣も頑張ってくれてたのが嬉しい。

見れてない作品で言うとフォロワーさんの評価が軒並み高かったダンスールは内容的にも好みそうで気になってる。どこかで時間作って見たいところ。

 

また評価の元となる各話点数表はこちら。

 



 

BEST回はかぐや様の最終話。感想で書いたので詳細は割愛するけど、見終わった後の充足感が半端なかった。

アオアシ5話もボロボロに泣いたからどっちか迷ったものの、作品のクライマックスでもある点を踏まえてこちらを選出。

 


感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

夏アニメは例の如くまだ見れてませんが、リコリコがとんでもなく人気なのだけはとりあえず分かってる。逆張りオタクになりそうなレベルで流行ってるけど、多分どうせ好きになるから楽しみにしてます。

 


それではまたの機会に。

 

2022年冬アニメ 総括感想

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どうも、明太子です。

気付いたら1ヶ月近く呟いてなかったけど生きてます。…辛うじて。

4月に上司の異動があって職場環境が若干ハードに変わったんですが、まだそれに慣れずやや苦戦しております、頑張ります。

 

閑話休題

 

遅まきながら今期も全て見終わったので感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです。
更に気軽にコメントとかもらえると跳ねて喜びます。

 

それでは早速振り返っていきましょう。

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

 

【目次】

1.明日ちゃんのセーラー服

2.進撃の巨人 The Final Season(2クール目)

3.平家物語

4.ハコヅメ

5.ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(6部)

6.ダイの大冒険(6クール目)

7.時光代理人

8.からかい上手の高木さん(3期)

9.その着せ替え人形は恋をする

10.王様ランキング(2クール目)

11.鬼滅の刃 遊郭編

12.スローループ

総評

 

 

 

1. 明日ちゃんのセーラー服

 

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友達を沢山作る為、カッコよくなる為、学校で唯一セーラー服を身に纏う少女・明日小路の物語。今期のNo.1はこの作品となりました!

 

本作の魅力はまず眩しい程の青春の煌めきを描いていること。

明るく元気一杯な主人公・小路が同級生と仲を深めていくんだけど、持ち前の勢いで皆を引っ張ってくれるのが見てて気持ち良い。美麗なアニメーションも相まって、キラキラに輝く小路は本当に眩しかった。

セーラー服・また明日という言葉・友達と遊ぶ休日等々、小路にとっての瑞々しい初めてが物語に詰まっており、その高揚感を見事に描写してくれるお陰でこちらも想いを共有できたのが良かったかなと。

また個性豊かな級友との触れ合いは単純にそれだけでも楽しいし、自分に自信が持てなかった少女達が小路と関わり合うことで前向きになっていく姿は胸をうつものがあった。蛇森さん回は特にお気に入り。

 

この作品何が凄いって、どのキャラも魅力的で好きになっちゃうんだよね。

2話見た時はこんなにたくさんのクラスメイト覚えられないと思っていたのに、個々のEPを中心にしっかりと掘り下げてくれるから気付いたら全員好きになってた。

皆が集まり出すラスト4話ぐらいはもう何やっても面白い状態になってた感じ。

ちなみにお気に入りは兎原さん。マジでいい子過ぎて涙出る。

 

また一番の本筋である小路の物語としてもこれ以上ないくらい綺麗に締めてくれたのではないだろうか。

一度は弱気になったけれど、これはチャンスだと覚悟を決めてセーラー服を着たあの日から"胸張って笑顔"を貫いてきた小路。そんな小路に惹かれ、友達となった皆がかつて孤独だった体育館で集まる光景には涙が零れてしまった。あの回は小路の成長を喜ぶ先生の涙がまた涙腺にきちゃうんだよな…。

 

最終回も体育祭で一生懸命に頑張る皆の姿を見てると、素敵過ぎる青春の煌めきに何故だか涙が出そうになってしまって完全にはじまりのセツナ状態だった。

小路のダンス、江利花の演奏、体育祭の思い出、皆の応援…全てが重なり合うことで一層エモーショナルな仕上がりになっており、ボルテージの上がり方が半端なかった。

1話との対比が効いた着地や教室のシーンも美しく、何も言うことが無いぐらい満足。

最終話見終わったあと思わず拍手をしてしまったんだけど、それぐらい完璧だった。

 

聞くところによると全体通して結構アニメオリジナルの要素も多かったそうで。蛇森さん回が完全オリジナルとか嘘でしょ?って感じ。

アニメ制作陣の皆の個性を大事にする、スポットライトを当てたいという意志が強く感じられたし、かつそれが作品にマッチしていたと思う。

 

単EPが無かったクラスメイトへ更に焦点を当てるような2期を見たい気持ち半分、最高の終わり方をしてくれたから続編を求めるのは野暮という気持ち半分で複雑な心境なんだけど、とにもかくにも素晴らしい仕上がりを見せてくれた制作陣に最大級の感謝を。

 

 

 

2. 進撃の巨人 The Final Season(2クール目)

 

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説明不要の大人気長編シリーズ。

Finalになってから顕著になった、多種多様な勢力の思惑が交差する魅力は2クール目でも健在。決して交わらない個々の正義があって、争いあう人々が辛いのなんの…かつての仲間を殺さなければいけないコニーの悲痛な叫びとか胸が張り裂けそうだった。

ただそれぞれに幸せを願っているだけのはずなのに、どうしてこうなってしまうのかと思わずにはいられない。最終話の、言葉が通じない住民とでも美味い飯と酒だけで仲良く騒ぐシーンとか見てるとなんか泣きそうになっちゃうんだよな…何故他の人達ともこう出来ないのかと。

 

またもちろん主人公・エレンの動向も存分に楽しませてもらった。

"全てを駆逐する"と巨人を引き連れて進撃を続けるエレン。これまで共に戦ってきた仲間ですら変わってしまった、止めなければと思う程の凶行。だがエレンは何も変わっておらず、ただひたすらに仲間の幸せを願っていた。一瞬でも疑った自分をぶん殴りたくなるぐらい純粋過ぎて、そしてその願いが純粋であるからこそどうしたらいいんだと更に絶望感が押し寄せてくるのがたまらない。

無数の巨人が押し寄せる地鳴らしは絵面的にも迫力満点で大興奮!BGMがAttack on Titanなのも激熱だよね。

 

いやホントにこの先どうなるんだろう?原作未読だから全く予想つかずでワクワクが止まらない。Final Seasonと言いつつ決着は持ち越しになってしまったけど、最高のクオリティで届けてくれるだろうからいくらでも待つ。

 

 

 

3. 平家物語

 

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軍記・平家物語を原作とするアニメで、栄華を極めた平家の衰退が情趣豊かに描かれる。本作の魅力は滅びゆく者達の切なさと、それによってより強く光り輝いて見える人々の懸命さにあると思う。

 

主人公・びわは未来が視える目を持っており、平家が滅びることを先に知っている状態から物語は始まる。平家の人々と仲を深めていくびわだが、滅亡の未来を止めることは出来ず苦悩する。このびわという存在が本作の特徴で、"結末を知っていてもただ見守ることしか出来ない"という立場が我々視聴者と重なっており共感出来たのが素晴らしかった。

序盤のびわは絶望の未来を見ようとしないのだが、同じく滅びを予感している徳子や資盛達は目を背けずに力強く生きる。こういった対照的な描きが印象的で、「泥の中でも咲く花になりとうございます」と宣言する姿には心が震えた。

 

そして時代に翻弄され続け、懸命に抗いながら逃げ着いた先で自ら命を絶った維盛もまたこの時代を確かに生きた人間で、本作はこれを否定しない。「そなたのことも語ろうぞ」とびわは告げ、「…ならば、生きた甲斐もあるやもしれぬ」と維盛は返す。結末が変わった訳じゃないのにこんなにも救われた気持ちになるのは、びわという語り継ぐ存在がいるからこそ。

800年の時を経て語り継がれ『平家物語』という形で今もなお私達の中で維盛達は生きている、これこそがあらゆる人の生に意味はあるというメッセージに他ならないように自分は感じた。これ程までに壮大な救済の物語は中々お目にかかれない。

 

登場人物が名前も顔も似ててある程度馴染むまでややとっつきにくい印象はあったものの、滅びゆく平家の切なさ(≒人の感情)に焦点を当てた作風が好みだったので、日本史サッパリな自分でものめり込んで見ることが出来た。文句無し名作。

 

 

 

4. ハコヅメ

 

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辞職寸前の新人警察官・川合と元敏腕刑事・藤部長を中心に繰り広げられるお仕事コメディ。

本作の魅力は警察官という固い職業イメージとのギャップを上手く活かしているところで、業務の裏側にある警察官の日常あるある(?)と"警察官だって人間なんだよ"と言わんばかりの人間味溢れた言動の数々に思わず笑ってしまう。

特に主人公・川合の感情ダダ洩れでリアルな反応・独特なワードセンスには随分と笑わせてもらった。一層魅力的に感じたのは、冷めた反応や怨嗟の叫びを見事に演じ分けたCV:若山詩音の功績が大きかったと思う。

 

そして人間らしいところを包み隠さず見せてくれるからこそ、ここぞというところで見せるカッコいい理想の警察官像が痺れるぐらい刺さる。虚偽通報にも本気で対応して命を救う藤部長、無力さに苛まれながらも少しでも犠牲者を減らすのが俺達の仕事だと川合を励ます宮原部長、川合を颯爽と追い越して犯人確保へ向かう"背中で語る"源部長…油断すると涙が出そうになるぐらい皆カッコいい。

また自殺・交通事故といった重たい事件にも真摯に向き合っており、コメディを軸にしていながらも根底には町や人を守る警察官へのリスペクトがあったのが良かった。…まぁこの作品見て警察官になろうとは思わないけどね!ストレスと過労で絶対倒れる。

 

最後まで緩急のバランスを巧みに使い分け、安定して楽しませてくれた良作でした。

 

 

 

5. ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(6部)

 

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このシリーズに関してはもはや説明不要でしょう。

センス抜群な台詞回しや互いに一歩も譲らない駆け引き満載のスタンドバトルに血沸き肉躍る。声優陣も力強い熱演で盛り上げてくれてて、主人公・徐倫役のファイルーズあい氏は特に素晴らしかった。

BGMもいい仕事してて、得体の知れない敵や攻撃に対する不安・緊張感がより一層強まっていたと思う。そして反対に形勢逆転するシーンでは最高にアガる勝利BGMを添えてくれる…当たり前と言われればそうだけど、こういう丁寧な作りをしてくれるアニメは信用できる。

 

一応原作既読だけど流石にあんまり覚えてないから気持ち的には初見に近かったり。改めて見るとジョースターの血を確かに受け継いだ徐倫が魅力的で痺れる程カッコいい。

他部と比較すると仲間のキャラがやや弱く感じるけど、その辺はこれからだったかな?

 

続きは約半年後ということですが。引き続き追いかけていきたいと思います。

 

 

 

6. ダイの大冒険(6クール目)

 

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毎度のことで書くこと限られるので簡潔に。

6クール目で印象深いのは言わずもがな、vsハドラー戦。

誇り高き最高のライバルといっていい生き様に血が滾りまくり。そんなハドラーに忠誠を誓う親衛騎団の戦いっぷりも熱いし、ハドラーとの決死の闘いに応じるダイも激熱。

そして何より最期の散り際が泣かせるんだよな。「この素晴らしい男だけは生かしてくれ…!」と涙を流して神に祈る作中屈指の名シーンには思わず涙。ポップに次いで最初と最後で印象が全く異なるハドラーだけど、人気出るのも納得しかない。

 

あと原作既読だけどvsバーン様がどれくらいボリュームあったかはいまいち覚えてないんだよな。盛り上がり的にはvsハドラー戦が最高潮だったような気もするけど(これを超えるのは難しいが)、アニメはアニメなので引き続き楽しみ。

 

 

 

7. 時光代理人

 

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特殊な能力を持つトキ&ヒカルが写真の中(過去)に入って様々な依頼を解決していく…というストーリーで大枠としては所謂タイムリープもの。過去を変えることが出来ない辛さや変えてしまうことへの恐怖等、ジャンルのツボを手堅くおさえてくれていた印象。

 

本作の魅力は"写真に入って撮影者の意識にリンクする"という設定で、トキが他者の人生を追体験することでより一層ドラマチックな作りになっていた。未来を知らされずにヒカルの指示で動き、正義感が強く感情移入してしまうトキという視聴者と重なる存在がいてくれたお陰で、こちらも依頼者の人生に没入することが出来たように思う。

 

またもう一つ、毎話引きが良くて先が気になりまくりだった。相当意識して作られてたと思うのでこれには感心。過去改変危機や事件の転機など、EDのイントロも相まって毎回ゾクゾクさせられっぱなしでタイムサスペンスの名に恥じぬ吸引力だった。

 

全体ストーリーとしてもなかなか秀逸で、"過去を問うな、未来を聞くな"という写真に入る際のルールが、未来への希望の言葉に変わっていくのが素晴らしかった。

特に最終話、これまで様々な人の過去を経験したトキの"誰しも過去に変えたい悔いはあるけれど、変えることは出来ない。だが懸命に生きることで未来を変えることは出来る"という旨の言葉には説得力があって深く突き刺さった。挿入歌と共に各話の回想を流すのもバッチリ決まってて感動的。まぁウルウルきてたら最後に全部ひっくり返されて目玉飛び出たんですけど…後味悪過ぎてビビる。

幸いにも中国では2期が決まっているようなので、日本でもやってくれることに期待。

 

にしても中国で大人気の作品が日本に上陸…ということでしたが、日本のアニメと遜色ないクオリティの高さにビックリ。いつまでも日本だけの文化じゃないのかも。

 

 

 

8. からかい上手の高木さん 3期

 

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余裕を持ってからかう高木さんとぐぬぬ顔を見せる西片は安心安定の関係ではあるものの、3期ともなると流石にマンネリ感が出てしまうかも…と心配していたのだが杞憂だった。仲の良い二人で終わらず、その先に一歩踏み込もうとする二人を描いてくれた。

 

特に高木さんの描写がお気に入りで、嫉妬して意地悪をしてしまうという年頃の女の子らしい姿には身悶えしてしまった。いつも余裕たっぷりだった高木さんの中で恋心が大きくなり、自分を上手く制御しきれなくなってるそのギャップがたまらない。

からかいばかりしてるが故に素直に伝わらない気持ちについても、西片の反応を楽しみつつ気付いてもらえないことにもどかしさを覚えてたりするのかななんて思うとからかいシーンのニヤニヤ度が倍増して顔面グチャグチャになってた。

LINEメッセージを書いては消しを繰り返すシーン然りで、からかいだけでなくその裏側を見せてくれることで想像が何倍にも広がっていくのが本作の魅力だと思う。

 

また3期では西片も恋心を遂に自覚するという側面があり、悶々とする姿が可愛くてここでもニヤニヤ。決めるところでバッチリ決めてくれたのもポイント高い。文化祭での「(二人の)愛の奇跡」という咄嗟のアドリブ台詞だったり、「いつも手が冷たそうだったから」とプレゼントする手袋だったり、ずっと一緒にいたからこその行動にはグッときた。

 

そして最終回でようやく高木さんのからかいに隠された本当の気持ちに気付く…胸熱だよね。OP「まっすぐ」のサビ歌詞"私なりのカタチで想いを伝えてきた"とシンクロしてるのも素晴らしい。ストレートな告白ではなかったけど、息を切らしてまで追いかけて「会いたかった」だなんてもう実質告白だよ最高かよ。

 

という感じで存分に楽しませてもらった。

全体を通して積み重ねと変化、その両方の魅力が詰まっていたので3期が一番好き。

 

 

 

9. その着せ替え人形は恋をする

 

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今期を賑わせたCloverWorksアワーの一つで、雛人形の顔を作る頭師×コスプレ大好きギャルという異色の組み合わせで贈るラブコメ

 

本作の魅力は"好き"が溢れていること。

メインヒロイン・海夢が特にそうなんだけど、コスプレが大好き!コスプレ最高!と突き進んでいくのが見てて気持ちいい。「好きなことして楽しんでる人めっちゃ好き。なんかキラキラしてるじゃん?」という台詞があった通り、海夢自身がそれを体現していて、ことあるごとにテンション上がりまくりな海夢を見てるとこっちまで楽しくなってくるのが良い。

また本作の特徴としてシリアス展開がほぼ皆無。コスプレ仲間となる乾姉妹とも好きの輪が広がっていき、素敵な幸せ空間が形成される。とにかくストレスフリーな作風で、こういうのもありなんだなと。個人的には少しドロっとしてる方が好みなんだけど、ここまで突き抜けられると気持ち良さの方が勝つ感じ。

 

ブコメとしても見所ありで、五条くんの"綺麗"という特別な言葉に顔を真っ赤にする姿や、意識しだしてからは五条くんに対しても好き…いや"しゅき"が溢れてて存分にニヤニヤさせてもらった。好き過ぎて「だいすち…!」とか語彙力消滅してるの笑う。

ギャグも割と自分のツボを突いてくれることが多くて楽しく見れた。

 

少し引っ掛かった点としては五条くんと海夢の関係性で、五条くんが海夢に対してちょっと都合が良すぎる存在のように感じてしまった。というのもコスプレ衣装というのは結構な労力をかけて作るものだと思うんだけど、当たり前のように次から次へと作っていくのは違和感があった。一緒にいて楽しいし協力してあげたい気持ちが湧くのはわかるんだけど、五条くんは雛人形の頭師を目指しているはず。

雛人形以外のことをするのも良い経験というのは作中でも言われていてそれ自体は納得出来るが、肝心の雛人形を作るシーンがほとんど無かったから五条くんそれでいいのか?というモヤモヤがあった。雛人形の頭師というせっかくの珍しい設定が特に後半は活かされてなかったような気がしてそこが個人的にはマイナス。

 

とは言え先述の通り終始楽しく、心地良く見れたのは評価したいポイント。

人気的にも2期やってくれると思うのでその時は当然追いかけます。

 

 

 

10. 王様ランキング(2クール目)

 

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1クール目は文句無しの出来だったんですが、残念ながら2クール目は色々とパワーダウンしてしまったかなと。

 

まず戦闘シーン。作画自体はよく動いていたものの、やられてもヒーリングで全部治ってしまう展開が続いてしまったせいで緊張感が無くなり間延びしているように感じた。

またvsオーケンも不死身という要素を何度も見せてくるからテンポが悪くなってしまっていたように思う。過去を知ってからは不気味さが無くなり哀しさが増した故に、余計に見てるのが辛かった。

 

もう1点、ミランジョ・ボッスの物語が腑に落ちなかった。過去に酷い仕打ちを受けたから罪を犯しても赦す(≒仕方ない)というのは、負の連鎖を肯定的に描いてるようにも取れてそれでいいのかと。人間だから間違うなとは言わないが、取り返しのつかないことをしてしまっているのを前提として描いて欲しかった。

例えばドーマスもとんでもない過ちを犯したけど、大いに後悔し自身のその後の行動で償ったからこそ受け入れられたわけで。ミランジョは悔いていたものの、第三者であるダイダが赦すと言ったから赦すというのはちょっと違うんじゃないと。

あとミランジョだけじゃなくてボッスも相当酷いことしてるのに、こっちは悔いるどころか父親面してるのが違和感あった。ボッジと再会したらまずはすまなかったと泣いて詫びるぐらいのことしてるのでは?と。

 

ボッジの成長・カゲとの友情・ヒリングの愛情などの魅力は2クール目でも健在で、涙腺が緩むこともしばしばあった為全てがダメだというわけではないものの、2クール目のメインEPが上記の通りだったのでモヤモヤ感が拭えなかった。

期待値高かったので非常に残念。

 

 

 

11. 鬼滅の刃 遊郭

 

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今や社会現象となった鬼滅の刃、その続編ということで。

とにかく全てを戦闘作画で黙らせる圧倒的クオリティには平伏せざるを得ない…終盤の怒涛の戦闘ラッシュは完全に劇場版で、こんなの地上波で流しちゃっていいんですかという感じ。売れてるアニメは違うぜ。

炭治郎みたく戦闘シーンでも独白が多いのはテンポ悪くなってアニメには不向きだと思うんだけど、成立してるんだから恐ろしい。

にしても無限列車の煉獄さん然り、遊郭編の天元様然り、この作品は上に立つ柱がちゃんと強くてカッコいいのがいいね。ついていきたくなる。

 

また一歩間違えれば鬼の兄妹:妓夫太郎と堕姫のようになっていたかもしれないという敵方にも焦点を当てるストーリーが見所。妓夫太郎の純粋に妹を想う回想や、何度生まれ変わっても妓夫太郎の妹になるという双方向の確かな絆にはグッとくるものがあった。

 

ギャグは間延びしててテンポ悪かったり、入れるシーンが謎だったりで相変わらず自分好みではないんだけど、それを差し引いても光るものがあるなと。

今後も引き続き追いかけたいと思います。

 

 

 

12. スローループ

 

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3年前に父を亡くした釣り好き少女・ひよりが出会った少女・小春。釣りに興味を持ってくれた小春はまさかの母の再婚相手の娘で…という話。

 

本作の魅力は関わり合うことで拡がっていく関係性を丁寧に描いているところ。

家族を亡くし孤独と共にあった釣り・料理の輪が徐々に大きくなっていく温かさが好み。そんな幸せな風景を見てひより母が目尻に涙を浮かべるところとかこっちまでじんわりきてしまう。

他にも小春と出会って一緒に釣る楽しみを知ったひよりが躊躇う藍子ちゃんを誘ったり、踏み込めず何も出来なかったと思い込んでいた恋ちゃん(この描写が大人びてる普段とギャップあってまた良い)に感謝の言葉を伝えたり…徐々に距離を縮めていく描写が見所だったと思う。

 

またメイン題材にもなっている釣りに関しても、初心者の小春が奥深さを純粋に楽しみ少しずつ上達していく姿を見るのはこちらも楽しかった。程よく蘊蓄あったのも良い。

料理がどれも本当に美味しそうで地味に飯テロアニメでもあった。

 

あとキャラ、特に小春と恋ちゃんがお気に入りだったのでそれだけでも楽しめた。

元気一杯で感情表現豊かな小春は可愛いし、ちょっと変わったおかしな台詞がツボで大いに笑わせてもらった。恋ちゃん、いや恋ママは高校生とは思えない無限の包容力を感じさせるキャラで危うく何かに目覚めそうに。

 

大きな波こそ無かったものの、じんわりと心に沁み込んでくる良い作品でした。

 

 

 

【総評】 

以上、計12作品となりました。

個人的段階別評価はこんな感じです(気持ち左右差あり)。

 


S(歴代上位) :明日ちゃん 進撃F
A+(クール最上位):平家 > ハコヅメ ジョジョ6部 ダイ大 時光 高木さん3期
A(クール上位) :着せ恋 王様 鬼滅遊郭 スローループ
B+(中の上) :該当無し
B(中) :該当無し

 

 

並べてはみたものの、微妙になりそうなのはそもそも見てないのでどれも割と高評価。ルパンは1クール目見てたけど2クール目は視聴モチベ上がらなくて全く追えず。

 

また評価の元となる個人的な各話点数表はこちら。

ざっくり感覚でつけてるので作品内話数の相対的な好みぐらいに思って頂ければ。

 

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今期のMyベスト回は明日ちゃんのセーラー服 最終話『ひとりじゃないんだ』。

見終わった後の充足感が半端なかったので文句無し。

 

感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

ちなみに例の如く春アニメは手をつけれていません。アニメ垢を作ってからそろそろ1年経つけど、この時期はTL見てるといつも新規アニメで盛り上がってて寂しい気持ちになったり…皆さんもっと冬アニメの余韻に浸りませんか?

 

とは言いつつ、自分もGW上手く活用して春アニメ追いつきたいと思います。


それではまた。

 

明日ちゃんのセーラー服 7話 感想追記

 

 

明日ちゃんのセーラー服 7話があまりに素晴らしく、感想ツイに加えて唐突にもう少し語りたくなったのでちょっとだけ。

 

 

見所が多い回の中でも特に、努力による成長を描くだけなら無くても成立する江利花の演奏シーンを敢えて入れてきたところで、今話のメッセージ性を強く感じた。

 

 

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"住む世界が違う"と感じさせる(これを絵で表現してるのもお見事)江利花の演奏を聴き、自分がちっぽけに感じて思わず逃げ出したくなる蛇森さんの気持ちは痛い程分かる。

だがそんな彼女を小路は引き止める。「聴かせて下さい」と。

 

 

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ギターを弾けると言ったあの日の言葉は嘘だったけれど、努力を重ね今まさに弾こうとしていた蛇森さんの姿は紛れもない本物で。

そこに優劣なんかないんだよと言ってくれているようで。

 

 

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息遣いまで聞こえてくるようなたどたどしい蛇森さんの弾き語りは精一杯さが伝わってきてグッときたし、

 

 

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何より決して完璧ではない演奏を優しい眼差しで見守る小路は"凄く頑張ったんだね"と表情が物語っていて涙が零れてしまった。

 

 

 

結局のところ、大事なのは目の前の結果だけじゃないんだよなと。

もちろん結果が求められることも実際はあるんだけど、最初から江利花のような高みの存在と比較し過ぎると今回の蛇森さんのように逃げ出したくなってしまう。それだと人は前に進めない。

 

地道な努力を、愛すべき不完全な過程を、全力で肯定してくれた7話が大好きです。

 

2021年秋アニメ 総括感想

 

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初めましての方は初めまして、明太子と申します。

明けましておめでとうございます…というには遅過ぎますね。

最近仕事がなかなか忙しくていつも以上にズレこんでしまいました。

 

早速ですが2021年秋アニメも全て見終わったので感想をまとめていきたいと思います。

そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです!
更に気軽にコメントとかもらえると跳ねて喜びます。

 

それでは早速振り返っていきましょう。

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

【目次】

1.ブルーピリオド

2.王様ランキング

3.大正オトメ御伽話

4.逆転世界の電池少女

5.無職転生(2クール目)

6.吸血鬼すぐ死ぬ

7.白い砂のアクアトープ

8.ダイの大冒険(5クール目)

9.見える子ちゃん

10.月とライカと吸血姫 

11.エイティシックス(2クール目)

12.ジャヒー様はくじけない!(2クール目)

13.SELECTION PROJECT

14.結城友奈は勇者である 大満開の章(3期)

15.先輩がうざい後輩の話

16.サクガン

17.ルパン三世 PART6

総評

 

 

 

1. ブルーピリオド

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今期のNo.1はこの作品となりました!

空気を読む能力に長けるが打ち込めるものもなく、日々を漫然と過ごす主人公・八虎。

そんな彼が絵の魅力と出会い、美大の中でも最難関とされる藝大合格を目指す…というストーリー。

 

この作品の魅力は絵(芸術)というテーマにあって、まずは単純に物珍しい。

自分はこの作品に触れるまで絵=天性のセンスという認識だったのだがそうではなく、同じものを描くとしても構図や配色は当然異なり、またその表現方法も無数に存在する。ここは自分の知らない世界なので新鮮で面白かった。

 

更に恐ろしいことに絵というものには明確な正解がない。表現方法は無数にあるにも関わらずだ。

これが本作最大の魅力だと思っていて、基本的には向上心が強い八虎ですら、出口の見えない迷路に度々心が折れそうになってしまう。

技術を身に付けて上達していく喜びと、それだけでは上手くいかない苦悩…その両方が描かれていたのでどっぷりと感情移入した。ラストの桑名さんとかこっちまで涙零れてしまったよ。

 

挫けそうになる八虎を支える周囲の人々(家族・友人・先生etc)も素敵でしたね。

特に先生陣の言葉は含蓄あってこちらも考えさせられることがよくあった。

思うに本作における絵というのは人生と通ずるものがあるのではないだろうか。

 

"作った本人が好きで楽しんで情熱を込めて作ったものはそれを見た人も楽しくなる"

"絵って思ったよりもずっと自由だ"

"芸術に失敗は存在しない"

"(他人と比較しての)1位の絵ではなく矢口(=自分)の最高の絵を目指す"

"大事なのは何を選んだら一番気持ち良く描けるか"

 

例えば作中の上記台詞は全て絵に関して言及されているわけだけれども、人生に置き換えても成立している。だから絵(芸術)という馴染みのない題材であったとしても、正解のない世界でもがき苦しむその姿に親近感を覚え惹かれたような気がした。

自分に出来ることを探してストイックに取り組む八虎を見てると自分も何かしなくては!と思っちゃう。そういう熱さも本作の魅力ですね。

 

ストーリー構成としても藝大受験編までということで区切りが良かった。自信のない、けれどこれまでの確かな努力と戦略で裏打ちされたありのままを描いた八虎自身とも言える絵を世田介くんが認めてくれるシーンはこっちまで嬉しくなったし、森先輩から始まって森先輩で終わるという締めが成長を感じられてまたグッとくる。5話で森先輩の絵から着想を得るシーンとかもそうなんだけど、直接ではなく絵を介してやり取りをするのが芸術家っぽくて好き。

 

あとアニメハマった後に即原作を購入してアニメ化したところまで読んだんだけど、大きくは変わらないかなという印象。

ただ間違いなく言えるのは龍二絡みのEPはCVが強過ぎる為、圧倒的にアニメが良い。前期のかげきも大活躍だったし花守ゆみり恐るべし。

アニメは影の付け方が不足しているのか画面が全体的にのっぺりとしてる気がしてて、そこが唯一の不満点かな。絵を題材にしているから尚更気を配って欲しかった感はある。

 

とは言え何故この作品を途中まで見ていなかったのかと八虎のように愚かな自分の頬を叩くぐらいには楽しめたので、まだ見ていない方には是非ともオススメしたい一作です!

 

 

 

2. 王様ランキング

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生まれつき耳が聞こえず、話せず、非力…そんな王の器には程遠いと蔑まれていた王子・ボッジがカゲと出会い、強く優しい立派な王様を目指す冒険ファンタジー

 

本作の魅力はまず先を読ませぬストーリー。可愛らしい絵柄とは裏腹に、各キャラの思惑が交わることで複雑な様相を呈しているのが見所。ボッス王やミランジョ等、真意の全てを見せ切っていないキャラの謎めき方は先が気になるし、ドーマスやダイダみたいな一辺倒ではない人間臭さに溢れてるキャラの葛藤がより物語に深みを与えていると思う。更に脇役ポジの臣下達にもドラマがあって愛着持って見れるのも良いところ。

 

あと作品の根底に温かさがあるのが好き。ボッジを信じてくれるカゲの熱い言葉には何度涙したか分からない。カゲ自身も涙脆くてことあるごとに泣くんだけど、涙腺ガバガバな自分はカゲに感情移入して涙零してた。

他にも愛に溢れたヒリング王妃や師匠となるデスパーと、温かい人達が多くてホロりときてしまうこともしばしば。「自分の全てを愛しなさい」というデスパーさんの言葉には救われる人も多いんじゃないだろうか。

 

またよく動く戦闘シーンや感情表現豊かなボッジ&カゲなど、単純なアニメーションとして楽しめるのも魅力ですね。上手く言えないけど細かい動きも気合入ってるように感じる。

 

にしてもこの作品は悪い所が思いつかないぐらい欠点が無いと感じる。強いて言うなら、ボッジが背負っているハンディキャップを全面に押し出しまくって「ボッジは辛いけど頑張ってる」を押し付ける感じだと苦手かもと最初は危惧していたんだけど全然そんなこともなく、純粋な成長物語として描いてくれてるので気持ち良く見れてる。

話が進むごとにどんどん面白くなってきてるし、2クール目もめちゃくちゃ楽しみ。

 

 

 

3. 大正オトメ御伽話

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事故に遭って全てを失い厭世家となった主人公・珠彦と、その世話係(嫁)として金で買われた少女・夕月が出会うところから物語は始まる。

本作の魅力はまず珠彦の成長にあると思う。

最初は全てを否定し夕月を受け入れすらしなかったのが、天真爛漫な夕月に少しずつ心を開き前向きになっていく。弱気になることも何度もあったけれど、その度に夕月に釣り合う男にならなければと自らを奮い立たせるその姿には非常に好感が持てた。優しい夕月にただ支えられるだけの男では無かったのがポイント高し。

 

また珠彦だけでなく夕月の心情変化も見所だった。

優しく明るく献身的と元来の性格だけでも勿論魅力的なのだが、義務や責任から始まった珠彦との関係性が変化し、珠彦の成長に伴って本心から惹かれていくのが最高。自分の中で湧き上がる恋の感情を制御できない姿は正に”オトメ”で愛おしさが爆発してた。最終話の夕月視点の回想とか悶絶もの。

聖母のようなキャラかと思いきや、6話の喧嘩回のような別の女に嫉妬しちゃう女の側面まで見せてくれるのも歳相応のらしさがあって良かった。

 

ストーリーとしてはラスト3話で関東大震災が発生して雰囲気が一変したのが印象的。ただ物語の軸はブレておらず、成長した珠彦を描くのに必要なEPだったかなと。

そこまでのところで二人には充分に感情移入していたので、再会して溢れる想いをぶつけるシーンでは自然と涙が零れてしまった。

 

全体通じて敢えて気になった点を挙げるなら、綾の扱い。

事情があったとはいえ酷いことをしてるわけで、最終話であった謝罪はもっと早い段階で欲しかったかな。軽いノリで居座って珠彦達と関わってるのは違和感あった。

 

とはいえ珠彦と夕月、二人の物語としては1クールで非常に綺麗に纏まっていたので満足度はかなり高かった。

ちなみにOPは今期で一番好き。イントロ然り、夕月を象徴する春の嵐のような楽しさや明るさが詰まっててお気に入り。

二人を見てるとこっちまで温かい気持ちになれる素敵な作品でした。

 

 

 

4. 逆転世界ノ電池少女

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真国日本と呼ばれるかつての軍国主義を維持し続けたif異世界により征服された日本では、サブカル文化が厳しく検閲され絶滅の危機に瀕していた。それに抗う秘密結社・アラハバキ、その主力兵器ガランドールの動力源として戦う電池少女達と主人公・細道が出会うところから物語は始まる。

 

本作の魅力は何といってもサブカルへの愛!とにかくこれに尽きるでしょう。

電池少女達(特にりん)を中心に、サブカルへの熱い想いを存分にぶちまけてくれるのが最高に気持ち良いんですよね。所詮創作だと冷めた言葉を投げかけられれば、それで熱くなれるんだからいいじゃないかと言い返してくれる。空想に浸っている現実逃避に過ぎないと言われれば、空想が魂のエネルギーになると言い切ってくれる。

誰しもが一度はぶち当たる壁に対して、サブカルが好きで何が悪いんだと、自信を持って好きだと言っていいんだと、我々オタクの背中を押してくれるこの作品のこういうところが好きでたまらない。

”空っぽだからこそトキメキ(=サブカル)を受け止めることができる”という細道が辿り着いた結論も、空虚な自分だったとしてもトキメキ(=サブカル)を受け止めればemptyではなく充電MAXとなり現実に立ち向かうことが出来るというメッセージだと感じた。

 

サブカルが大好きな電池少女達が魅力的に見えるのは、自分が好きなものに自信を持っているからなんだと思う。夕紀は特に顕著で、アイドルを好きだという隠しきれない熱が皆を魅了していた。「アンタには人には譲れないものってないの?」という台詞もありましたが、それは裏を返せば人には譲れないものを持つべしということ。

対象が何であれ、情熱や自信を持って取り組んでる人というのは魅力的に映るもので、自分もかくありたいと改めて感じた。

 

また今でこそアニメ文化とかも広く浸透してきてサブカル=悪という雰囲気はなくなって来てるけど、ひと昔前はホントに肩身狭かったよなぁと懐かしい気持ちになったり。

少年時代の熱を取り戻すというストーリーもそうなんだけど、自分含めある程度年取ったオッサンの方がこの作品は刺さるような気がする。

 

一応ロボアニメだったりするんだけど、個人的にはSDより等身大ロボの方が好み。ただこの作品にはSDの方が合ってるかな。スパロボ意識しまくりだったし参戦しそう。

とっかえひっかえの連続換装や全部乗せ形態など、燃える展開のツボを押さえてたのはポイント高し。ガンダム好きとしてはちょくちょく関連ネタが散りばめられてるのも面白かった。

真面目なシーンでも茶化すギャグのノリは人を選ぶと思うけど、個人的には嫌いじゃなかった。作画はあまり動いてなかったものの、お馴染み渡辺明夫さんのキャラデザが強くてそこまで気にならず。

 

色々出来そうだった異世界設定とかはいまいち掘り下げられずに終わったけど、この作品で言いたいことは最初から一貫していたので違和感無し。むしろ清々しい。

最終話も熱い展開てんこ盛りで勢い良く駆け抜けてくれたので非常に後味が良かった。

宗方さんの心変わりっぷりとか色々と粗さ満載で評価割れるのも正直わかるけど、個人的にはお気に入りの作品でした。

 

 

 

5. 無職転生(2クール目)

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まずは2クール目になっても全く衰えないクオリティの高さに感服。

作画も演出も格が違ってて、単純にアニメーションとしてだけでも楽しめるのは大きな強み。vs龍神オルステッド回とか圧倒的な作画の暴力だったし。

 

あとやっぱりこの作品は転生前を無かったことにしてないのがいいね。

転生はしたものの決して万能ではなく、何度も問題にぶち当たってしまうルーデウス。再会したパウロとの仲直り然り、エリスと別れ茫然自失になってから一人で立ち上がるシーン然り、転生前の自分を省みることであの時自分が出来なかった人生をやり直していく。

転生というのがあくまで別の機会というシチュエーションに過ぎず、変わったのはチート能力でもなんでもなくて自身の心の持ちよう。こういうところからほんの少しのキッカケで変われるという温かくて力強いメッセージを感じれるのが凄く好き。

俺TUEEE系の異世界モノは正直苦手な自分が無職転生を気に入ってるのはこういうところなんだと思う。

 

ただストーリー面での進行がゆったりしてたので、そういう面での盛り上がりが少なかったのはややマイナス。ロキシーの両親再会EPぐらいグッとくるなら単話でも全然アリなんだけど。12~15話辺りは必要性薄かったしササっと済ませて欲しかった感はある。

と言いながら"壮絶という程ではない旅"という要素を事前に見せていたからこそ、その後のパウロの非難や期待が突き刺さったという側面もあるので、やっぱり必要かも(どっちなんだ)。

 

なんにせよ冒険はまだまだこれからというところなので、是非とも続きが見たい。

絶対やってくれると信じてるけど、いつかのその日を待ち続けます。

 

 

 

6. 吸血鬼すぐ死ぬ

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タイトル通りすぐ砂になって死んでしまう弱小吸血鬼・ドラルクとバンパイアハンター・ロナルドを中心に繰り広げられる愉快なハイテンションコメディ。

 

この作品の魅力は次から次へとネタが飛び出すマシンガンっぷり。

戦いは数だよ兄貴と偉い人も言っていましたが、落ち着く暇もないぐらいギャグを連発してくるので、多少当たり外れがあっても見終わった後には満足感が残ってるんですよね。ギャグとしてはこれがまぁ最高にくだらない(誉め言葉)んだけど、くだらなさがどんどん癖になってくるといいますか。性癖を繰り出せば攻撃に変わる猥談結界とかアホ過ぎてこんなん笑っちゃうよっていう。猥談の語彙力ショボ過ぎておっぱいしか出てこなくて「強くなりてぇ…」と涙を流して悔しがる主人公は多分ロナルドしかいない。

 

本作は個性豊か過ぎる吸血鬼が色々出てくるんですが、「ゼンラニウム」とか「Y談おじさん」とか「野球拳大好き」とか名前からしてクッソ適当で笑ってしまう。勿論やることは名前から想像される通りのバカな奴らなのが更に笑えるんですよねwしかも一発屋の使い捨てキャラかと思いきや何回も出て来るし、何なら吸血鬼同士で共鳴し合って謎の笑いのハーモニーを奏で始めるのが面白くてしょうがなかった。

そういう意味で後半になるにつれてどんどん楽しさが加速していく作品だったかなと。

アホなキャラしか出てこないのに声優陣が無駄に豪華なのもギャップがあって笑う。

 

あと作中でも大人気なアイドル的アルマジロ・ジョンの存在も大きかった。

ヌーしか台詞無いんだけどめっちゃ可愛くて癒されるし、意外と感情表現豊かなリアクションするのが面白可愛い。ジョンの大冒険回はお気に入り。

 

2期も決定したということで嬉しい限り。

2クール連続だとちょっと疲れたかもしれないので少し間が空くぐらいが丁度良い。

また笑わせてくれるのを楽しみにしています。

 

 

 

7. 白い砂のアクアトープ(2クール目)

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2クール目は舞台が変わってティンガーラ水族館で奮闘する姿が描かれる。

慣れない社会人生活に悪戦苦闘するくくるを中心に楽しく見させてもらってたし、様々な価値観を持ちながらも水族館が好きという気持ちは同じで分かり合っていく人々や、出会いを通じて前を向いて歩いていく人達といった辺りの話は自分好みだったんだけど、締め方がどうにも納得いかなかった。

というのもこの作品で描きたかったところが何なのかがブレてたように感じたんだよね。最終話で結言かのように「私達に出来ることは生き物のことを考え続けること」と言ったりしてるんだけど、そこが主軸なのか…?と。

 

まず環境問題の話が2クール目終盤で急にやり始めた感あったので、そこが終着点になるのは違和感あった。それよりもこの作品はくくるの物語だったはず。

1クール目で自身の拠り所であるがまがまを失い、「ここしかないなんてことはない」という風花の言葉を胸にティンガーラへ向かうも、自分が希望していた飼育員でなく営業の仕事をする羽目になったくくる。紆余曲折ありながらもひた向きに努力し続けた結果、副館長に認められ、営業の仕事を続ける決意をする…一番のクライマックスは自らの殻を破ったこの瞬間ではないのか?

なのに肝心のシーンはサラっと流れていき、着地点が曖昧なままで終わってしまったのでどうにも締まりが悪かった。副館長がよくやったというシーンとかくくるが喜びを噛み締めるのにもうちょっと時間かけて欲しかったし(下げ展開に2話かけた割にはあっさり過ぎる)、何ならなんでこの時までプランクトン呼びなんだよって感じだった。一人前と認める時は海咲野呼びに戻る前振りだと思ってたからそこでもガックリ。

 

様々な苦難を経験した上でくくるが「水族館が好き」と呟くシーンとかは積み重ねを感じられて良いなと思うんだけどね。あれもこれも描こうとした結果、イマイチ心に刺さり切らずにふんわりと終わってしまったという印象。キジムナーやらくくるの双子の姉やら、話や設定を広げた割にそこまで回収されてないような要素もあったりするし。

1クール目のがまがま崩壊みたいな盛り上がりがもうひと山欲しかった。

 

風花も物語を通して変化はしていたものの、W主人公と呼ぶにはちょっとすんなり上手く行き過ぎだったかなと。くくると比べるとドラマ性に欠けていたように思う。

くくるを支えるサブポジションと割り切るなら別にそれでも構わないのだが、それなら先述の通りくくるの物語に注力して欲しかった。

 

結構好きな作品で期待してただけにだいぶ辛口かつ長文になってしまったけど、感じたことは以上です。決してこの作品が嫌いなわけではないので悪しからず…。

 

 

 

8. ダイの大冒険(5クール目)

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ここまで続くと改めて書くことが少なくなってくるので、印象的なエピソードを中心に触れる形にしてみる。

 

1つ目は前半で描かれたバランとの別れ。

不器用ながらも優しい心の持ち主であるバランは紛れもなく父親で、「相変わらず寝かしつけるのが下手だな…」とかちょっとした台詞でもグッときてしまう。

ダイの届かなかった叫びも胸を打つものがあったが、何よりポップがダイを想って激昂するのが泣けるんだよ…。

 

もう1つは周囲の期待による重圧から弱気になって逃げだしてしまうダイをポップが鼓舞する回。ポップは名シーンの宝庫。

バーン様の圧倒的な強さと仲間の期待のギャップに心が折れてしまうダイの気持ちも痛い程分かるし、そんな等身大のダイに寄り添うポップが素敵過ぎて涙が溢れた。ダイを信じて先に行くぜと背中で語る感じなのもカッコ良くて好き。

ダイが挫けそうになった時、励ましてくれるのはいつもポップなんだよな。ずっと共に戦ってきたからこその絆を感じれるのがよい。

 

vsバーン様回も見所だった。お馴染み「今のはメラゾーマではない…メラだ」の絶望感も気合の入った作画で存分に描かれていて満足。

裏切られたハドラーは哀切に満ちていたけれど、その分相手がバーン様だろうが関係ねぇと立ち向かうシーンは震えた。部下達との信頼関係も熱くて好き。

 

あと毎回書いてる気がするけど本当にこの作品は声優陣が良い仕事しまくってる。

見ててこんなにも感情が揺さぶられるのは間違いなく声優陣の熱演のおかげ。

次クールも引き続き楽しませてもらいます。

 

 

 

9. 見える子ちゃん

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ある日突然ヤバい霊が見えてしまうようになった見える子ちゃん・四谷みこが奮闘する新感覚ホラーコメディ。

本作の魅力はなんといっても唯一無二の設定(&ストーリー)。みこはただ見えるだけで普通の女子高生なので、徹底的に霊をスルーし続ける。震えながらも必死にあの手この手で無視して切り抜けようとするのが絶妙にシュールで笑いを誘うんですよね。

霊はガチで怖く&気持ち悪く描かれているんだけど、みこ以外には基本見えないので周囲ば平和な日常が保たれているギャップがまた面白い。

中盤から参戦した中途半端に霊が見えるユリアとみこが織り成す勘違いギャグとかはかなりツボだったw展開に無理がないというか、確かにユリアから見たらそうなるわというので笑ってしまった。

 

スルーするのが難しいシチュエーションの数々も然ることながら、"見える"ことを上手く活用したミスリードなど、意外と展開に幅があって出オチで終わらなかったのが良かったかなと。みこが"見える子"から自らの意志で"見る子"へと成長していく流れも見所でした。

ただ個人的な好みでいうと良い話系のEPよりはギャグ要素の方が気に入ってたので、そこで物足りなさを感じるところもあったかな。

とはいえこれまで経験の無いオンリーワンな作風だったのは間違いなく、随分と楽しませてもらいました。ありがとう。

 

 

 

10. 月とライカと吸血姫

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冷戦期のアメリカvsソ連の宇宙開発競争をモデルに、有人飛行に先立つ実験体として選ばれた吸血鬼・イリナとその監視訓練役の宇宙飛行士・レフの二人が共に宇宙を目指す…という話。

 

本作の魅力は上記の通り史実に基づく宇宙開発という堅実な題材と、レフ&イリナのラブロマンスという2つの要素がバランス良く描かれていたこと。

前者は少しでも相手国にリードする為に手段を選ばない姿勢や、宇宙に出るまでの訓練描写などがリアリティあって見応えあった。宇宙飛行までの過程が丁寧に描かれていたので、初めて飛び立つ時は作中のキャラと同様の緊張感や感動を味わえたのがグッド。

 

後者はこの作品自体がレフ&イリナの描写に注力されていたので非常に濃厚だった。最初は吸血鬼という迫害される立場なこともあり人間を毛嫌いしていたイリナが、徐々にレフへ心を開いていくのが見所。もうリアクションがいちいち可愛くて存分にニヤニヤさせてもらった。CV林原めぐみもマッチしてたように思う。

初の宇宙飛行時、二人にしか分からない単語で無線越しに感動を伝えるシーンがとても印象的。訓練や日常を通じて育まれた二人の絆が感じられる良きEPだった。

 

宇宙飛行を成し遂げた後も、吸血鬼故に初の宇宙飛行士だと認められないイリナの苦悩という本作特有のドラマが繰り広げられる。失意の底に沈むイリナに対し、力強い言葉で背中を押す友人のアーニャは頼もしかったし、レフとイリナの再会はドラマティックで涙腺緩んだ。

ただイリナに対して暴言を吐いていた国民達の掌返しの早さはちょっと違和感あったかな。吸血鬼と人間の壁は重要な要素の一つな割にあっさり解決した感はある。

あと全体通してレフがスマート過ぎた気も。個人的にはもう少し穴がある方が好みだった。

 

とは言えレフとイリナに焦点を絞って描き切ってくれたので、1クールながらも見終えた後に確かな満足感があった。良い作品だったと思います。

 

 

 

11. エイティシックス(2クール目)

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秋アニメとして総括していいのか不明ですが一応。

総集編に次ぐ総集編、更には決着すらも3月に持ち越しと、作品外のところでテンション下がってしまったのは残念。

 

2クール目はレーナとシン達が別れたその後が描かれ、シン達はギアーデ連邦に保護されるところから始まる。平穏な日常を経験し、戦う必要は無いと言われてもなお、そこが自分の生きる場所だと再び戦地へ赴くのは切なかった。

本作は戦闘が躍動感あって良いんだけど、皮肉にも戦場こそが86達のいるべき場所というのが強調されてるようにも見えて一層哀愁漂うのが魅力。もちろん臨場感たっぷりな澤野サウンドは言うまでもなく素晴らしい。

 

ただ1クール目同様、細部まで気を配られた丁寧な演出には目を見張るものがある一方で、ストーリー展開的な遅さはやはり気になる。生きる目的を見失い彷徨うシンとレーナの再会という最も盛り上がるであろう場面が見られなかったのは不満が残った(延期された22,23話で描かれそうだが)。フレデリカとキリヤが2クール目の主軸になっていたけど、作品全体からするとサブキャラのワンエピソードに過ぎないはずで密度は薄く感じてしまう。後半はメインヒロインであるはずのレーナの出番全く無かったしね。

 

モルフォ討伐まではやり切ってくれたので、3月放送でも何とか続きの話もついていけるかな?引き続き追いかけたいと思います。

 

 

 

12. ジャヒー様はくじけない!(2クール目)

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絶妙に間の抜けた平和で愛しいBGMともお別れということで。

2クールあると聞いた時は正直「この内容で…?」と思っていたのに、最終回を迎えるのがこんなにも寂しく感じるとは…自分が一番驚いてる。

祭りというイベントを通じて描かれた、すっかり商店街の日常の一部となったジャヒー様に何だか泣きそうになってしまった。Tシャツに燦然と輝く「魔界復興」を忘れてしまう程に温かで幸せな日々…ジャヒー様の心情変化が丁寧に描かれた作品だとほっこり。

ジャヒー様が慕われるのも納得なんだよね。放っておけない子供っぽい面を見せたかと思えば、仲間&部下思いな魔界No.2の矜持を見せつけてくれたりで、そりゃ皆ジャヒー様を求めてしまうよと。

 

2クール目は魔法少女・きょうこがメンバーに加わりギャグが加速したのも高評価ポイント。ジャヒーくん!の響きがクセになるし、ジャヒー様大好きキャラとしてドゥルジと対立するのも面白かった。

 

爆発的な笑いや可愛さを有しているというわけではないけれど、見終わった後には温かさとちょっぴりの寂しさが残る…そんな良き日常系アニメでした。

 

 

 

13. SELECTION PROJECT

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アイドルデビューを懸けて競い合う全国アイドルオーディションリアリティショー「SELECTION PROJECT」。

ユーザーからのエール(投票)を受け、アイドルとしてのデビューをするのは一体誰なのか?熱きオーディションバトルが今始まる…という話。

 

この作品の魅力は各アイドルに愛着を持てたこと。アイドルものは登場キャラが多くなって各人が薄くなりがちなんだけど、どのキャラも好感持って見ることが出来た。

理由としては応援したくなるアイドル像というのが上手く描けていたかなと。例えば支えてくれる周囲の人々の描写が度々入るんだけど、こういうのがあることで各アイドルの背景に厚みを感じてこっちまで親しみを持って応援したくなったように思う。個人に密着するインタビュー等、"個"を意識した作りでキャラ立ちがしっかりしていたのも良い。またキャッチ―な個性を持っているだけでなく、各地方代表である点や作品外ですがリアル人気投票をしていたりとキャラを推したくなる作りが非常に良かった。ちなみに自分は近畿圏の逆張りオタクなので広海推しです。不人気な理由が分かりません。

 

ストーリー面としては粗はありつつも楽しめてた。

ED「Only one yell」になぞらえて、鈴音がたった一人のエールに救われるEPにはグッときたし、意図や必然性は不明なもののメンバー同士で枠を争う投票は中々に刺激的でワクワクさせられた。(枠争いを受け入れてた詩や栞の心情変化はもうちょい丁寧に描いて欲しかったが…)

 

全員不合格となってゼロからスタートする展開は流石に予想外でビックリした記憶が。地道な活動を続けて次第にファンの心を掴んでいき、かつて予選で戦ったアイドルの厳しい言葉には本気のパフォーマンスで返す展開には胸が熱くなった…ここまではまだ良かったんだよ。

何故かセレプロ側が再度9-tieをスカウトして、しかもそれをあっさり承諾するというあまりの「そうはならんやろ」展開っぷりに椅子から転げ落ちてしまった。両者共これまでの行動と全く嚙み合って無くて理解に苦しむ。

その後もぶっ倒れてる鈴音を心配するというよりも絶対戻ってくるよねみたいなスタンスを取り始める鬼畜メンバー達も違和感凄くて、なんというか終盤は脚本が先にあってキャラが動かされてる感満載で見てるの辛かった。天沢灯の過ちを繰り返したくないとか言いながらライブ強行するのとかもはや狂気の沙汰。

IDOLY PRIDEと異様なまでに設定が被ってるという意味不明さとか可愛く見えるぐらいの失速っぷりだった。

 

ラストで音を立てて崩れていったのが残念なものの、何だかんだで楽しんで見てました。ただオススメはしません。

 

 

 

14. 結城友奈は勇者である 大満開の章(3期)

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楠芽吹の防人編、乃木若葉の西暦勇者編、勇者部メインの最終決戦な3部構成。

 

防人編。描かれなかった裏側という切り口が新鮮。光り輝く勇者でなくても、交換の利く消耗品かもしれなくても、命を賭して闘う防人の生き様は胸に響くものがあった。夏凛を叱咤するシーン等も含めて芽吹が魅力的だったと思う。

 

西暦勇者編。どこまでも真っ直ぐな勇者である若葉と、その光のあまりの強さに心が闇へと染まっていく千景が真に迫っていて惹きこまれた。防人編もそうなんだけど、光と影の対比が秀逸。そして悲劇を経験してもなお、制約を振り切って国民達へ「郡千景は紛れもなく勇者だった」と宣言する若葉には心が震えた。

 

…とここまでは順調に楽しませてもらっていたんだけど、肝心要の勇者部メインの最終決戦はイマイチ盛り上がり切らず。というのも2期の焼き直しだったから当然と言えば当然なんだけど。前2章との繋げ方も粗いというか、勇者部の描写は既にしたから知ってますよねみたいな感じでいきなりクライマックスで進んでいくから全然感情移入出来なかった。せっかく声優陣が魂込めた叫びをしてくれても空滑り。

 

原作勢の反応的にはカットされたところも結構あるみたいだし、前半2編だけで勝負しても良かったのでは?もしくは最終話でやった4年後の世界が言わば3期に相応しい内容だからそっちを主体にするとか?いずれにせよ構成が中途半端だったように感じた。

話広げられるなら4年後の後日譚は面白そうな気もするけど、この辺りで止めとかないと傷口が広がりそうな気もする。長期シリーズの宿命かな。

 

 

 

15. 先輩がうざい後輩の話

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どこがうざいのかわからない先輩の話。

流石の動画工房だけあって、双葉・桜井のダブルヒロインが見せるリアクションの可愛さは圧倒的だった。もはや暴力と言ってもいい。

ただその上で個人的にはあまりハマりきれなかったというのも本音。

 

理由はハッキリしていて、どちらのペアも過程(関係の変化)がなかったんだよね。

双葉武田ペアはカップルというよりも親子という感じで、武田先輩が双葉をどんどん意識していくような描写が欲しかった。逆に桜井風間ペアは初々しいカップル感は楽しめたものの、桜井さんが風間に惚れている理由に納得感が欠けた。要は恋愛ものとして見た時にどちらも男側に魅力が乏しかった(武田先輩は漢としては魅力あるけどそういう意味ではなく)。

好感度が既にMAXの状態から物語が始まりそのまま終わってしまったので、後半になるにつれて退屈に感じてしまったかなと。個人的にラブコメは恋に落ちる瞬間が最大の見せ場だと思っているので、それが無いのは味気なかった。

 

また社会人設定が違和感バリバリで、どうみても学生恋愛にしか見えないんですよね。各種イベントも社会人とは思えないものばかりで、純粋にラブコメを楽しみ辛かった。

今期では結構人気寄りの作品だったと思うんだけどいまいちハマれずでした。

 

 

 

16. サクガン

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秋のどうしてこうなった大賞受賞作品(ちなみに次点はセレプロ)。

岩盤に隔てられたコロニーで人類が生活する未来では、コロニー外の危険な未開地帯「ラビリンス」を開拓するマーカーと呼ばれる者がいた。マーカーを目指す娘・メメンプーとマーカーを辞めた親父・ガガンバ-との旅が今始まる…という話。

 

1,2話辺りでは冒険の始まりと無限に広がっていく世界を想像してワクワクしていたというのに、どんどん尻すぼみになって終わってしまった。

本筋であるはずの"メメンプーが見た夢の景色を目指す"が一向に進む気配を見せず、寄り道ばかりしてるなぁと思って見てたらいつの間にか終わってて口ポカーン状態。

聞くところによると元々2クール予定だったのが大人の事情か何かで1クールになったとか?そう言われるとこの惨状っぷりも理解出来るが、2クールかけて面白くなったかと言われるとそれはそれでやや疑問が残る。

ザクレットゥは結局因縁があったから良いとしても、ユーリは仲間になってついてくる必然性が感じられなくてそもそもパーティとして違和感あったし…尺足りてないと言うには余計な話が多過ぎた気がする。

 

まぁ最後まで見るとこの作品としてはドラマティックな1話とかがむしろ例外だったような気はした。ガガンバ-みたいに情けない男でも、本当の父親じゃなくても、それでも大切な存在に成り得る。ワクワク冒険譚ではなく、そういう絆の物語を描きたかったのかなと。

ちなみにガガンバ-の絶妙な情けなさっぷりは結構好きだったりする。ダメダメで人間味に溢れてるというか。天才少女と言いつつまだまだ子供なメメンプーとの掛け合いも楽しく見れたので何とか最後まで視聴を続けられたというところ。

 

最終話でNOT ENDとか書かれて続編やりまっせみたいな顔してるけど、万が一やったとしても多分見ないかな…。

 

 

 

17. ルパン三世 PART6

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説明不要の長期シリーズ第6期。

1クール目はゲスト脚本家達による単発回を間に挟みつつ、vsホームズを描くメインストーリーという構成。この構成がすこぶる悪手だったように感じる。独立した単話がメインEPを中断してくるからメインEPは間延びした感じになるし、単発回はノイズに感じるしで良いことなかった。単発回は味変みたいな意味合いでたまにはあっても良いかなとは思うんだけど、割合が大き過ぎた。割り切って短編集みたいなシーズンにするならそれもアリだと思うんだけどね。

自分自身がルパンを見始めたのがPART4からなので、メインストーリーありきのルパンに慣れてるから余計にこの構成に違和感あったというのもあるかもしれない。

押井脚本回とか癖強過ぎてルパンでやる必要性は全く感じなかったけど、それ以上にやっぱり先述の構成が純粋に楽しむ邪魔をしていたかなと。次元のガンマンという生き方を魅せる回とか単品で見ればアリだったから残念。

 

あと今作から次元のCVが小林さんから大塚さんに変わったけど、1クール見たらもう慣れてしまった。最初聞いた時は違和感結構あったんだけど、今ではフィットしてるように感じるんだから恐ろしい。

 

2クール目がどうなるかは分からないけど、好きなシリーズなので挽回を期待してる。

 

 

 

【総評】 

以上、計17作品となりました。多い。


個人的段階別評価はこんな感じです(不等号つけてるところは気持ち左右差あり)。

 


S(歴代上位) :該当無し
A+(クール最上位):ブルピ 王様 > 大正オトメ 電池少女 無職転生 吸死
A(クール上位) :アクアトープ2k ダイ大5k 見える子 ライカ > 86
B+(中の上) :ジャヒー2k > セレプロ ゆゆゆ
B(中) :先輩後輩 サクガン ルパン

 

ブルピ・王様は頭一つ抜けてたかなと。

あとは感想が辛口気味になって申し訳なかったんだけど、序~中盤の期待より下回る作品が少し目立ってしまった印象。

 

評価の元となる各話点数表はこちら。

 

 

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全体通してのBEST回は無職転生17話「再会」でした。

作品のテーマでもあるやり直しが色濃く出た良き回。

 


感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

ちなみに言うまでもなく冬アニメは全く見れていません。オタクに優しいギャルに早く会いたい。

 

今後もこんな感じでマイペースに楽しんでいこうと思いますので、遅くなりましたが今年もよろしくお願いしますということで。


それではまたの機会に。

2021年夏アニメ総括感想

 

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初めましての方は初めまして、明太子と申します。

 

旬過ぎてるってレベルじゃないですが夏アニメの感想をまとめてみました。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです。

 

それでは早速振り返っていきましょう!

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

【目次】

1.かげきしょうじょ!!

2.Sonny Boy

3.ラブライブ!スーパースター!!

4.RE-MAIN

5.白い砂のアクアトープ

6.小林さんちのメイドラゴンS(2期)

7.僕のヒーローアカデミア5期 2クール目

8.カノジョも彼女

9.マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜- 

10.ダイの大冒険 4クール目

11.不滅のあなたへ 2クール目

12.ジャヒー様はくじけない!

13.ひぐらしのなく頃に 卒

総評

 

 

1. かげきしょうじょ!!

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今期のNo.1はこの作品!これは賛同して頂ける方も多いのではないだろうか。

タイトル通り(宝塚)歌劇を題材とした作品で、未来のスターを目指し、輝く舞台へ情熱を注ぐ歌劇少女達の青春スポ根ストーリー。

この作品の魅力は少女達の葛藤と成長が余すことなく描かれているところ。

 

分かりやすくトラウマを抱えていた愛は勿論のこと、天真爛漫に見えるさらさも複雑な過去を経験していたりと、登場人物達はみな悩みを抱えて生きている。

ただ普通に暮らしているだけなら、その悩みにもそこまで向き合う必要はなかったのかもしれない。だが彼女達がいる場所は紅華歌劇音楽学校…年間合格者僅か40人という狭き門を潜り抜けた精鋭達が、更にしのぎを削ってトップスターを目指す場所。

そんな過酷な状況下で甘えたことは許されるわけもなく、彼女達は自身と真摯に向き合い続ける。葛藤の先に一歩踏み出し自らの殻を破る瞬間というのはそれはもう感動的で、彩子回(5話)や薫回(8話)はボロボロ泣いてしまった。

 

この作品何が凄いって、全員が主人公として描かれているんだよね。

過去回想等も交えながら背景からしっかりと人物を描写してくれるから深みが増し、自然と感情移入することができた。

そんな状態で4枠を取り合うオーディションとかされたらもう面白くなるしかないじゃん!っていうね。全員に肩入れしてるから全員に勝って欲しくなっちゃう。

そしてどれだけ懸けてきたか知ってるからこそ、負けた時の涙がまた胸を打つ…薫が泣きながら彩を祝福するシーンとか涙腺崩壊してた。

唯一スポットが当たって無かった紗和も最終話でバッチリ掘り下げてくれて文句無し。

紗和に限らずだけど、"この日々が、いつか輝く力になる"というキャッチコピー通り、流した涙を糧として前を向く姿には元気を貰えた。

 

あとは各人の繊細な機微を表現する演出も見所の一つ。純粋な作画だけ見ると正直水準高くないけど、その弱さを感じさせなかった。演出が気合入ってると意図を汲み取りたくなるからグッと画面に引き込まれるんだよね。

 

声優陣の熱演も素晴らしかった。演者を演じる演技というのはなかなか難しいと思うんだけど、ぎこちないものから感情をたっぷり込めたものまで演じ分けるのはお見事。MVPは奈良田愛役の花守ゆみりさんで、クール無口な序盤から始まり、どんどん感情を表すようになる愛を見るのは楽しかった。11話の情感たっぷりなジュリエットには感動もの。また物語が進むにつれて脳内のコミカルさが上昇していくからだいぶ笑わせてもらったり。

各キャラが歌うEDも至高だった。荘厳なイントロから始まる曲そのものだけでも超カッコいいのに、圧倒的な歌唱力とキャラに寄り添う歌詞までついてきたら心が震えるというもの。

 

マイナス面を敢えて挙げるとするならば、人物描写に力を入れていた反動でストーリー的な進行はゆったりしていたことだろうか。歌劇そのものの描写も決して多くはなく、本番はこれからというところで終わってしまった。

ただこれは先述の通りプラス面が遥かに勝っていたので問題無し。

1話から13話まで捨て回が一切存在せず、最初から最後まで楽しめる傑作でした。

夏の生きがい枠だったので終わるのが本当に寂しい…この先が楽しみってレベルじゃないから2期やって下さいお願いします!

 

 

2. Sonny Boy

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癖強めなのでオススメはしづらいものの、個人的には刺さりまくりだった本作。

この作品の魅力はまず謎に満ちた独特な世界観。

訳も分からず異次元へと漂流してしまうところから物語は始まるのだが、漂流した原因が気になるのは勿論のこと、各人に発現する超能力や漂流世界のルールなど一風変わった設定にも興味をそそられた。

6話で元の世界に居場所はないと突きつけられる回は衝撃的で、これから一体どんな選択をするんだろうと見ててワクワクが尽きることが無かったのが好印象。

青臭くも懸命に生きる少年少女達のストレートな台詞回しも印象的に感じることが多く、惹きこまれた要素の一つだった。ズバッとした物言いで長良を引っ張ってくれたWヒロイン・希と瑞穂が特に好き。

あと基本BGM無しという挑戦的な作風は異質な雰囲気を構築すると共に、ここぞというシーンでかかるBGMをより効果的にしていて作品にハマってたと思う。EDの「少年少女」がまたエモーショナルでいいんですよねぇ。

 

ストーリーは抽象的な表現が多く理解が難しいところもあったが、何を伝えたいのか・どう繋がっていくのか考えながら見るのは楽しかったし、何より最後はほんの少し前向きになれるような締め方をしてくれるのが好きだった。

それは最終話にも表れていて、やっと戻れた世界は華々しいものではなく、どうしようもない現実が待ち受けていた。

ならば2年間の漂流は無意味だったのだろうか?勿論そんなことはない。

長良はもう鳥を見捨てないし、自分の方を向かずに笑う希の横顔に絶望することなく、未来へと歩いていく…ビターな結末だったけど確かな成長と希望を感じるラストで胸が熱くなった。

希と再会してかつて交わした友達になろうという約束を果たす展開もあり得たけど、それを描かなかったのが実に本作らしい。

世界そのものを変えることは出来ないが、自分を変えることは出来る。そうすることで自分の中の世界は色を変える…そんな応援歌のようなメッセージを自分は感じた。

ほろ苦くもどこか温かい、素敵な青春群像劇をありがとう。

 

 

3. ラブライブ!スーパースター!!

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お馴染みとなったラブライブシリーズの第4作目。監督は初代と同じ京極さんで、脚本・構成は常連の花田先生。

 

まず本作の特徴として、主要人物がシリーズ伝統の9人ではなく5人なんですよね。

人数が減るということは即ち濃いドラマを要求されるということでハードルは上がっていたんですが、見事に応えてくれたのではないでしょうか。

"はじまれ!新しい「私」――。"というキャッチコピーの通り、各キャラはそれぞれ自己変革を目指して進んでいくわけですが、一人では心が折れそうな瞬間というのはどうしてもある。そんな時、"貴方ならきっと出来る"と背中を押してくれる存在がとても力強く、温かい。ここが本作一番の魅力だと思う。

特に可可すみれと千砂都かのんの組み合わせはこれしかない!という役割が完璧に配置されていて、立ち直り前を向く展開に説得力があったのが良かった。

すみれのセンターへの憧れやかのんの歌えないトラウマなど、このまま深く触れずに終わってしまうのではないかと危惧していたところもしっかり拾い上げてくれていたのが素晴らしい。また単話で完結せずこれまでの流れも生かされており、5人に絞った強みが存分に発揮されていた。感情を揺さぶられて涙を流すこともしばしば…。

ベストEPは10話のすみれ回。自信を失くしてしまったすみれの背中を押すのが、スクールアイドルを誰よりも愛し、すみれにも厳しく接していた可可というのが最高なんですよね。嘘偽りがないのが伝わるからこそ、すみれにも、我々視聴者にも響いた。

 

逆に恋はメンバーの中で組み合わせという点では浮いてしまっていたのが残念。

担当回も他EPと比較すると展開が粗く、恋というキャラ自体を好きになりにくかった。

自己変革の物語という観点からしても、自分よりも母の想いが中心となっている点でやや毛色が異なっていた。知らなかったことを知って偶然変わるのではなく、"自分で自分を変える"という展開がやはり欲しかったように思う。

 

可可を始めとして、というかほぼ可可だが、コミカルな要素もバッチリ含まれていたのもポイント高い。9話とか正にそうだけど、テンポよくコロコロ表情変わるから単純に見てて楽しかった。

 

楽曲で好きなのはEDの「未来は風のように」。

可愛らしいアニメーションも然ることながら、シナリオにマッチした歌詞を担当キャラが歌うのがまた染みるんですよ…。

劇中歌なら1話の「未来予報ハレルヤ!」がサビで想い爆発してて好き。

単純なライブシーンなら10話の「ノンフィクション!!」。表情が妖艶過ぎてNHKの7時に放送したらいけないレベル。

 

残すところは最終話のみだけど、やって欲しいことは既にほぼやってくれてるので概ね心配してません(サンシャイン1期の例があるので安心は出来ないが…)。

ここまでくると最後で更にぶち上げてくれるのを期待しちゃうけど果たしてどうなるか。楽しみです。

 

 

4. RE-MAIN

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タイバニの西田征史さんが総監督・脚本を務める本作は、水球という珍しい題材を中心に青春模様が描かれる。

 

この作品の魅力はまず先を読ませぬストーリー。

主人公・みなとが記憶喪失してるところから物語は始まるんだけど、2度目の記憶喪失はまさか過ぎて先がどうなるか気になりまくった。

しかもただの奇想天外展開だけで終わらないのがこの作品の凄いところ。

周囲へのアタリは強いけど、他人に厳しいのと同じように自分に厳しいみなと。

記憶は残っているのに身体が思うように動かないという絶望に対して、ただひたすらに努力することで少しずつ以前の自分を取り戻していく。そんな姿を見て皆が今のみなとを認めるという展開には唸った。

またキツくなったみなとの性格が終盤の試合にも生きてて、牛窓くんのハンズアップを褒めるシーンとか胸熱。努力の価値を誰よりも知ってて、ずっと必死に頑張ってたのを見てきたからこその台詞は心に突き刺さって涙出た。

皆がみなとを認めて、みなとも皆を認める。それは同情や馴れ合いなんかじゃなくて、本気で努力する姿を見てきたからというのが熱い。

序盤のみなとが完全にいなくなってしまったのは少し複雑で寂しい気持ちもあるんだけど、この展開を見せられたら納得せざるを得なかった。

 

あとキャラの真っ直ぐさも魅力でしたね。もう皆いいやつ。

水球に関しては初心者も多くて何も知らないところから地道に積み上げていくんだけど、ひたむきに努力して少しずつ上手くなっていくのは見ていて気持ち良い。

かといって暑苦しくなり過ぎないのも特徴で、絶妙なタイミングでギャグを放り込んでくるのが新鮮だった。この作品はギャグセンスが独特なんだけど、結構ツボだったから大いに楽しめた。

 

惜しかった点を挙げるとすれば、題材となっている水球に関しては試合数も少なくてそこまで深く掘り下げられなかったという印象。作画も期待していた程のクオリティではなかったかなと。

ただ人間ドラマに焦点を当てて作られた作品であることを考えると余裕で許容できる範囲なので、トータルとしては満足してる。

 

1クールという短い話数の中でも広げた話は全て最終話で決着つけてくれてたし、高水準に練られた脚本だったと思う。意外な伏兵でした。

 

 

5. 白い砂のアクアトープ

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監督・篠原俊哉、シリーズ構成・柿原優子の「色づく世界の明日から」コンビが贈るPAのオリジナルアニメ。

夢破れて沖縄へと逃避行した元アイドル・風花が、閉館の危機が迫るがまがま水族館の館長(代理)・くくると出会うところから物語は始まる。

この作品の魅力は風花とくくる、W主人公の成長にあると思う。

特にくくるは作中でも言及されている通り相当なガキで視聴者からも反感を買いがちだったように感じますが、個人的には結構好き。

がまがま存続を諦めない強い意志がある一方で、現実から目を背けてしまうような弱さを併せ持つ不安定さが魅力。

最初は孤軍奮闘という印象が強かったですが、中盤の個別エピソードを通して各人のがまがまへの想いが描かれることで、8話でそれを背負って立つくくるの背中が大きく見えるのは上手い構成だったかなと。そんなくくるの姿を見て何かと理由をつけて諦めてた夏凛が"私も"と奮起するのがまたいい。

避けられない閉館という現実に焦って空回りする姿は見てて辛かったけど、大切な思い出が詰まったがまがまを失いたくないという気持ちは痛い程伝わってきたし、その姿を描いたからこそ、生き物達を守ることが出来ないと痛感して閉館を受け入れた涙にはボロボロ泣いてしまった。

ここまで1クールかけたのは2クール作品特有の贅沢さとも感じたけど、挫折と新しい一歩をキッチリ描き切ってくれたので好印象。

 

あと何と言ってもこの作品、BGMがべらぼうに良い。舞台が沖縄ならではの三線や美しく透き通る海のようなピアノと幅が広く、キャラの心情を的確になぞってくるから感情移入度がぐんと上がる。サントラ出たら絶対買う。

 

2クール目は舞台がティンガーラへと移るということですが、くくると風花というどちらも夢破れた人物が新しい夢をどう追いかけていくのか…今後も期待しています。

 

 

6. 小林さんちのメイドラゴンS(2期)

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帰ってきた京都アニメーションということで、それだけでも胸が熱くなる本作。

この作品の魅力はアニメーションへの拘り。

9話のエルマvsトールのような分かりやすくド派手な戦闘作画だけでなく、作品の軸である日常シーンでそのクオリティの高さを感じさせるのは流石の一言。

一つ一つの動きが丁寧でキャラが本当に生きてるようように思えるといいますか。愛情・情熱をもって描かれているのが伝わってくるんですよね。作画水準自体はどの制作会社も上がってきている中でなお、頭一つ抜けていると感じる。各キャラが可愛く見える要因の多くは活き活きとしたアニメーションのお陰だと思う。

 

あとは作品の特徴である人間とドラゴン、価値観の異なる2種族の交わりというのも2期では色濃く出ていたように感じる。

求めていた自由とは違う、小林さんのメイドというある意味不自由な場所。でもそれこそがトールの、そして小林さんにとっても幸せの形。「それをすり合わせていくのが楽しいんじゃないですか」という台詞が作中であったけど、人と人の触れ合いも異種族交流のようなもので、共に生き交わり合うことで少しずつ変わっていく尊さを描いてくれたかなと。2期からの新キャラであるイルルも小林さんに受け入れられ、今まで出来なかった子供らしい振る舞いをするのが見てて微笑ましかった。

ただ個人的にこの作品の真髄は純粋に愛おしい日常を描くことにあると思っていたので、シリアス成分多めだったのはややマイナス。

なので一番好きな話数は10話のカンナ無双回。仲直りのやり取りを敢えて直接描かずに仲良しな日常で答えを見せてくるのが最高だった。こういうのが見たい。

 

2期は3つの別々のEPを1話にまとめるという構成も目立っていたけど、一貫したテーマの繋がりを感じさせるのが巧かった。

単体のお気に入りは8話の小林さんをトールが看病するEP。理解出来ない故に不安になるトールの気持ちは凄く分かるし、小林さんがトールの想いを汲み取って今まで拒否してきた得体の知れない薬を飲み込むというのにグッときた。何よりその後のトールの満面の笑顔がもうね…あんなの泣いちゃう。

 

全体通して非常に安定した出来だったので安心して見れました。制作陣に感謝。

 

 

7. 僕のヒーローアカデミア5期 2クール目

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印象深いのはヴィラン側に焦点を当てたヴィランアカデミア。

こんなにガッツリ掘り下げられたら肩入れしちゃうから今後が辛い…トゥワイスとかもうただの良い奴にしか見えん。

一番刺さったEPは死柄木の過去編で、ヒーロー目指してたのに道を踏み外して全て失った過去が壮絶過ぎる。自分では力を制御出来ずに意図せず起きた悲劇であり、あまりの出来事に声が出ないというのが真に迫ってて心を揺さぶられた。志村天狐から死柄木弔になってしまった以上もう後戻りは出来ないんだろうけど、それはそれで辛いよな…。

他にも後輩ヒーロー達に未来を託すべく暗躍するホークスや、わだかまりを抱える轟親子の和解など、なかなか見所の多いクールだった。

いよいよvs超常解放戦線!というところで終わってしまったけど、6期の制作も決まってるので心配ご無用。インターンで成長した皆の活躍が楽しみだ。

 

 

8. カノジョも彼女

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『正々堂々と二股する』というネタだけで走り切ったコメディ(notラブコメ)。

この作品に関しては完全に発想の勝利で、本来許されない二股に対して馬鹿正直に向き合う直也と、それに振り回されるヒロイン達がひたすら面白かった。

見ているうちに"二股もありかも…?"と思わせるぐらいの妙な熱さが直也にはあって、その真剣さとやってることのダメさ(二股)のギャップが可笑しかった。

 

少しマンネリ化しそうなところで新ヒロイン・理香が参戦したりと飽きさせない構成だったのも評価したい。あっさり三股になるのかと思いきや直也がキッチリと断るのは意外で楽しめた。その展開で二股してる直也が誠実みたいな感じになってるのがまた笑える。諦めずにアタックし続ける理香も恋する乙女全開で可愛かった。

 

直也は基本ボケ役なんだけど、たまにまともなこと言ったりするのもツボ。

「所詮、二股野郎の言葉だよ!?」とか、謎に説得力あって笑っちゃうんだよな。

ヒロイン陣も二股を認めるだけあってぶっ飛んでるところもあって、ズレてるのが直也だけじゃないのがこの作品の魅力だったと思う。

 

とは言え先述の通りネタの軸自体は変わらないので、2期とかは厳しそうかな。

4人目のヒロイン・紫乃は直也への想いが明らかになったところで終わってしまったので残念。

 

 

9. マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-

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まどマギ外伝シリーズの第2期ということで。

異彩を放つイヌカレー空間は相変わらずで、絵面だけでもワクワクしてしまう。

2期は1期よりも作画レベルが上がってて、躍動感たっぷりの戦闘シーンは見応え十分でした。(たまに息切れしてる瞬間もあったが…)

ストーリー面でいうとマギウスとの最終的な決着はお預けというところで終わってしまったので、消化不良感あったのは残念。

恐怖に怯え偽りの世界に籠るいろはや、自責の念から歪んでしまった鶴乃、鶴乃の気持ちに気付いてあげられなかったやちよなど、主要メンバーの心情描写は真に迫っていて惹き込まれた。

一方、というかこの作品はキャラがとにかく多いので、他のキャラには感情移入しきれなかったという印象。正直オリジナルのまどマギメンバーは出さなくても良かったのではという気もするぐらい。この作品単体だけでも勝負できるはず。

穢れを力に変えて戦うドッペルとか面白い設定だしね。流石にいいことづくめ過ぎて副作用ももれなくついてきてたけど。

完結編は年末に放送されるようなので、そちらも要チェック。

 

 

10. ダイの大冒険 4クール目

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4クール目は超魔生物となったハドラーや、vsハドラー親衛騎団辺りがメイン。

ハドラーはこれまで小者感MAXだったけど、一気に風格が出てきてカッコよくなった。全てを捨ててダイ達へ挑む姿には敵ながら熱くなってしまう。動きの重々しさが圧倒的強者感あってまたいいんだよな。

そしてそのハドラーすらも超越する大魔王バーン…見た目ヨボヨボの爺さんなのに「試してみるか?ハドラー」の一言だけで器の違いを見せつけるのが痺れる。

 

4クール目で一番好きなシーンは、ダイをおいて逃げを選択し悔やむポップに対して、「余程のことが無い限り、今のお前は一人で逃げたりはせん」とクロコダインが"もうお前はかつての臆病者ではない"と信頼の言葉で返してくれるところ。こんなの泣く。

ポップでいうと遂に習得したメドローアも印象深い。エフェクトが超カッコいいんよね。

 

あとチウ隊長回は泣いてしまった。原作読んだ時は確かそこまでじゃなかったんだけど、アニメになるとまた感じ方変わるね。作画・演技・BGMがバッチリ決まってて心震える。この作品に関しては何も心配ないので、引き続き楽しみたいと思います。

 

 

11. 不滅のあなたへ 2クール目

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2クール目はほぼジャナンダ島編。

やはりどうやってもバッドエンドは免れないという展開で、自分の好みからは外れてしまう。グーグーに比べると入れ込み度も小さかったのでそこまで刺さらず。

メインヒロインのポジションだったトナリは行動原理が分かりづらく、あまり感情移入できなかった。完全に頭がイって狂気のストーカーと化したハヤセも理解出来なかったんだけど、こちらは逆に理解出来なさが不気味さに繋がっててグッド。

「貴方を愛しています」と言われた後のフシの「…あぁ?」っていう反応とかツボだったwそりゃ何言ってんだコイツ…ってなる。あの様子だとノッカーと一体化してでもフシを追いかけてきそうで、先が怖くもあり楽しみでもある。

最終話で描かれたピオランとの物語は好みだった。特にピオランに会うまでのフシの心情描写が秀逸。身近な人の死を経験してきたことで、自分が関わらない方が良いんじゃないかと葛藤するフシ。その気持ちは凄く分かるし、笑ってないピオランや自身の寂しいという気持ちに幸せとは何なのか考えさせられた。抱擁後のフシの感極まってる表情変化がまたグッとくる。

結局避けられない別れは来てしまったが、だからと言って不幸だったわけではない。不死身であるフシにとって、更には我々にとっても不可避のテーマである死別を通して、その答えの一つが描かれていたように感じた。

ピオランが満足な人生だったと言えるのは、自分に正直に、やりたいことを全てやったからだろう。そんなピオランを見たフシがこれからどんな道を歩むのか楽しみだ。

続編は1年後となりますが、引き続き追いかけたいと思います。

 

 

12. ジャヒー様はくじけない!

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魔界No.2"だった"ジャヒー様の残念可愛いっぷりを楽しむコメディ。

この作品の魅力はちょろ過ぎるジャヒー様、もっと言うとCV:大空直美の暴れっぷり。

魔界復興を目指して頑張って気を張っているところから、褒められたり美味いものを食べると一瞬で蕩けた声を出すそのギャップが面白いw

ガヴリールドロップアウト』のサターニャや『ちおちゃんの通学路』のちおちゃんなど、ギャグ系のキャラにマッチしてるよね。デレマスの智絵里とは思えん。

くじけないと言いつつ思いっきりくじけまくりなジャヒー様のクソ情けない声聞いてるとどこか心が落ち着くんだよな。作品自体は飛び抜けて面白いという訳ではないんだけど、不思議な吸引力があって見てしまう。

また基本はギャグなんだけど、ふとした瞬間に魔界No.2であるジャヒー様が落ちぶれた生活を送っていることが本当に切なく感じられるのもこの作品の魅力だと思う。

8話ラストとかまさにそうで、楽しい魔界再現パーティの後に魔法が解けたように帰り、ボロアパートを見上げて涙目になるジャヒー様はめちゃくちゃ切なかった…。

こういう要素があるからこそ、報われる瞬間があるとこっちまでほっこりできる。

ギャグや可愛いだけでなく心温まるエピソードでも魅せれるのが強みだと思う。あとジャヒー様が人間との生活を経て変わっていく、というのも見所でしょうか。

2クールあるのは意外だけど、飽きずに見れそうな気がしています。

 

 

13. ひぐらしのなく頃に

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好きな人には申し訳ないけど、ちょっと擁護出来ないレベルで酷かった。

何が酷いって、ほぼ業の焼き直しだったんだよね。各惨劇を別視点から見せると言っても肝心の惨劇に至るまでの過程は毎回お注射で目を見張るような新事実は無く、ほぼ全部知ってる展開に高笑いしてるエウアと何も出来ずにあうあうしてる羽入が添えられているだけと非常に退屈な仕上がりになってしまっていた。(唯一SSR鉄平だけが救いか)

15話あって新規展開になるのが14話からって遅いなんてレベルじゃない。

14話は吹っ切れたバトル作画で馬鹿にされがちだったけど、13話までよりよほど面白かった。

 

また梨花と沙都子のすれ違いに関して、正直始まりはどちらかと言うと約束を守ってない梨花の方が悪いと思うんだけど、それに対する沙都子の行動はどう見てもやり過ぎで感情移入しづらかったのもマイナスポイント。

更にその行動があたかも沙都子自身の選択ではなく、力を与えたエウアのせいのような描写をされていたのが個人的には腑に落ちなかった。

繰り返すのは与えられた力があるからだが、選んだのは沙都子自身の感情で、業だ。

最終話でも自分のしてきた残虐な仕打ちに対して悔いるような描写がないのもちょっとどうなのと。

少しの間離れても親友でいられると信じ合えることが出来なかったが故に起きた悲劇だったが、文字通りぶつかり合うことで互いに共依存のような関係から卒業することが出来た…この結末自体は悪くないと思ったんだけどね。

 

あと付け加えるなら、圭一達など他メンバーの活躍があまり見られなかったのも残念。再放送じみた映像流すならこの辺りの描写に時間を割いて欲しかった。

期待度が高かった故に非常に残念だった。

 

 

【総評】 

以上、計13作品となりました。

個人的段階別評価はこんな感じです(気持ち左右差あり)。


S(歴代上位) :かげきしょうじょ
A+(クール最上位):SonnyBoy > スパスタ RE-MAIN アクアトープ メイドラS
A(クール上位) :ヒロアカ5期2k カノジョも彼女 マギレコ2期 ダイ大4k
B+(中の上) :不滅2k ジャヒー様
B(中) :ひぐらし

 

今期は総数こそ多くないものの約半数がA+以上ということで、なかなか濃いクールになったかなと。Sに爪痕を残したかげきしょうじょもあり、満足度は割と高めでした。

 

また評価の元となる各話点数表はこちら(各作品のベストEPはハッチングセル)。

 

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全作品通してのベストEPはアクアトープ11話「籠城の果て」。

かげきしょうじょの薫回と迷ったけど、積み重ねのクライマックスでもあったのでより印象深いこちらで。

 

感想は以上となります。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

良ければ気軽にコメント等頂けると喜びます!

 

例の如く秋アニメはまだ全く見れてませんが、TLの反応見てると豊作なようで楽しみ。

ただ最近仕事がなかなか忙しくて平日ぶっ倒れてるので、追い切れるかちょっと心配…しばらく休日はアニメ漬け生活になりそうです。

 

それではまたの機会に。

峰不二子という女 感想

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どうも、明太子と申します。

2012年に放送された『LUPIN the Third -峰不二子という女-』全13話、見終わったので簡潔に感想を。

※完結から時間経ってるので一部ネタバレ含みます。

 

【スタッフ】

監督:山本沙代(ユーリ on ICEの方)

シリーズ構成:岡田麿里

脚本:岡田麿里、他

音楽:菊地成孔(ガンダム サンダーボルトの方)

 

 

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題名にもなっている通り、主役はご存じ峰不二子

そのせいなのか、全体的に大人向けな雰囲気が漂っている。

銭形と不二子の濡れ場があったり、毎週のように乳首が描かれたり(ニコ動だったら今週の乳首ノルマというコメントが流れていただろう)とアダルト描写も一切躊躇いが無い。

ルパンシリーズに関して自分はPart4から見始めたニワカなのであまり語れはしないのだが、異色で挑戦的な作風であるのは間違いないと思われる。

お洒落なジャズ風のBGMが最高にハマってて、シリーズの魅力である痺れる言い回しも健在なので、それだけでも個人的には満足。

 

 

ルパンと不二子、その出会いから物語は始まるのだが、

ルパンがなぜ不二子に執着するのかというのが描かれる第1話から痺れた。

 

"自らがどこまで落ちても構わないその自虐…悪くないねぇ"

"俺の退屈を殺してくれる、飛び切りのイイ女"

 

ルパンダイブの印象が強過ぎるから勘違いしがちなんだけど、

女怪盗として一人逞しく生き、刺激を与えてくれる不二子にルパンは惚れたのだ。

ルパンは不二子を盗みのライバルだと称していたが、競い合い並び立つ存在という認識はこの作品を見るまでそこまで無かったので収穫だった。

 

 

ストーリー面。

2話以降は1話完結に近い形でストーリーが紡がれていき、次第に各エピソードは1つの物語へと収束していく。

時折描かれる不二子の過去、人体実験の対象にされていたトラウマ…と気になる要素てんこ盛りで一体どう締めるんだと思っていたらまさかの植え付けられた他者の記憶だったという展開。

自分は不二子の過去が判明すると思って観ていたので正直ちょっとガックリきたのだが、よくよく考えてみると不二子の過去を明らかにするなんてのは野暮だよなと。

ミステリアスなところが魅力なのであって、丸裸にしてしまっては魅力半減だ(作中では裸になりまくりだったが)

「女から隠し事を取ったら何も残らないわ」と不二子も言っていた。Exactly。

 

他の感想見てると銭形のパートナーとして出てくるオスカーが不要だという意見があってまぁわからんではないけど、11話の銭形とのやり取り好きなので自分は肯定派。

「俺は誇りを守り切る者を信じる」なんて、あのタイミングで言われたら泣いちゃうよ…。

というか11話に限らずだけど、本作の銭形はめっちゃ渋くてやり手な警部だからカッコいいんだよな。コミカルなノリも嫌いじゃないけど、こういう渋めなテイストの方が自分的には好み。

 

全体的には大人で渋い雰囲気漂う本作の中で、唯一五エ門だけはギャグ要員みたいになってて癒しだったw

峰不二子"ちゃん"か」や「そなたの本当は…拙者のガールフレンドだ」には笑ったwチョロすぎるこの男w

 

5話のルパンvs次元のやり取りがキレキレで大好き。

「銃を下ろしな…マグナムの7発目なんて聞いたことねぇ」

「ワルサーの10発目もな…!」

とか

「厄介の種撒いて歩いてるだけの女じゃねぇか」

「厄介なもの以外は盗まねぇ…それがルパン家の血筋さ」

辺り。こういう台詞回しがカッコいいんだよ。

 

 

大体こんなところかな。

まとまりのない文章になってしまったけど、書きたいことは書いたつもり。

 

底力があるシリーズだと思っているので、秋から始まるPart6も楽しみ。

それでは今日はこの辺りで。

 

【映画】『サイダーのように言葉が湧き上がる』 感想

どうも、明太子と申します。

 

ポンポさんに引き続きTLで好評だったので観てきました。

 

 

 

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(C)2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

 

 

 


www.youtube.com

 

 

 

とりあえず観てない人向けに簡単な紹介を書いておくと、

 

 

これぞボーイミーツガール!これぞ青春!

 

 

という作品でした。

 

甘酸っぱいひと夏の恋模様が詰まっているので、そういうのが好きな人には特にオススメです。自分もこんな青春したいよ~!と身悶えすること間違いなし。

既存の作品を挙げるなら『月がきれい』が好きな人はハマると思う。

 

 

それでは早速内容に触れつつ感想に移りたいと思います。

ネタバレがどうこうというタイプの作品ではないですが、観てない人は回れ右して劇場に行きましょう。

 

 

 

 

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この作品の魅力は、何と言っても甘酸っぱい青春模様だろう。

 

人と話すのが苦手で緊張すると上手く声が出せない主人公・チェリーと、

矯正中の大きな前歯を見せたくないヒロイン・スマイル

思春期らしいコンプレックスを抱えた二人には自然と共感できた。

特にチェリー、自分もこうやって文章で書くのはできるけど人と話すのは得意な方ではないので感情移入してしまった。

ヘッドホンとマスクというアイテムもコンプレックスを分かりやすく強調しているのがいい。

 

そんな自分を好きになれない二人がショッピングモールで出会い、徐々に距離を縮めていく。この距離の縮め方が特徴的で、SNS(twitter)動画配信といった近代的なツールを通じて仲を深めていくのは新鮮だった。二分割にする画面演出なども視覚的に楽しませてくれました。

気になる女の子からいいねが来るだけで浮足立っちゃうのとか超分かる。いや来た事ないけど。

ただ好きなように自分の気持ちを吐き出しているだけといっても、やっぱり見てくれる人がいるというのは嬉しいもの。こういう現代の日常に沿った描写も感情移入しやすいポイントだったかなと。

 

またお互いに意識していく中で見せる恋模様が初々しくてたまらない。

スマイルが祭りに誘うシーンとか最高で、真っ直ぐには視線を合わせられずチラりと様子を伺ったり、落ち着かなくてつい髪を弄ってしまう仕草だったり、恋する乙女の可愛さが凝縮されていた。「明後日、だるま祭だね…」と誘い方が少し遠回しなのも、恥じらいがありつつも勇気を出してる感じがあっていい。

映画館じゃなかったら「あ"ーっ!!!」って叫んでたと思う。

 

ほぼ告白とも取れる"山桜"の俳句をSNSへ投稿した翌日に互いにぎこちなくなっちゃうシーンとかもニヤニヤが止まらなかった。止まらなさ過ぎて完全に危ないおじさんになってたからマスクで隠せて助かった。

 

 

そうこうしている内に物語はクライマックスへ。

 

 

 

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(C)2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

 

 

次々とサイダーのように湧き上がる言葉の数々。

スマイルに可愛い(好き)と言われたその声で、ありったけの好きを返すチェリー。

そしてそれに応えるようにマスクを取り大きな前歯と満面の笑みを見せるスマイル。

あまりにも素敵過ぎる好きのキャッチボール。

自分一人じゃ好きになれない自分も、誰かが好きだと言ってくれることで好きになれる。無限に力が湧いてくる。

そんな感情の爆発が余すことなく描かれていた。

 

"山桜"の俳句自体は既にSNSで文章として投稿していて、スマイルの目には届いていた。だがその時はいいねを押すことを躊躇い、暗転したスマホの画面にコンプレックスである前歯が映し出されていたように、まだスマイルは自分を好きになれていなかった。

 

ところがどうだ。

チェリーの本気の叫びに、遂にスマイルは心を開くのだ。

内容は同じでも、受ける印象はまるで違う。

 

自らのコンプレックスを乗り越え、繰り返される素直な言葉。

最初は綺麗な俳句の形をしていたのが止めどない奔流となり、最後にはたった一つの純粋な想いを伝える為の言葉へと変わっていく。

 

"想いを伝える為にこそ言葉がある"

 

そのパワーをこれ以上ないくらい見せてくれた最高のラストだった。

 

SNS・メール・LINEなど、面と向かってではなく文字だけでやり取りをすることが当たり前となっているこの時代だからこそ、チェリーの姿は眩しく映る。

本当に大切な想いは直接伝えるようにしたいと感じた。

 

 

とここまでは文句無しで120点つけるんですが1点引っ掛かったところがあった。

ストーリーの一つの軸となっているレコード探し。これとチェリー&スマイルとの関係、つまりストーリー上の役割が弱く感じて観ている最中はピンとこなかった。

 

まず老人・フジヤマの為のレコード探しという側面が強く、これを通じて二人が親密になったという風にはあまり見えなかったのがマイナス。

 

関係があるとするならばフジヤマの妻であるさくらもスマイルと同じく大きな前歯が特徴的で、おそらくそんな自分を受け入れていたというのがスマイルを後押しさせたとか?

 

あるいは死に別れてしまった妻という存在と、今でも残っている幸せな記憶の象徴であるレコード(=歌≒言葉)というのが、言葉の力や想いを伝える大切さを表していてチェリーの背中を押した?

今この瞬間の煌めきは刹那的でも、きっとレコードのように二人の記憶に残り続けるというような側面も強調する役割もあったのかも。

 

あとはフジヤマのかつての青春というノスタルジーを感じさせる要素を入れることで作品内でのチェリー&スマイルとの対比が生まれ、リアルタイムで青春を謳歌している若者だけでなく自分のような青春が過ぎ去ったような人にも共感を与えていたとかか。

 

 

・・・なんだか冷静に振り返ってみると色々な意味を持ってる気がしてきた。

観ている時に繋がりが弱いと感じたのは事実なんだけど、普通に自分の解釈不足か。

 

皆さんはどう捉えたでしょうか?意見を聞きたいのでよかったらコメントとか貰えると嬉しいです。

 

 

 

【総括】

こういう甘酸っぱくて青臭いの大好物なので満足。

ビビッドな背景も相まって、鮮烈な夏の思い出として刻まれました。

 

感想は以上となります。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

 

それではまたの機会に。