アニメ沼

沼の底からアニメの感想をお届けします。

2021年春アニメ総括感想

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初めましての方は初めまして、明太子と申します。

 

遅まきながら今期も全て見終わったので感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです。
更にコメントとかもらえると跳ねて喜びます。

 

それでは早速振り返っていきましょう。

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

【目次】

1.オッドタクシー

2.フルーツバスケット The Final(3期)

3.Vivy -Fluorite Eye's Song-

4.シャドーハウス

5.NOMAD メガロボクス(2期)

6.アイカツプラネット 2クール目

7.ひげを剃る、そして女子高生を拾う。

8.ダイの大冒険 3クール目

9.美少年探偵団

10.SSSS.DYNAZENON

11.灼熱カバディ

12.86-エイティシックス-

13.バックアロウ 2クール目

14.不滅のあなたへ

15.憂国のモリアーティ 2クール目

16.僕のヒーローアカデミア 5期

総評

 

 

1. オッドタクシー

今期のNo1はぶっちぎりでこの作品となりました!

変わり者のタクシードライバー・小戸川が乗せる客はどこか癖のある者ばかり。
車中で交わされる何気ない会話は、やがて失踪中の一人の少女の物語へと繋がっていく…という話。

 

この作品の魅力は細部まで緻密に構成された脚本の圧倒的な完成度。
バラバラだったはずの各々の物語が一つに収束していくんだけど、ちょっとしたシーンでも意味ありげな伏線の散りばめ方には先が気になってしょうがないし、後半でパズルのピースがハマっていく快感はたまらなかった。
意味のないシーンはなかったんじゃないかというぐらい濃厚で、全部分かった上でもう一周見たら更に楽しめるぐらい作り込まれていると思う。
後半になっても謎が増えていくから畳み切れるか心配になった時もあったけど杞憂だった。最後までバッチリ回収してくれて文句無し。

 

そして伏線回収系のアニメだからと言って前半がつまらないわけでは全くないのがこの作品の凄いところで、もうテンポの良い会話だけでも楽しくてしょうがないんですよ。

1話から偏屈な小戸川のツッコミが冴えわたっていて、それだけでも笑えてしまう。
そんな楽しい掛け合いの合間に不穏で気になる演出が滑り込んでくるんだから面白くないはずがないよねっていう。

 

あと特筆したいのはこの作品、人間の負の部分を描くのがべらぼうに上手い。
田中の人生が壊れていく様を描いた第4話、二階堂が道を踏み外してしまう第11話は特に顕著で、淡々と紡がれるモノローグは真に迫っていてとてつもなく引き込まれた。

 

この二人以外にも色んな形で各人の後悔や目を背けたくなるような現実が描かれていて、そんな人間臭さが魅力的だった。
小戸川が柿花を「あの時から情けなかったよ」と励ましてくれたように、この作品はそれを否定していないのもパワー貰えるんだよね。
そして実は小戸川も現実に目を背けていたというのが今作最大の種明かしでもあるというのが素晴らしい。

 

最終話の海に飛び込む小戸川タクシーに全て重なるシーンは圧巻の一言で、飛び込んだ海は現実を表現していると感じた。
あの瞬間、みんなは現実という海に飛び込んだのだろう。小戸川は溺れてしまうが、白川さんに助けられ、現実に目を向けることが出来るようになった。
実際にEDでは各人が現実に向き合っていく姿が描かれ、単純なミステリー決着だけでなくメッセージ性も強いラストで大満足。

 

正直12話まででも最高に楽しめてたのに期待を超える完璧な最終回が来てもう参りましたという感じ。人の感性を決めつけるのは良くないが、これを面白くないと言う人は流石にいないだろう。

 

1クールで完結する作品でオススメを聞かれたら今後は間違いなくこの作品の名前を挙げる。それぐらい文句の付け所がない最高の作品だった。

こういうの見るとアニメ好きで良かったと心底思う。制作陣に感謝。

 

 

 

2. フルーツバスケット The Final(3期)

少女漫画の金字塔フルーツバスケット。計5クールにわたるアニメ化が幕を閉じましたが、堂々の完結と言っていいでしょう。
3期はこれまで積み重ねて来たものをすべて解き放つ!ということで毎週クライマックスで涙腺緩みっぱなしでした。

 

特に印象的だったのは慊人。
産まれたときから十二支にとって神様のような存在。だがその特別さは慊人を輪の中から追い出し、孤独にしてしまっていた。
暴君のように振舞っていたのも、いつか消える十二支の絆に縋るしかない寂しさの裏返し。絆のない世界で生きるのが怖いと感情を曝け出すその姿は、とても純粋で人間らしく感じられた。

傷だらけの慊人を優しく包み込んでくれる透の温かさがまた泣けるんだ…。

 

あと夾と透、自分を許せず、どうあるべきなのか悩み続けた二人の結末も見所でしたね。お互いに好きなはずなのにすれ違うのは見てて胸が締め付けられたし、その分素直に想いをぶつけて通じ合うシーンは感極まってしまった。
大好きなのは無敵だという透と夾は、きっとこれからどんな困難も支え合って生きていけるだろう。心から祝福できる最高の二人でした。

 

そして最終話。夾と共に旅立つ透に、皆は幸せを願う。
それは透が今まで皆の幸せを願ってきたからこその"生まれる願い"。
別れの旅立ちが、切ない以上に温かさで満ち溢れていたのが本作の魅力を物語っていたと思う。
次々に流れる透との回想見てるとみんな透のこと大好きじゃん…ってなってもうそれだけで泣きそうになってた。

 

3期は1クールということもあって少し駆け足になっていると感じるところもあったものの、全体的には大満足。
自分は原作既読で原作も勿論最高なんだけど、アニメはアニメでやっぱりいいね。
夾に喝を入れる由希とか魂込められてて涙腺緩んだし、生まれる願いは名曲過ぎて流れる度に泣いてた気がするし。

 

とにかくここまで描き切ってくれた制作陣に感謝したい。ありがとうございました。

 

 

 

3. Vivy -Fluorite Eye's Song-

リゼロの原作者・長月達平さんが原案を務めるオリジナルアニメ。

舞台は近未来、人類とAIが共存する世界。
「歌でみんなを幸せにする」使命を持つ自律人型AIヴィヴィは、100年後の未来からやってきたというAIマツモトと出会う。
100年後の未来で起きるAIによる人類抹殺事件を阻止する為、ヴィヴィとマツモトは歴史を変えていく…というあらすじ。


この作品の魅力ですが、まずはシンプルかつ先が気になるストーリー。
AI史の転換点である『シンギュラリティポイント』を是正すべく100年の時を駆ける…これはワクワクしてしまうというもの。
次はどんな歴史に介入するのか、その結果世界はどう変わっていくのか、そして最終目標であるAIによる人類抹殺は防ぐことができるのか。
序盤は息つく暇もなく年代が変わるので飽きも全く来ず、実に濃厚なストーリー展開で大満足でした。
この作品はAIでありながらかなり感情的ということもあり、どのポイントでの出来事もドラマティックで心を揺さぶられた(オフィーリア編は話詰め込み過ぎて若干粗かったが)。

 

次にキャラ、特にヴィヴィのパートナーであるマツモトが非常に魅力的だった。
もうね、とにもかくにもお喋りでうるさいことこの上ないんですよw勿論いい意味でね。落ち着いているヴィヴィとの小気味よい掛け合いは相性抜群で、随分と楽しませてもらいました。

 

そしてそんな楽しさだけでなく、ヴィヴィと共に戦うことで魅せる変化も見所の1つ。
使命最優先だったマツモトがヴィヴィのパートナーへと変わっていき、色んな表情を(AIだが)見せるのが面白かった。
最終話でヴィヴィが歌うことが出来たのも、ディーヴァではなくヴィヴィ自身の歌を聴きたいとマツモトが言ってくれたから…噛み合わずに衝突してた頃を思うと感慨深い。

 

あと地味に戦闘シーンの作画もずば抜けてた。
ロボットっぽい動きだったり、多彩な戦い方だったり、単純な作画の良さだけじゃないところも気合入ってて見応えあった。
戦闘シーンじゃないところでも時々入るロボットっぽい作画とかも美しくてグッド。

 

個人的に引っ掛かったのは主に最終話。

結局抹殺事件は止められておらず、その後に人とAIが共存する未来になるのは無理があるように感じた。ヴィヴィが一般人をちょっと助けたぐらいでは変わらないだろう。
ヴィヴィが守った後の世界はエピローグとしてもう少し描くべきだったと思う。

 

あと歌でみんなを幸せにするという使命は作中でずっと言ってきた割に、あまり歌でみんなを幸せにした感じがしなかったのは気になった。
最後の歌もあくまでAIを停止させる為の歌だしね。心を込めて歌うことについても、AIを止めるだけなら必須ではない気がするし…理解出来なければ歌えないと言っていたものの、心を込めて歌うのはやはり人の心に響くかどうかがポイントのはず。
かつてのサポートAIであるナビ(+モモカ)が最高の歌だったと拍手を送ってくれてはいたから、心を込めて歌うことは出来ていたということなんだろうけど少しモヤモヤ。

 

最後は物足りなく感じたけど、何だかんだいって毎週楽しませてくれた作品でした!

やっぱオリアニは楽しいね。

 

 

 

4. シャドーハウス

不思議な洋館シャドーハウス。そこでは顔のない一族シャドーと顔役を務める生き人形が対になって暮らしていた。
様々な経験をする中で、シャドーハウスに隠された謎が少しずつ明らかになってきて…というお話。

 

この作品の魅力はまず独特かつダークな世界観。
シャドーの存在がとにかく特徴的で、顔面が真っ黒だから絵面だけでもインパクトが凄まじい。もちろん表情もないんだけど、負の感情が大きくなると頭上から煤が出るので何を考えているかはむしろ丸わかりだったり。アニメだと声が乗るから更に感情が増幅され、ないはずの表情が見えてくるような感覚は新鮮だった。

 

シャドーと対になる生き人形も色々と秘密が隠されていてそこも見所。
1話の時点ではただのお世話役か?ぐらいの感じにしか思えず、イマイチかも…と思ってたら2話でぶん殴られたのは良い思い出。
2話Bパートで初めて如何にエミリコの行動が異質であるか明らかにされるんですよね。
顔として生きるというのはどういうことなのか、まざまざと見せつけられたのは衝撃的で心を鷲掴みにされた。

おじい様の煤入りコーヒーで豹変する姿なんかもダークファンタジー全開でゾクゾクきたし、シャドーと生き人形の謎が明かされるところはワクワクした。

 

とここまで設定的な側面を語ったが、この作品でもう一つ大きいと思っているのはキャラの魅力。

物語中盤から始まるお披露目と呼ばれるシャドー成人の儀式から、メインであるケイト・エミリコ以外のペアが沢山出て来るんですが、これが良い味出してるんですよね。
同じシャドーと生き人形という立場であってもその主従関係は様々で、何なら主従関係がひっくり返ってるぐらいのペアもいたり。
そしてその在り方に違いはあれど、固い絆で結ばれているパートナーであるという点はどのペアも同じというのが素晴らしい。
お互いを想い合う姿は美しく、非常に愛着を持てた。

 

主人公であるエミリコも天真爛漫で、毎週の癒しだった。表情が豊かで可愛い。
生き人形としては不出来でお花畑と揶揄されていたエミリコが、持ち前の性格で皆を明るく照らしていき、回り回って皆に助けられるのにはグッときた。

 

あと主であるケイトとの関係、というかエミリコを好きなケイトがたまらなく好きだった。台詞の一つ一つに愛が溢れていて、優しい声色がまたパーフェクト。
5話のダンスシーンも、9話の再会シーンもどっちも最高に好きで何回も見た。

 

ラストは小者過ぎるエドワードで締め(アニオリらしい)だったので若干物足りなさはあったものの、先述の通りキャラを好きになっていたので最後まで楽しく見れました。
残酷な宿命が待ち受けるシャドーと生き人形がどう立ち向かっていくのか…物語としてはまだ始まったばかりなので続きがどうなるか非情に気になる。

 

アニメ2期やってくれそうならアニメ待つけど、無いなら原作読みたくなった。

 

 

 

5. NOMAD メガロボクス(2期)

綺麗に終わったはずのメガロボクスがまさかの続編で目玉飛び出た記憶が新しい。
正直蛇足になるんじゃないかと思ってたけど、いい意味で裏切られた。

 

ユーリとの頂上決戦後、トレーナーの南部を失い、チーム番外地を去ってしまったジョー。2期は自暴自棄になっていたジョーが再び立ち上がる様子が描かれる。

ギアレスジョーとしてかつてその身ひとつで戦い続けた姿は、皆の心に希望の光を灯していた。最初に出て来るチーフもその一人で、夢を見せてくれたから頑張れるんだと故郷を守る為に奮闘する。そしてそんなチーフの姿がジョーに帰るべき場所を教えてくれる…熱いよね。

 

作中で何度か言及される、旅人の帰るべき場所を教えてくれるハチドリの物語。
これがテーマとして一貫して描かれていたのが非常に好印象。
チーフにとってのジョー、ジョーにとってのチーフや番外地メンバー、マックにとっての家族etc…皆それぞれのハチドリに導かれて、在るべき場所に帰っていく。
タイトルにもある定住地を持たなかったNOMAD(遊牧民)が、帰るべき場所に帰っていく物語なのだろう。

 

だから最後のジョーvsマックがサチオのタオルで決着するのも納得できた。
試合としては消化不良に感じるという意見も分かるが、サチオ(+南部)というハチドリによって、ジョーもマックも帰るべき場所に帰ることができたことに意味がある。
タオルを投げるのが遅れたことでリュウが再起不能になってしまうのも描かれていたし、この結末しかなかったと思う。
というか最高の熱さを期待されるであろう最後の試合にエキシビションをもってきて、タオルで決着という締めを敢えて選択したのは凄い。それだけ描きたいものがハッキリとしている証拠。

作中で珍しく完全に悪役だった佐久間にもハチドリはいたが、聞く耳を持たなかったから逮捕されるという結果になるのも対比としてよく出来ていた。

 

狂犬であるジャンクドック・ジョーが荒々しく頂点まで上り詰める様を熱く描いた1期とは趣が異なるものの、人情味溢れる渋い人間ドラマで魅せてくれた2期も味があってどちらも好きでした。ありがとう。

 

 

 

6. アイカツプラネット 2クール目

アイカツシリーズ第5作目であるプラネットも終幕ということで。
まさかの半分実写という挑戦的な構成に始まる前は「これアイカツか?」と紫吹蘭ばりに懐疑的だったんですが、終わってみると「うんうんそれもまたアイカツだね」と言える出来だったんではないでしょうか。

2クール目では先代ハナである明咲が新たなアイドル・ローズとして参戦し更に熱いアイカツを繰り広げてくれました。


印象的なバトルは3つあって、まず1つ目は舞桜vs栞。

親友同士の全力アイカツ勝負ということで、こんなの熱くならないわけがない。
昔は遠慮していた舞桜が、本気でぶつかる宣言をするシーン好きだった。

 

2つ目はるりvs響子。
1年前の回想からドラマチックで、目先の勝利ではなく悔いの無い戦いにしたいと直接対決を申し込む響子、それに応えたいと必死になるるり、どんな時も楽しむるりに救われていたという響子、悔しさに拳を握りながらも全て出し切れたと満足気な響子…もう最初から最後まで最高過ぎて涙が止まらなかった。
こんなに美しい真剣勝負はなかなかお目にかかれない。

 

3つ目は舞桜vs明咲。
美しく咲き誇る薔薇である明咲(ローズ)と、観客の心に小さな希望と幸せの花を咲かせる舞桜(ハナ)が対照的なステージ。
花を咲かせることが出来たのは、一歩踏み出し、ゼロから駆け上がって来たハナの姿を見て来たからこそ。まさに"いつでもあこがれが最初の道しるべ"で、これにはアイカツおじさんも唸るしかなかった。

 

実写(現実)とアニメ(アバター)を行き来するプラネットの独特な世界観にもちゃんと意味があるのが素晴らしくて、"なりたい自分になれる場所"であるプラネット世界は一歩踏み出すキッカケをくれる。
現実ではお嬢様だが、プラネットではロックなアイドルとして活躍する響子なんかは代表的でしたが、我々が生きる現実世界もまた、プラネット世界と同様に"なりたい自分になれる場所"なのだろう。
"想像が創造する"という台詞もあった通り、こうなりたいと思い新しい世界に飛び込むことで、なりたい自分に近付くことができる…そんなテーマを一貫して描いてくれました。

 

監督が初代アイカツと同じく木村隆一さんという時点で当たり前なんだけど、
2クールという短い話数に確かなアイカツ魂が凝縮された、紛れもない"アイカツ"でした。次シリーズがどうなるかは不明ですが、これからも追い続けていきたい。

 

 

 

7. ひげを剃る、そして女子高生を拾う。

今期の事案枠。タイトルの通り、オッサンが本当にJKを拾う作品である。

 

この作品の魅力はまず攻めに攻めた設定ですね。
家出してヤドカリ援交を繰り返しているJKヒロイン、そしてそれを26歳のオッサン主人公が拾って住まわせるという現実世界なら犯罪な展開で中々に刺激的だった。

 

そして本作を象徴するヒロイン・沙優。
隙あらば誘惑してくる小悪魔だったり、健気で純粋な子供だったり、不安に押し潰されそうになる少女だったり、嫉妬してしまう乙女だったり…色んな側面を見せてくれたのが非常に魅力的だった。
「触れないHカップより触れるFカップの方が良くない?」は後世に残したい名言。当たり前だろうがよ。
冗談はさておきボロボロになって無条件の優しさを素直に享受できない沙優には感情移入して涙腺緩んだし、覚悟を決めて辛い過去や現実と向き合って前に進んでいく凛々しい姿は素直に応援できた。

 

ただ物語の始まりこそ刺激的だったものの、終わってみれば収まるべきところにすんなり着地したという印象。綺麗に終わり過ぎたというか、意外性は全く無かったから少し物足りなく感じてしまった。

 

あと沙優の母親辺りのシリアス展開が作られ過ぎてるように感じてしまって、終盤はいまいち入りきれなかった。
いくら精神的に不安定になってても娘に対して「アンタが殺したんじゃないの」とか「産むんじゃなかった」とか言う?みたいな。そしてそれだけ荒れてた割にはあっさり改心したようにも見えてしまったのが残念。

 

後半は勢い落ちたものの、視聴モチベーションの9割は沙優だったので満足しています。沙優ちゃそに感謝。

 

 

 

8. ダイの大冒険 3クール目

3クール目の見所は前半の竜魔人バラン戦。
戦闘シーンの作画が気合入りまくりで血が滾る。

特に命を懸けて立ち向かうポップの覚悟には涙が止まらなかった。
臆病者だったポップの成長はこの作品の大きな魅力だね。
CV:豊永利行さんの渾身の演技も最高だった。つくづくこの作品は本当に声優が仕事し過ぎてると思う。

 

後半は比較的落ち着いた展開だったが、武闘家になったマァムの戦闘シーンが見応えあってよかった。アニメ化は偉大。タイツ描写も制作陣の拘りを感じられて好き。

 

原作既読だけど丁寧にアニメ化してくれているので安心して見ていられる。引き続き追いかけます。

 

 

 

9. 美少年探偵団

お馴染みの西尾維新が原作で制作は安定のシャフトな物語シリーズコンビ。
幼い頃に見た星を探し続ける主人公・瞳島眉美が、謎を追い求めて美少年探偵団と呼ばれる美少年達と出会うところから物語は始まる。

 

この作品の魅力は何と言っても主人公・眉美だろう。

卓越した視力によって何でも"見え過ぎる"特徴を持ち、その能力も生かしながら謎を紐解いていく。これが中々に良い性格をしていて、口が悪いったらありゃしない。
周りからも轢かれてもいい後輩とか、一生もののクズとか散々な言われようw

本人もそれを認めて開き直ってるのがまた面白い。

 

CV:坂本真綾が最高にハマってて、これだけでも見る理由になっていた。
滑らかに紡がれる語りは心地よく、奔放な反応は笑いを誘う。
幅を持った見事な演技で魅力が何倍にも増していたと思う。

 

そして何より、美少年探偵団と関わっていく中で見せる成長が素晴らしかった。
最初は団長の美少年っぷりに気圧されていた眉美が、いつの間にか誰よりも美少年となっていた最終回には目頭が熱くなった。
ありのままの、ありったけの想いが込められた団長の応援演説も最高だったし、物語の締めに相応しかったと思う。

美少年探偵団はいつか思い出になってしまう、子供の遊び。
でもだからこそ、今しかない今だからこそ、これ以上ないくらい煌めいて見えた。

 

全体通して気になった点を挙げるとするなら、ミステリーとしては強引な結末が多かったかな。
あと団長以外の団員がキャラ若干弱めに感じたぐらい?ただこれは眉美を中心とした構成になってたから当然の話で、その眉美は十分に魅力的なキャラだったので問題無し。

 

正直序盤はそんなに期待値高い作品ではなかったんだけど、話が進むにつれてどんどん個性を爆発させてくる眉美と、最終回の満足度の高さで想定以上に好きになった。

続きやりそうな感じで終わったので続編も期待しています。

 

 

 

10. SSSS.DYNAZENON

GRIDMANを原作とする、SSSSシリーズ第2弾。
謎の怪獣使い・ガウマと出会い、巨大ロボット・ダイナゼノンに搭乗して怪獣と戦うことになる少年少女達(一人オッサン紛れてるが)の物語。
ストーリーは独立しているので、原作や前作は知らなくても単品で楽しめます。

 

この作品の特徴はロボットものでありながら人間ドラマに焦点を当てているところ。
主要人物達はそれぞれ悩みや問題を抱えているのだが、ガウマに巻き込まれたのを起点として関わり合う中で、少しずつ自分自身の傷と向き合っていく。
序盤はどこか満たされない鬱屈した雰囲気を醸し出していた分、一歩踏み出し未来へ向かっていくラストは非常に気持ちよく、解放感があった。
ちせや暦はもう少し掘り下げて欲しかったというのが本音だが、大筋としては一貫していて悪くない。
ガウマ絡みの謎とかは残されたままでごり押しENDな側面もあるものの、青春群像劇としてはまとまっていたのではないだろうか。

 

特に蓬と夢芽のペアについては満足度高かった。
アンニュイな夢芽の魅力については今更語るまでもないだろうが、蓬が後半で予想以上に男をあげてきたのが印象的。名前叫びながら一直線に助けにきたりとか、真正面から告白するシーンとかもうね、たまらんよね。
エピローグでの名前呼びイチャイチャとかも最高だし、良いものを見せてもらった。

 

あとこの作品は声優陣の抑揚や間の取り方が秀逸で、リアルで等身大な心情が上手く表現されていたと思う。夢芽の知恵の輪など、繊細な機微を台詞ではなく演出で魅せてくれるところも見所でした。

 

少し引っ掛かったのは戦闘シーンで、人間ドラマ要素との乖離を感じてしまった。特に前半。序盤は巻き込まれてなし崩し的に戦ってるということもあり、これ本当に命がけで人類守ってるのか…?という違和感が消えなかった。
敵である怪獣優生思想がめちゃくちゃ緩いのも相まって、戦闘に緊張感がなかったのは個人的にマイナス。
全部乗せカイゼルグリッドナイト、最後に久々登場できっちり締めるダイナレックスなど、後半は熱くなるシーンもあったんだけどね。

 

ただこう感じたのは先述の通り、この作品がどこに軸を置いているのかを理解出来てなかったからというのもある。
ロボとか怪獣とかどうでもいいんだよね多分。あくまできっかけ。

 

あともう一点、蓬が自由ではなくかけがえのない不自由を選ぶという終着点自体はいいんだけど、対の択である怪獣使いが唐突感満載だったのが気になった。
怪獣使いになる誘惑と、それに対する葛藤が事前にもっと描かれていれば文句無しだった。惜しい。

 

全体的にはもうすこし早くエンジンがかかっていればもっと上位に食い込んだはずという作品でした。

 

 

 

11. 灼熱カバディ

タイトル通り、灼熱のような熱さでカバディに魂を懸ける男達を描いた作品。
原作漫画が人気で気になっていたんだけど、原作は未読。

 

この作品の魅力は火傷しそうになるほどの熱さ。
特に熱かったのは主人公・宵越の競技への取り組みの姿勢。

成長の為に常に思考し続け、一切妥協しない。
負けたのなら自分以上に相手が積んできたからだと言い訳しないストイックさに痺れた。かつてサッカー界で名を馳せていたのも納得というもの。

 

勿論周りのメンバーも熱くて、井浦・水澄が宵越や王城といった才能溢れる奴に負けじと喰らい付いていくのは滾るものがあった。
3話で畦道と歯車が噛み合うシーンも激熱だったし、宵越のワンマンじゃないのがこの作品の良いところ。

 

あとカバディという競技自体が新鮮で、相手に触れて自陣に戻るという単純なルールながらも色々な駆け引きがあって面白かった。
刹那の攻防に全てを懸けるジリジリとした間合い管理が手に汗握る。

 

ただ本当に残念だったのが作画。止め絵の連発でビックリするぐらい動かない。
OPの時点で動きが怪しいから期待はしてなかったんだけど案の定でした。
作画がアニメの全てではないものの間違いなく重要な要素の一つで、スポーツアニメならそれは尚更。
ハイキュークラスの作画ならもっと人気出たんじゃないかなと思ってしまう。

 

内容良かったから作画が微妙なのは承知で見てたんだけど、やはり最後まで大事なピースが欠けているという印象でした。

 

 

 

12. 86-エイティシックス-

帝国が開発した完全自律無人戦闘機械・レギオンに対抗すべく、共和国が開発した無人戦闘機械・ジャガーノート
だが無人とは名ばかりで、そこには人として認められていないエイティシックス(86)と呼ばれる少年少女が搭乗して戦っているという非情な現実があった。
86の部隊・スピアヘッドに指揮官(ハンドラー)として着任するエリート軍人・レーナはそんな現実に抗うべく、彼女もまた戦い続ける…という話。

 

この作品の魅力はレーナとスピアヘッドの関係性の変化。
レーナは歩み寄ろうとするが、スピアヘッド部隊はそれを拒む。「お前も今までのハンドラーと同じなんだろう」と。
彼らが置かれる残酷な現状を何とかしたいという気持ちがあるのに、なかなか思うようにはいかない。
実際に命を賭けて戦場で戦う彼らと、安全地帯からただ指示を出すだけの自分というどうにもならない立場の差が心の障壁となるのは見てて辛かった。


それでも自分に何か出来ることはないかと模索しながらぶつかっていき、徐々に心を開いていくのが見所。9話の吹っ切れたレーナとか好きだった。めっちゃ悪い顔して友人を脅しててどこが聖女だよって感じw

知らずの内に自分も人扱いできていなかったと名前を聞くシーンとか、距離の詰め方が非常に丁寧に描かれていたのは好印象。
信頼を獲得していくのも納得で、最後のレーナが来てくれると信じてる置き手紙とかグッときた。

 

ただ少し丁寧過ぎて冗長に感じられる側面もあったかな。
感情に焦点を当てた関係性の変化はしっかりと描かれている一方で、全体ストーリー的な動きが少なかったのがマイナスポイント。
分割2クールということなので、後者の方は今後に期待。

 

あと地味ながら戦闘シーンは素晴らしかったね。
攻殻機動隊タチコマちっくな機体が縦横無尽に戦場を駆けるのはカッコ良くて見入ってしまった。

 

2クール目でどんな展開を見せるのか、引き続き追っていきたいと思います。

 

 

 

13. バックアロウ 2クール目

2クール目では壁に囲まれたリンガリンド世界や、壁の外からきた記憶を持たぬアロウについて、隠されていた謎が明らかになっていく。
想定よりも壮大な世界でビックリしたし(壮大過ぎて若干ついていけない感はあったが…)、殲滅者としての自分に苦悩するアロウはようやく主人公らしくなったなと。

 

ただどうしても熱くなりきれなかった原因として、アロウにあまり感情移入できなかったのが大きかったように思う。


評価の分かれ目はアロウが立ち直る22話。
殲滅者としての自分と、これまで共に戦ってきた自分との間で揺れるアロウ。
それでもリンガリンドの皆を救いたいと吹っ切れるのだが、そこまで関係性深かったか?という感じだった。
「お前達のお陰で俺は俺になった」と言っていたが、正直序盤は好き放題やってて誰かに影響されて変わったイメージないから違和感。
こういうのって台詞でいちいち言わずともそう思わせるぐらいじゃないとダメだと思うんだけど、22話まで来ても「まぁどちらかと言えば救いたいよね」ぐらいの関係でしか無かったのが致命的だった。
回想で流して感動できるぐらいの思い出シーンをここまでに描けていれば180度印象変わったと思うので残念。

 

振り返ってみるとちょっとキャラが多過ぎた感はあるのかもしれない。
視聴者としては誰目線で物語を追っていけばいいのかよく分からないというか。
本来ならその役目はアロウorシュウだと思うんだけど、そのどちらにもなってなかったように感じてしまったのが痛かった。

 

しかしアロウ絡みは残念なところがあったものの、他のキャラが好き放題暴れるのは見てて楽しかった。
リンガリンド最強の男として最期まで君臨し続けたゼツ凱帝、クソ情けない信念なのに何故かカッコよく見えるビット大元帥、唐突に巨大化するシュウなど、2クール目は次に何が飛んでくるのか予想出来ず面白かった。
制作陣もやりたい放題やってる感じが上手くキャラに乗ってたと思う。このお祭り感を出す為には各キャラの丁寧な掘り下げは難しかったのかもしれない。

 

全体的には2クール目で随分と盛り返してくれたので、意外と楽しめました。

 

 

 

14. 不滅のあなたへ

聲の形でお馴染み、大今良時さんが原作を手掛ける作品。
フシと呼ばれる不死身の肉体と物体の性質を写し取る能力を持つ存在を中心に、それを観察する存在や周囲の人物との出会いと別れが描かれるファンタジー

 

この作品の魅力は苦境を力強く生きる人物達(と、その別れ)にある。
1クール目はマーチ編とグーグー編に分かれるが、どちらも上記が当てはまると思う。

村の掟で不条理に生贄とされるマーチや、顔に大怪我を負って怪物の様相となり仮面を被って生きるグーグーと、辛い現実に立ち向かう姿は美しく、感情移入してしまう。


特にグーグー編は素晴らしくて、同じ怪物であるフシや価値観の異なるリーンとの交流を経て自分を受け入れるようになっていく流れはお見事だった。
4年越しの答え合わせも感動的で、グーグーとリーンの恋物語としては完璧だったと言っていい。

 

問題なのはその後の別れの方で、非常に切なく、作品の魅力としては間違いなくあると思うが個人的にはマイナス。
これは本当に個人的で申し訳ないんだけど、悲劇的な結末がそもそもあまり好きじゃないというのが一つ。あと展開的に予想出来てしまうという点でもよろしくない。
キャラに感情移入しているからこそ、安易な展開にされると興が冷めてしまう。

 

どこまでこの流れが続くのか知らないけど、一辺倒だと味気ないので次のエピソード辺りで別の魅せ方をして欲しい。
2クール目で変化を見せてくれることを期待しています。

 

 

 

15. 憂国のモリアーティ 2クール目

好きな人には申し訳ないが、2クール目は本筋がブレてしまったという印象。

 

ウィリアムが目指した階級による差別のない世界。それがどのように成就するかというところが肝になるはずなのに、説得力に欠ける展開となってしまったように思う。
犯罪卿にヘイトが集まるところまでは理解できるが、最終話になっても肝心の貴族の心は腐ったまま。
ゼロレクイエム的な決着で階級の垣根を壊すのかと思いきや、火事の消火で協力した一体感で解決は流石に肩透かし。
もっとスケールが大きいことをしようとしていたはずだし、犯罪卿の死ともあまりリンクしておらず、これまでやってきたことは何だったの感が凄かった。

 

じわじわと進めてる印象だったから、ラスト2話ぐらいで急に終わらせようとしてきてビックリ。原作は続いてるみたいだし、アニメはアニメで締めようとして違和感が生じてしまったのではないだろうか。

 

若干の描写不足はあるものの、ウィリアムとホームズの奇妙な友情とかは悪くなかったんだけどね。第二の人生を歩み始めるボンドなど、他にも見所はあった。
やり手かと思われた脅迫王ミルヴァートンはノコノコと表舞台に出て来てやられる間抜けな終幕で残念だったが。

 

まぁでもやっぱり一番納得いかないのは締めの部分。話のコンセプトは面白かっただけに勿体ない作品だった。

 

 

 

16. 僕のヒーローアカデミア 5期

ストーリー的な動きが少なく、箸休めの印象が強かったクール。長寿アニメならこういうときもあるかなと。少しA組vsB組が長過ぎたように思う。


先を見据えるブレイン八百万、限界を超える飯田くん、連携を身につけたかっちゃん、果敢にデクを止めるお茶子、ヒーロー科に負けじと更に高みを目指す心操くんと要所で熱くなれるシーンはあったものの、言うてもこれ練習だよね…?と若干温度差を感じてしまった。

 

前期のラストでシリーズ通しても最高クラスに熱いエンデヴァーの姿を見せてもらってたから余計に物足りなく感じたのかも。
作品としてのポテンシャルは今更語るまでもないので次のクールに期待。

 

 

 

【総評】 

以上、計16作品となりました。


個人的段階別評価はこんな感じです(気持ち左右差あり)。


S(歴代上位) :オッドタクシー
A+(クール最上位):フルバ Vivy シャドーハウス メガロボクス
A(クール上位) :アイカツプラネット ひげひろ ダイ大 美少年探偵団 DYNAZENON
B+(中の上) :灼熱カバディ バックアロウ 不滅のあなたへ
B(中) :憂国のモリアーティ ヒロアカ


今期はオッドタクシーがぶっちぎり1位。
もしまだ見てないという人がいたら是非とも見て欲しい。

 

評価の元となる各話点数表はこちら。

 

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かなり感覚と勢いでつけてるので割と適当ですが、各作品内での相対評価(=どの話数が好きか)は意識してつけています。

ハッチングしているのは各作品のベストエピソード。

全作品通してのベストエピソードはオッドタクシー最終回。これは文句無しでしょう。

 


感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

以前はmixi()で感想をまとめていて、ブログ形式でまとめるのは今回が初めてでまだまだ試行錯誤中なので、少しずつ改善していけたらと思っています。

 

また夏アニメ以降も同様にまとめるつもりなので、
良ければまた読んで頂けると喜びます。

 

ちなみにまだ夏アニメは全く見れてないので、頑張って追いつきます。

皆さんの反応を見てると今期も楽しめそうなので見るのが楽しみです。


それではまた。