アニメ沼

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沼の底からアニメの感想をお届けします。

2023年春アニメ総括感想

 

 



 

 

本格的に暑くなってきて室内でのオタ活が捗る季節になってきましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。アニメ鑑賞は年中変わらずいつでも楽しめるのが良いところですね。

自身の近況としては4月に職場の異動があってプライ.ベートな時間は前より増えたんですが、総括感想まとめるのは結局いつも通りの時期になってて性格の問題ということに気付いた今日この頃でした。

 

閑話休題

 

遅まきながら今期も全て見終わったので感想をまとめていきたいと思います。
そこそこ分量あるので、時間がある時にでも読んでもらえると嬉しいです!
更に気軽にコメントとかもらえると跳ねて喜びますので良かったら。

 

それでは早速振り返っていきましょう!

※下の目次タイトルから各感想に飛べるので、見た作品だけでも読んで頂ければ。

 

 

【目次】

1.機動戦士ガンダム 水星の魔女(2クール目)

2.ヴィンランド・サガ(2期2クール目)

3.スキップとローファー

4.私の百合はお仕事です!

5.僕の心のヤバイやつ

6.天国大魔境

7.マイホームヒーロー

8.BIRDIE WING-Golf Girls' Story-(2クール目)

9.推しの子

10.アイドルマスターシンデレラガールズ U149

11.Dr.STONE(3期)

12.鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(3期)

13.この素晴らしい世界に爆焔を!

14.王様ランキング 勇気の宝箱(2期)

総評

 

 

 

1. 機動戦士ガンダム 水星の魔女(2クール目)

 

毎週日曜をお祭り騒ぎにしていた本作も遂に完結。

1クール目の衝撃的な締めから3ヵ月お預け喰らった状態での第2クールということで期待値も最高潮となっていたが、概ねその期待に応えてくれたのではないだろうか。

見所は激化していく戦火の中で成長を見せる少年少女達で、特に印象深いのはグエル。罪の意識に苛まれる絶望のドン底から再び立ち上がり精悍な顔を見せる姿はまるで主人公で、初期の傲慢な御曹司を思い出すとその成長っぷりに泣きそうになってしまう。スレッタへの告白、グエルやラウダとの死闘etcと短髪にしてからやること為すことカッコよくて、苦難を乗り越えた男の器量の大きさが節々に現れてて好きだった。

また成長という観点だとスレッタも外せなくて、母の言う事に言いなりで、"進めば2つ"という言葉に翻弄され続けた彼女が最後には自らの足で母とエリクトを助けに向かう決断をする姿には胸が熱くなった。進んだからといって2つが手に入るとは限らなくて、スレッタやミオリネのように転んでしまうこともあるけれど、それでも立ち上がって前に進むことで手に入るものもある…本作のキーワードである"進めば2つ"にはそういうメッセージが込められているんじゃないかと思う。

ただ引っ掛かった点もあって、終盤、特に結末は腑に落ちなかった。アーシアンスペーシアンの対立構造は特に解決していなかったり、散々争った末にベネリットグループ解散で解決するのも釈然としないし、作中で描かれてきた罪に対する罰をまともに受けたのはシャディクぐらいで大団円というのも本当にそれで収まるのか…?というモヤモヤがあった。プロスペラも被害者と言えばそうだけど、お咎め無しは納得しにくい。あと不満というより要望だけどキャリバーンの活躍をもうちょっと見たかった。

とは言え久々の日5ガンダムで毎週楽しみにリアタイしていたのは事実だし、普段ガンダムを見ないような視聴層にも裾野を広げた本作の功績は計り知れないと思う。しかしここまで人気出ちゃうと次のガンダムは大変だなぁ。

 

 

2. ヴィンランド・サガ(2期2クール目)

 

前クールに引き続き骨太で重厚な物語を味合わせてくれた本作。

2クール目で外せないのはまずガルザルとアルネイズのエピソード。葛藤しながらもかつての構えを取るトルフィンには鳥肌ものだし、家族と共に過ごしたいというささやかな、けれど決して叶わぬ願いの結末の切なさには涙…幸せな情景が流れれば流れる程、一つの選択で崩れ去ってしまった現実とのギャップで胸が締め付けられた。深い絶望に包まれたアルネイズも、何とかしてあげたいのにどうにも出来ないエイナルも辛過ぎたし、その辛さや怒りを理解しつつも復讐は死の連鎖を生むだけだと涙を流しながら友を鎮めるトルフィンにはこちらも涙を堪えきれなかった。これまでの経験からくるトルフィンの言葉に重みがあるのが素晴らしく、偉大な父の教えである「誰にも敵などいない」へ遂に辿り着き本当の戦士となった姿には胸が熱くなった。

その他にもあんなに優しかったのに激昂してしまうケティル、部下を守りつつ恩義を返そうとする蛇、笑われる勇気を手にしたオルマル(その決断を笑わない蛇も最高)、母との再会等々見所満載で非常に濃密な第2クールだったと思う。

あと原作既読の自分でも十二分に楽しめたのは劇伴の影響が大きいように感じていて、ハードな世界観を鮮やかに彩る荘厳な音楽が無ければここまで心揺さぶられることは無かったと思う。素晴らしいお仕事でした。

区切りの良いところまでやってくれたけど、このクオリティで見れるならこの先も是非見たい。待ち続けるのでまたお願いします。

 

 

3. スキップとローファー

 

田舎の小さい中学校から一人上京してきた美津未が都会的スマートイケメンな志摩くんと出会うところから始まる青春スクールライフ・コメディ。

本作の魅力は主人公である美津未のキャラクター。どこかズレたところがありながらも純粋で前向きな彼女の明るさが伝播していき、悩み多き年頃な少年少女の影を照らしてくれるところが素敵。ド派手に転ぶけど起き上がるのも得意だと自負する通り落ち込むこともありつつ、最後には元気良く駆けだしていくエネルギッシュさにはこちらもパワーを貰えた。

そしてそんな美津未のあまりの眩しさに目を逸らしてしまう志摩くんも良いキャラしてて、普段は飄々としているからこそ時折見せる暗い部分や人間臭いところのギャップが魅力的に映った。特に好きなのは第6話の仲直りシーンで、どこか掴み所の無かった志摩くんが思わず美津未の手を取ってしまって本当の自分を見て欲しいのだと本音を告げ、最後には心からの笑顔を見せてくれたりなんかしたらそりゃキュンときちゃうよっていう。冒頭の文ちゃんとの話が繋がり恋の始まりを予感させて締める構成の巧さも相まってめちゃくちゃ好きな回。眩しさと向き合い、嫉妬の感情を受け入れることで前を向くことが出来た最終回も成長が垣間見えて良かった。

あと作中で最も人間味に溢れたミカには感情移入しまくりで、誰にも選ばれないと思い込んでいた頑張り屋さんな彼女を選んでくれたシーンには涙腺が緩んだ…。他にも結月×誠の間で育まれる友情などなど人間模様に惹かれる部分が多く、感情移入して見れたのは繊細な心情描写があるからこそだと思う。

全話通して温かさに満ちていて元気が貰える素晴らしい青春アニメだった。黒沢ともよ主演作品に外れ無し(ユーフォ・宝石の国・アクダマドライブetc)説にまた新たな作品が刻まれたのは間違いない。原作も気になるが期待を込めて2期待ちで。

 

 

4. 私の百合はお仕事です!

 

完璧な外面を武器に生きてきた陽芽がひょんなことからリーベ女学園というコンセプトカフェでアルバイトをすることになるところから始まる、"女の感情が絡み合う異色のコンカフェガールズラブ"(原作の帯より引用)。

本作の魅力はコンセプトカフェという設定を軸にした多層的な感情の絡みで、設定を演じる自分、普段の自分、隠された本音の自分…それらが絶妙に混じり合うことで拗れていく人間関係が見所。"嘘の世界の、ホントの気持ち"というキャッチコピーにもあるように、演技の中に見え隠れする本音の部分がたまらなくて、コンカフェをいいことに公開イチャつきを始める楽しさだったり、「これは本当の気持ちなんだ」と対比的に強調されることでより一層想いの強さが伝わってくるのが最高。

特にその傾向が強い主人公・陽芽が想いを打ち明ける瞬間とか素晴らしくて、完璧な外面を演じてきた陽芽がボロボロと涙を流しながら"嫌いにならないで欲しい"とずっと変わらぬ本音をぶつけるのとか心動かないわけないよっていう。何が本当なのか分からなくなりやすい世界観でたった一つの双方向の想いに辿り着くのは感動的だし、その傍らでは嫉妬の炎が燃え盛るところまで抜かりが無い。

美月×陽芽ペアだけでなく果乃子×純加ペアも見所満載で、自分自身に芽生えつつある感情に気付かないまま突き進む純加、陽芽への想いの行き場を無くしてグチャグチャになる果乃子、どちらにも感情移入してしまった。陽芽の「言わなかったら無かったことになっちゃうからね」がここにきて効いてくるのとかも良く出来てるなと感心する。

またどんなやり取りをしてもお客さんからはエンタメとして受け入れられるギャップも面白くて、同じ姉妹関係の契りでもその中身はただの設定だったり、ある時は本当の気持ちが通じ合った証となったり、ある時は特別な関係として繋ぎ止める鎖になったり…演じるコンカフェという舞台の活かし方がとにかく巧かったように思う。

ちなみにハマった勢いで迷わず原作購入したんだけど、アニメ化以降の話も超面白いのでオススメ。既刊12巻でアニメは4巻までだから未視聴分のボリュームもあります。百合にも色々あるけど、ここまで真摯に百合を描いているのはやが君以来じゃないかな。相応にハードだけどその分破壊力が半端じゃない。

個人的にハマった度合いで言うと間違いなくこの春No1の作品だった。素晴らしい出会いに感謝を。2期やってくれたら泣いて喜ぶけど流石に厳しいだろうな…。

 

 

5. 僕の心のヤバイやつ

 

陰キャ少年の市川と陽キャ少女の山田が織り成すラブコメディ。

本作の魅力は初々しい二人の恋模様で、付き合う1歩手前…というかもう付き合ってるだろ!と言いたくなるぐらいの甘酸っぱいやり取りにニヤニヤしてしまう。次第に高まっていく胸の高鳴りが抑えきれずに恋を自覚したり、でもそんな気持ちを直接口にするのは恥ずかしくて遠回りしちゃったり…ED:斜陽の通り"(恋に)落ちていく"最も美しい時間を存分に描いてくれたかなと。

グイグイ攻めてくる山田がとにかく可愛くて、市川を意識してるのが言わずとも伝わってくる行動の数々にはニヤけが止まらない。やたらと距離を詰めてくるもんだから年甲斐もなくドキドキしてしまうし、耳元で囁かれるウィスパーボイス(CV羊宮妃那)には身悶えしてしまう。正直に言うと山田が市川を好きになる理由がもう少し欲しかった気もしてるんだけど、これは多分嫉妬なんだと思う。キッカケはあったしね。

あと各話サブタイトルの出し方がオシャレで好きだった。心情や状況を表すタイトルが牛尾憲輔氏のエモーショナルな劇伴と共に的確なタイミングで出てくるから、こちらの感情を昂らせてくれていたように思う。

最終話は恋愛方面というよりも殻に閉じこもっていた市川の変化に焦点を当てられていたんだけど、そういった面でも山田との出会いが市川にもたらした影響の大きさを再認識出来る良エピソードだった。そっと受け止めてくれる山田が素敵。

そして早くも2期が決まったということで嬉しい限り。加速していく二人の関係から今後も目が離せない。

 

 

6. 天国大魔境

 

未曾有の大災害で廃墟となり、人食いと呼ばれる異形の化物が巣食う日本の地で詳細不明の"天国"を探すキルコとマル。一方、壁に囲まれた平穏な世界で暮らす子供達が外の世界へ疑問を持ち始めて…といった感じの予測不可能な近未来SFアドベンチャー

本作の魅力は謎が謎を呼ぶ伏線の数々によって興味を引き続けてくれるところで、画面の情報量が多く一瞬たりとも目が離せない濃密さに圧倒される。2つの世界の関係が徐々に明らかになっていくのはワクワクするし、平和な壁の中の世界が回を追う毎に不穏さを増していくのも緊張感あって良かった。

メインキャラであるキルコがまた魅力的で、ボーイッシュで戦闘能力が高いボディガードという分かりやすいカッコ良さに加えて、ある経緯から自身の境界が曖昧になっていくという複雑で繊細な一面も持っているところに惹かれた。パートナーであるマルとの掛け合いも楽しく、基本シリアスな本作の癒しだった。

ちなみに原作者は『それでも町は廻っている』の石黒正数さん。と言っても自分は読んだことないんだけど、日常系のイメージ持ってたから本作とのギャップに驚いた。

惜しむらくは点と点が繋がっていく途中で終わってしまったところ。原作未完かつ1クールの時点で覚悟はしてたけどちょっと残念…天国側の崩壊は盛り上がりそうだったから余計にそう感じる。期間空いていいからまた続きを見させて欲しい。

 

 

7. マイホームヒーロー

 

娘・零花を守る為に道を踏み外してしまった父親・哲雄のクライムサスペンス。

衝撃の1話でグッと引き込んできた本作の魅力は緊張感。罪を犯したが故に追われる立場となるんだけど、いつバレてもおかしくないギリギリの駆け引きを続けるから見てるこっちの心臓が持たないレベルでハラハラする。知略で危機を乗り越えるのが見所ポイントでアイデアの数々に感心するんだけど、追う側も有能で一筋縄じゃいかないのがスリルあって良い。正直言うと作画レベルは低めなんだけど脚本の強さがそれを帳消しにしてたと思う。

共犯者となる妻・歌仙がやり手なのも面白くて、平然とえげつない提案をしたり、哲雄からのミッションを完璧にこなしていくのは一興だった。

また題材が題材だけに自身の選択が本当に正しかったのかと葛藤が入り混じるのも魅力的で、答えがない苦悩を経て更に破滅の道を進んでいく姿には鬼気迫るものがあり引き込まれた。ある程度キリの良いところまで描いたから続編は無くてもいい派だけど、最後にどんな結末を迎えるかは気になる。

 

 

8. BIRDIE WING-Golf Girls' Story-(2クール目)

 

令和のスクライドとも呼び声高い熱きゴルフアニメが再び帰って来たということで。

"七色の弾丸"と称して技名を叫びながら変幻自在のショットを放ち、あらゆるしがらみや強敵を薙ぎ倒していく主人公・イヴの爽快さは健在。また2クール目は専属キャディとしてつくことになったイチナが熱くて、イヴのゴルフに合わせて的確な指示をするのがカッコイイのは勿論、ある時は冷静にイヴを抑え、ある時はイヴを信じて託すのが正にパートナーという感じで好きだった。他にも葵を支える雨音、イヴと共に闘う葵などキャディの活躍が印象的。

また走りながら打つという絵面だけで笑える謎打法や、何故か気象予報士やら鍼灸師の資格を持ってたりするトンチキっぷりにも笑わせてもらった。

少し気になった点としては2クール目の特徴でもあるイヴと葵の出生の秘密を辿るシリアス展開。それ自体は悪くないけど本作のイケイケな楽しさとは少し噛み合ってない気がした(メンタルやられる葵含め)。あと19話で実父の安室監督が倒れて失意の底にある葵が、復帰した監督の姿を見て復活する流れはちょっとどうなのと。そこを立ち直らせるのはライバルであるイヴ、もしくは共に歩んできた雨音のどっちかじゃないのか?とモヤモヤしてしまった。

とは言え1クール目終了時の期待値からすると若干下回った印象ではあるものの、間違いなく楽しませてもらった作品の1つでした。

 

 

9. 推しの子

 

衝撃的な1話の勢いそのままに話題を掻っ攫っていった本作。

1話の引きからすると復讐劇が主軸になるかと思いきやそんなことはなく、蓋を開けると芸能界全般を描くストーリーだったわけだけど退屈さは感じさせなかった。というのも暗い部分から目を逸らさず描いているのが印象的で、顕著だったのは6話のあかね回。SNSで炎上して心身共に追い込まれていく様子は見てて辛かったけど、その分惹き付けられるものがあった。かなの子役時代の栄光からの挫折も然りで、感情移入出来る作りが良かったと思う。またシリアスな部分を描いているからこそ底からの復活劇も映えるわけで、あかね覚醒やかなが原作者に認められたりステージ上で輝いたりするシーンには心動かされた(あかねはCVの力もかなりあるが)。

やや影が薄いと思っていたルビーもかなと対比的な光の存在として役割を持ち始めたし、かなとあかねという新旧天才&アクア好きの対立構造が勃発したりと2期への期待も上げてきてくれたので先が楽しみ。

2期に懸念があるとすれば復讐劇とのストーリーバランスで、1期視聴当初は復讐どこいった?という感じでモヤモヤもあったんだけど、最後まで見るともはや芸能界を軸にしてくれても良いような気もしている(テノヒラクルー)。

 

 

10. アイドルマスターシンデレラガールズ U149

 

タイトル通りデレマスの小学生アイドル達をメインにした作品で、自分はデレマス視聴済み&デレステをリリース当初からやってるのでメンバーは馴染みあり。

本作の魅力はまず子供ならではの眩しい純粋さ。みりあ・仁奈・薫辺りは特に元気いっぱい&天真爛漫でただただ癒されていた。そしてそんな真っ直ぐな一面だけでなく、大きく(≒大人に)なりたいお年頃という面でも子供を描いてくれていたのが魅力的。

プロ意識が高く、悩みながらも仕事に真摯に取り組む桃華や梨沙はカッコ良かったし、大人と子供の狭間で揺れるありすには感情移入してしまった。大人だけど子供っぽいPがまた良い味出してて、子供と大人の中間に位置しているからこそ同じ目線で寄り添ってくれるのが素敵。Pのキャラを存分に活かした11話のありす回は完成度の高さに思わず唸ったぐらい。あと映像面も気合入ってて、キャラの不安や葛藤といった心情を的確に表す演出の数々が素晴らしかったと思う。

引っ掛かった点としてはストーリー展開に粗を感じるところがちょくちょくあったところで、みりあ回でのしゅがはの動きが酷過ぎたり、千枝回とかも感情の動きは良いんだけど小学生(かつ演者)にここまでやらせるのはあり得んだろとかツッコミたくなってしまったりでノリ切れなかったのが残念。

最後新メンバーが顔を覗かせていたけど続編やるのだろうか?やるならまた見ます。

 

 

11. Dr.STONE(3期)

 

船乗りの龍水を仲間に加えて石化光線の発生源を探しに地球の裏側を目指す第3期。

科学王国パートの面白さは変わらずで、流石に無理だろというところまで進化していってるんだけど、地道に積み上げていくからあり得そうに思えちゃうところがグッド。二人なら何でも可能にしててしまいそうな千空&龍水のカリスマ性も見てて気持ち良い。

ストーリーとしては謎の妨害電波を出してくるWhyマンの存在にワクワクさせられたし、仲間が石化される展開は緊張感あって良かった。ただ一方で石化光線という最大の謎が結局vs人間になるのはスケールダウンしてしまった感じもしてちょっと残念。超常現象で片付けないのは本作らしいんだけど、納得のいく展開になるのだろうか。あと途中から参戦したソユーズがぽっと出の割に無個性キャラなのが引っ掛かった。龍水やアマリリスみたいに濃くないと弱さ感じる。

分割2クールでしばらくお預けということで。引き続き追いかけようと思います。

 

 

12. 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(3期)

 

社会現象と言って良いレベルで人気を誇る鬼滅の第3期。

戦闘作画の迫力は流石といったところで、力の入れようが伝わってくる。ただ原作未読だから分からないんだけど、シリーズを積み重ねるにつれてどんどんテンポが悪くなっていってる気がする。間に挟まれるギャグが自分に合わないのは昔からだけど、金儲け的に少しでも引き延ばしたいんじゃないかと邪推してしまうくらい。

更に3期は敵の鬼が小物感満載だったことと、味方陣営も煉獄さんや宇随さんのような生き様に心惹かれる魅力的な柱がいなかったこともあって物足りなさが目立ってしまった。甘露寺さんは特殊刀での戦闘シーンが美麗で好きだったけど出番少なくて残念。

良いところで言うと禰豆子と村人の命で究極の選択を迫られる炭治郎は見応えあった。まぁその後の復活は直前の葛藤をじっくり描いた反動でどうしてもご都合に感じてしまって素直に喜べなかったんだけど…。

何はともあれこのまま完結まで描いてくれると思うので、引き続き追いかけます。

 

 

13. この素晴らしい世界に爆焔を!

 

このすばシリーズの外伝的な立ち位置で、めぐみんに焦点を当ててカズマ達と出会うまでの物語が描かれる。

本作は友達でありライバルでもあるゆんゆんとの絡みが安定していて、ぶーぶー言い合いながらも何だかんだで仲が良い二人は微笑ましかった。容赦なく弄り倒すめぐみんには笑えたし、気持ちが漏れ出まくってるゆんゆんは可愛くて良い。ただ逆に言うとその他のキャラはどうしても本編に比べると弱くて、クズマ・駄女神・変態と三拍子揃った?強烈なギャグが恋しくなったかな。チラッと出てきたりするシーンでテンション上がったのがその証拠。

もはや本編でめぐみんがどんなキャラだったのか忘れちゃったけど、爆裂魔法への純粋な憧れや拘りはカッコ良かったし、友達想いな一面も見れたりでめぐみんの掘り下げとしては良かったかな(掘り下げる意味があったのかはさておき)。

本編3期が決まったとのことでまた楽しい掛け合いが見れるのを期待しています。

 

 

14. 王様ランキング 勇気の宝箱(2期)

 

第2期…というより本編の幕間を描く短編集的なシリーズ。

正直に言うと鬼滅みたいに引き延ばしたいわけでもない本作で何故この形式にしたのか疑問が尽きないんだけど、改めて良いキャラが揃っていたなとしみじみ。主役のボッジ&カゲは勿論、ヒリング・ホクロといったサブキャラまで温かくて優しい本作とちょっといい話な短編は意外と相性良くて、続編じゃない残念さの割には楽しめた。

本編は後半の展開でやや評価を落としてしまったものの底力があるなと再認識。続編やってくれるか分からないけどやるならまた見ます。最終話は続き見せてくれたし少なくとも製作側はやる気ありそう。

 

 

【総評】 

以上、計14作品となりました。


個人的段階別評価はこんな感じです(不等号含めて左右差あり)。


S(歴代上位) :該当無し
A+(クール最上位): 水星2k > ヴィンサガ2k スキロー わたゆり 僕ヤバ 天国大魔境 マイホームヒーロー 
A(クール上位) : バディゴル 推しの子 U149 
B+(中の上) : ドクスト 鬼滅
B(中) : この爆 > 王様

 

割と適当かつ個人的な感覚なので参考程度に。

 

また評価の元となる各話点数表はこちら。

 

 

BEST回はスキップとローファー6話「シトシト チカチカ」。

恋に落ちる瞬間というのはいつ見てもいいものです。

 

全体感としては普段ならTOP4入りするような作品でも逃すぐらい中々激戦区で、わたゆりに出会えたこともあり個人的には収穫の多いシーズンだった。

 


感想は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

夏アニメは例によってまだ全然追えてないのでこれから挽回するんだけど、新作は勿論、続編もかのかり・ファフナー無職転生・呪術廻戦etcと良い面子が揃ってて楽しみだから早く見たい。感想もぼちぼち書いていくのでまたお付き合い頂けると幸いです。


それではまた。