明日ちゃんのセーラー服 7話があまりに素晴らしく、感想ツイに加えて唐突にもう少し語りたくなったのでちょっとだけ。
見所が多い回の中でも特に、努力による成長を描くだけなら無くても成立する江利花の演奏シーンを敢えて入れてきたところで、今話のメッセージ性を強く感じた。
"住む世界が違う"と感じさせる(これを絵で表現してるのもお見事)江利花の演奏を聴き、自分がちっぽけに感じて思わず逃げ出したくなる蛇森さんの気持ちは痛い程分かる。
だがそんな彼女を小路は引き止める。「聴かせて下さい」と。
ギターを弾けると言ったあの日の言葉は嘘だったけれど、努力を重ね今まさに弾こうとしていた蛇森さんの姿は紛れもない本物で。
そこに優劣なんかないんだよと言ってくれているようで。
息遣いまで聞こえてくるようなたどたどしい蛇森さんの弾き語りは精一杯さが伝わってきてグッときたし、
何より決して完璧ではない演奏を優しい眼差しで見守る小路は"凄く頑張ったんだね"と表情が物語っていて涙が零れてしまった。
結局のところ、大事なのは目の前の結果だけじゃないんだよなと。
もちろん結果が求められることも実際はあるんだけど、最初から江利花のような高みの存在と比較し過ぎると今回の蛇森さんのように逃げ出したくなってしまう。それだと人は前に進めない。
地道な努力を、愛すべき不完全な過程を、全力で肯定してくれた7話が大好きです。